みんなのブックマーク

カメコはまだ子供で平仮名しか読めない。
なので遊園地入り口の看板に書いてる
「ここはおもしろいよ!誰でも楽しんでね!」を


「#red#ここはおもしろいよ!#/red#誰#red#でも#/red#楽#red#しんでね!#/red#」


#b#ここはおもしろいよ!でも死んでね!#/b#

と読んでしまい、怖くなって泣き出したのだ

カメオの職業はテーマパーク、「ウミガメランド」のマスコットキャラ。
ウミガメール19世の中の人である。
そう、ある時間とはテーマパークの彼の勤務時間。
ウミガメールになっている間の話である。
お客様にたのしんでもらえるようにたとえ嫌いな奴でも彼は笑顔で接する。幸い、カメコはウミガメールの正体には気づいていないのだから。
間の悪いことにカメコはウミガメランドの大ファンで毎週通ってやがるのだ。プロとして、カメオは今日もウミガメールとして彼女とスキンシップをしよう。

お客様は神様だからね！！

お

カメオは風呂にはられたお湯を見たときに、ふと今日の算数の授業を思い出した。

『でこぼこした石などは、水の中に入れることで体積を求めることができます。
石の体積分だけ水面が上昇するので、
その分の体積を求めれば石の体積がわかるのですーー』

ここでお湯の量を確認しよう。
カメオが入ったのはお母さんの次で二番目。
その時点でお湯の量はほぼ満杯から半分ほどになっていた。
つまりこれはーー

「ーーだからね、今日習ったことの逆なんだ。減った分が体積なの。
あれは全部お母さんの体積なんだよ！」

お風呂上がりに自ら導き出した答えをお母さんに伝えると、
洗い物をしていたお母さんは水を止めて手を拭くと笑顔でカメオに向き合い、
その頭に鋭い手刀を打ち込んだ。

「あいてっ」
「たいへんよくできました。カメオはお父さん似なのね」

これはカメオもじっくり教え込まないとね、と言うと、
お母さんはカメオに厳しい女の世界について説き始めるのだった。


［要約解説］
カメオがお湯の減りから体積を指摘するというお母さんの（女性の）タブーに触れたから。
体積は完全にイコールではないが、だいたいの場合イコール体重である。

男は銀行員、今日は年末年始の大掃除である。
男は掃除のために歯ブラシを使った。
あと、なんか隙間に10円が落ちてたので、男はその10円を家に持って帰りました。