「えくすかりばー」「2ブックマーク」
国を救うと言われた伝説の剣。
ある日一人の勇者がそれを引き抜いた。
彼は魔王を倒したのに、結果として国は滅んだ。
何故?
ある日一人の勇者がそれを引き抜いた。
彼は魔王を倒したのに、結果として国は滅んだ。
何故?
15年11月18日 11:49
【ウミガメのスープ】 [苔色]
【ウミガメのスープ】 [苔色]

薄味な二杯目です。
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とある魔物の国に伝わる魔剣。それは鞘から引き抜いた者とその周囲に災禍をもたらすという。
当然引き抜く勇気を持つ者などおらず、魔剣は倉庫の奥でホコリをかぶっていた。
しかし矛盾しているようだが、この魔剣には「いつか国を救う」という伝説もあったのだ。
ある時、魔物の国は勇者の率いる人間軍に攻めこまれ、壊滅状態になった。
とうとう追い詰められた魔王は一案を講じ、鞘をつけたままの魔剣を持って自ら勇者と戦った。
そして負けた。何も知らない勇者は倒れた魔王の手にある剣を拾い上げ、何気なく鞘から引き抜いた。
効果は絶大だった。
一日目、勇者の仲間たちは魔物の残党を狩り出し中、味方の誤射にあって死んだ。
二日目、王様は勇者を迎えに出る途中の階段で、バナナの皮で滑って転び首を折った。
三日目、勇者は王様の葬式で隕石に当たり死んだ。
人間の国ではその後大規模な内乱や天災が起こり、やがて国は滅んだ。
そうして魔物の国は救われた。めでたしめでたし。
【一行解説】
敵国に伝わる剣だったから
当然引き抜く勇気を持つ者などおらず、魔剣は倉庫の奥でホコリをかぶっていた。
しかし矛盾しているようだが、この魔剣には「いつか国を救う」という伝説もあったのだ。
ある時、魔物の国は勇者の率いる人間軍に攻めこまれ、壊滅状態になった。
とうとう追い詰められた魔王は一案を講じ、鞘をつけたままの魔剣を持って自ら勇者と戦った。
そして負けた。何も知らない勇者は倒れた魔王の手にある剣を拾い上げ、何気なく鞘から引き抜いた。
効果は絶大だった。
一日目、勇者の仲間たちは魔物の残党を狩り出し中、味方の誤射にあって死んだ。
二日目、王様は勇者を迎えに出る途中の階段で、バナナの皮で滑って転び首を折った。
三日目、勇者は王様の葬式で隕石に当たり死んだ。
人間の国ではその後大規模な内乱や天災が起こり、やがて国は滅んだ。
そうして魔物の国は救われた。めでたしめでたし。
【一行解説】
敵国に伝わる剣だったから
「ラブミヌス」「2ブックマーク」
「二十歳の扉」「2ブックマーク」
お猪口につがれた20種類のお酒がずらりと並んでいる。
20歳になったばかりの太郎は、飲み比べをして自分好みのお酒を見つけようとしたが結局それは叶わなかった。 なぜ?
20歳になったばかりの太郎は、飲み比べをして自分好みのお酒を見つけようとしたが結局それは叶わなかった。 なぜ?
16年01月20日 20:12
【ウミガメのスープ】 [キャリャゲ]
【ウミガメのスープ】 [キャリャゲ]

初めてなのでお手柔らかに…
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20歳の誕生日を迎えた太郎。
お酒の味を知るために、小容量の日本酒を20種類買ってきた。
最初は先入観なしで味わいたい。
自分で注げば、高い酒をおいしく感じてしまうかもしれない。
太郎は、妹の花子に頼んだ。
「銘を分からないようにして注いでくれない?」
「オッケー」
そして並べられた20杯のお猪口。
1杯目を飲んでみる…うむ、お酒ってこういう味なのか。
2杯目…1杯目とあんまり変わらないな。同じ蔵の酒かな?
3杯目…少し違うような…いや同じかな?
4杯目…あれ日本酒ってたいてい同じ味なのかな。
5杯目…値段の差ほど味の差はないのかな?
