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神さんの天罰
夫は妻の面影が顔に出ていた。
おかげで浮気しなくなった。
どういうことか?
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チャールズは女性のことが大好きだった。
既婚者でありながら、若い女の子を見ると声をかけずにはいられなかった。
妻のジェイミーはヤキモチしていた。
ある日チャールズが車で通勤していると、突然前の車が止まった。
クラクションを鳴らしながら減速したが、後ろの車がそれに気がつかなかった。
結果玉突き事故が起こってしまう。
チャールズの怪我は対したこと無かった。
車の安全装備のおかげだ。
しかし病院の看護婦さんに話しかけようとすると、何故か吹き出しそうになって、離れていってしまう。
ジェイミーが急いで病院に駆けつけて、夫の怪我を見て一言。
「これは天罰ね」
彼女は大笑いした。
クラクションを鳴らすためにハンドルの中心に左手をおいていたチャールズ。
そのまま事故が起こりエアバックが作動したために、凄い勢いで顔と左手が押し付けられてしまう。
結婚指輪についていた十字架が額にビッシリついてしまい、傷として残ってしまったのだ。
「少なくとも退院するまでは、二人っきりでいられるわね」
ジェイミーは夫に優しく寄り添う。
「やれやれ、これは本当に天罰かもな。目の前に白衣の天使がいるってのに……。まあうちのかみさんは神さんだから、天使より魅力的だけどね」
チャールズは神に口づけをした。
店を出てすぐ、髪を結ぶ女を見て男は悲しくなった。
いったいなぜ?
16年01月29日 18:44
【ウミガメのスープ】
[緋色]
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「ありがとうございました、またお越し下さい」
深々とお辞儀をし、髪のカットを終えた客を見送る男。
いつもの通りレジ前に戻り、何気なく外を見ると先ほどの客が髪を結んでいる。
満足のいく出来ではなかったのだろうか?
美容師である男は少し悲しくなった。
国を救うと言われた伝説の剣。
ある日一人の勇者がそれを引き抜いた。
彼は魔王を倒したのに、結果として国は滅んだ。
何故?
15年11月18日 11:49
【ウミガメのスープ】
[苔色]
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とある魔物の国に伝わる魔剣。それは鞘から引き抜いた者とその周囲に災禍をもたらすという。
当然引き抜く勇気を持つ者などおらず、魔剣は倉庫の奥でホコリをかぶっていた。
しかし矛盾しているようだが、この魔剣には「いつか国を救う」という伝説もあったのだ。
ある時、魔物の国は勇者の率いる人間軍に攻めこまれ、壊滅状態になった。
とうとう追い詰められた魔王は一案を講じ、鞘をつけたままの魔剣を持って自ら勇者と戦った。
そして負けた。何も知らない勇者は倒れた魔王の手にある剣を拾い上げ、何気なく鞘から引き抜いた。
効果は絶大だった。
一日目、勇者の仲間たちは魔物の残党を狩り出し中、味方の誤射にあって死んだ。
二日目、王様は勇者を迎えに出る途中の階段で、バナナの皮で滑って転び首を折った。
三日目、勇者は王様の葬式で隕石に当たり死んだ。
人間の国ではその後大規模な内乱や天災が起こり、やがて国は滅んだ。
そうして魔物の国は救われた。めでたしめでたし。
【一行解説】
敵国に伝わる剣だったから
母親に一つ下の彼女を紹介したら複雑な顔をされた
なぜ?
16年01月21日 02:45
【ウミガメのスープ】
[緑黄色野菜]
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次元が1つ下の2次元の彼女
お猪口につがれた20種類のお酒がずらりと並んでいる。
20歳になったばかりの太郎は、飲み比べをして自分好みのお酒を見つけようとしたが結局それは叶わなかった。 なぜ?
16年01月20日 20:12
【ウミガメのスープ】
[キャリャゲ]
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20歳の誕生日を迎えた太郎。
お酒の味を知るために、小容量の日本酒を20種類買ってきた。
最初は先入観なしで味わいたい。
自分で注げば、高い酒をおいしく感じてしまうかもしれない。
太郎は、妹の花子に頼んだ。
「銘を分からないようにして注いでくれない?」
「オッケー」
そして並べられた20杯のお猪口。
1杯目を飲んでみる…うむ、お酒ってこういう味なのか。
2杯目…1杯目とあんまり変わらないな。同じ蔵の酒かな?
3杯目…少し違うような…いや同じかな?
4杯目…あれ日本酒ってたいてい同じ味なのかな。
5杯目…値段の差ほど味の差はないのかな?
不安を持った太郎は、妹に聞く。
「これ、1杯目のお酒はなに?」
すると花子はきょとんとした顔でこう言った。
「え? 20杯とも全部同じだよ」
「え? そうなんだ。じゃあ別の種類のお酒出してくれない?」
「え? もうみんな混ぜちゃったよ」
「え!? 混ぜちゃった!?」
「え? だって『銘が分からないように』って言われたから、混ぜちゃって分からなくしたんだけど。だってほら、カレーのルーみたいに、二種類混ぜるとおいしくなる的な感じかなって……」
花子は、#b#おっちょこ#/b#ちょいだった。
○要約
20種類のお酒を混ぜたものを何杯飲んでも、味の違いなんか分かるわけがない。