不安を持った太郎は、妹に聞く。
「これ、1杯目のお酒はなに?」
すると花子はきょとんとした顔でこう言った。
「え? 20杯とも全部同じだよ」
「え? そうなんだ。じゃあ別の種類のお酒出してくれない?」
「え? もうみんな混ぜちゃったよ」
「え!? 混ぜちゃった!?」
「え? だって『銘が分からないように』って言われたから、混ぜちゃって分からなくしたんだけど。だってほら、カレーのルーみたいに、二種類混ぜるとおいしくなる的な感じかなって……」
花子は、#b#おっちょこ#/b#ちょいだった。
○要約
20種類のお酒を混ぜたものを何杯飲んでも、味の違いなんか分かるわけがない。
お酒の味を知るために、小容量の日本酒を20種類買ってきた。
最初は先入観なしで味わいたい。
自分で注げば、高い酒をおいしく感じてしまうかもしれない。
太郎は、妹の花子に頼んだ。
「銘を分からないようにして注いでくれない?」
「オッケー」
そして並べられた20杯のお猪口。
1杯目を飲んでみる…うむ、お酒ってこういう味なのか。
2杯目…1杯目とあんまり変わらないな。同じ蔵の酒かな?
3杯目…少し違うような…いや同じかな?
4杯目…あれ日本酒ってたいてい同じ味なのかな。
5杯目…値段の差ほど味の差はないのかな?
不安を持った太郎は、妹に聞く。
「これ、1杯目のお酒はなに?」
すると花子はきょとんとした顔でこう言った。
「え? 20杯とも全部同じだよ」
「え? そうなんだ。じゃあ別の種類のお酒出してくれない?」
「え? もうみんな混ぜちゃったよ」
「え!? 混ぜちゃった!?」
「え? だって『銘が分からないように』って言われたから、混ぜちゃって分からなくしたんだけど。だってほら、カレーのルーみたいに、二種類混ぜるとおいしくなる的な感じかなって……」
花子は、#b#おっちょこ#/b#ちょいだった。
○要約
20種類のお酒を混ぜたものを何杯飲んでも、味の違いなんか分かるわけがない。
「「それは100%」」「2ブックマーク」
「…安全なのか、そうじゃないのか。どっちなんだ」
さて、彼は何を見た?
さて、彼は何を見た?
11年02月15日 00:22
【ウミガメのスープ】 [yan]
【ウミガメのスープ】 [yan]
解説を見る
世の中が、狂牛病問題で騒がれている頃。
アメリカ産の牛肉が危ない、輸入を制限すべきという風潮だった、そんな頃。
某、牛丼屋ののぼりに、こういう見出しが書かれていた。
「米国産100%使用!」
…それは、アメリカ産の肉を100%使用しているということなのか?
それとも、米が国産100%ということなのか?
牛肉とお米、両方にかかわる牛丼屋だからこそ、よけいに紛らわしいのぼりであった…
アメリカ産の牛肉が危ない、輸入を制限すべきという風潮だった、そんな頃。
某、牛丼屋ののぼりに、こういう見出しが書かれていた。
「米国産100%使用!」
…それは、アメリカ産の肉を100%使用しているということなのか?
それとも、米が国産100%ということなのか?
牛肉とお米、両方にかかわる牛丼屋だからこそ、よけいに紛らわしいのぼりであった…
「わかるよ!お母さんだもん!カメコのお母さんだもん!!」「2ブックマーク」
*
カメコが親に捨てられた時に、首から下げていたペンダント。
他に手がかりもなく、カメコはペンダントを大事に持っていた。
数十年後。カメコは、知らない年配の女性に声をかけられた。
カメコを一目見た彼女は、ペンダントを見るまでもなく、
「この子が我が子に違いない」と確信したのだという。
一体なぜ?
カメコが親に捨てられた時に、首から下げていたペンダント。
他に手がかりもなく、カメコはペンダントを大事に持っていた。
数十年後。カメコは、知らない年配の女性に声をかけられた。
カメコを一目見た彼女は、ペンダントを見るまでもなく、
「この子が我が子に違いない」と確信したのだという。
一体なぜ?
15年10月08日 23:14
【ウミガメのスープ】 [みん]
【ウミガメのスープ】 [みん]
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*
カメコが捨てられた日。
母は、手作りの御守り袋に長い紐をつけて、カメコの首にかけた。
その中に自分のペンダントを入れて。
数十年後。
カメコは、ペンダントを御守り袋ごと大事に持っていた。
母は、その御守り袋を見て、カメコが我が子だと気付いたのだった。
カメコが捨てられた日。
母は、手作りの御守り袋に長い紐をつけて、カメコの首にかけた。
その中に自分のペンダントを入れて。
数十年後。
カメコは、ペンダントを御守り袋ごと大事に持っていた。
母は、その御守り袋を見て、カメコが我が子だと気付いたのだった。