みんなのブックマーク

兎美ちゃんは、かつて大規模テロを起こした死刑囚。
しかし母親であるきらきーちゃんは、どれだけ重罪人であろうと、娘を死刑の時まで愛し続けようと決めていました。
毎日のように面会に向かい、娘の好きな作家の本を差し入れて、そんな生活を何年もつづけていました。
そして遂に刑の執行が迫ったある日。
きらきーちゃんはいつものように、亀夫先生の新作を購入して娘に持って行きました。
しかしきらきーちゃんは気づいていなかったのです。
長ったらしいタイトルの最後に書いてある一文字に。

『海亀探偵金色白夜叉編〜奥多摩山中の秘湯で巻き起こる連続殺人事件！二十年目の殺意が紡ぎ出す悲しき真実！現場に残された地蔵が示す意味とは？そして海亀探偵の隠された過去の秘密がついに明らかに！〜（上）』

下巻が出るのは兎美ちゃんの死刑執行後。
差し入れの本を見てそのことに気づいた兎美ちゃんは、どうしてよりにもよって続き物を買ってきたの！と母親を責め、自分が物語の結末を読めないことに涙を流したのです。

海の見えるレストラン

ここは駅から近く、タクシー運転手達の憩いの場
休憩時間や暇な時間は彼らで席のほとんどが埋まってしまう

そこへ待ち合わせをしていたカメオが遅れてきて言った

「ごめんごめん、事故で電車止まっててさー」


稼ぎ時に珈琲飲んでる場合じゃないと
運転手達は一斉に席をたち、急いで勘定をすませ
駅へタクシーを走らせた

やあ、ワシを助けてくれてありがとう。

もうすぐ、雪だるまが溶けきりそうじゃから、それで動けるようになったら成仏することにするよ。

なるほど、ワシはもう死んでいたのか・・・

まさか孫が見たいあまり孫の作った雪だるまに憑依しておったとはな。

自分でも驚きじゃ！

まあ、最後に孫を見たいという願いが叶って何よりじゃ！

ハッハッハッハッ！

みんなにはとても感謝しておるぞ！

そろそろお別れの時間のようじゃな。

じゃあ最後に・・・ワシを助けてくれてありがとう！

男は不幸だった。
妻は結婚してすぐに交通事故にあい、子供も残さぬまま亡くなっていた。
妻が亡くなり、抜け殻のようになっていた男だったが、優秀な科学者であった男はある日思ってしまった。#red#妻の遺体からクローンを作り、自分の娘として育てれば、妻も報われるのではないだろうかと…#/red#

そこからは早かった、必死で研究を重ね、妻のクローンである、娘が生まれた。

男は幸せだった。
男は娘をかわいがった。早くに亡くなってしまった妻の分まで娘を愛した。そして娘もそれにこたえて、亡き妻のように美しく聡明に育っていった。

男は苦しんでいた。
男は常に悩んでいた。娘はクローンである。そして、ヒトクローンは現在の世の中では許されない存在であるだ。娘を作り出した時の研究資料が見つかるのもそうだが、もしも何らかの原因で自分と娘の親子関係が疑われ、DNA鑑定を行ったりすれば自分と娘には血縁関係が存在しないことがわかり、娘も自分自身について悩むことになるだろう。それだけは避けなくてはならない。

そして…

#red#男は決意した。娘の正体につながるすべてをこの世から抹消しようと。それには研究資料のみならず、自分自身の存在も含まれていた。#/red#

そうして、娘が16歳になり、独り立ちできる年齢になったことを確認した男は自ら命を絶った。

#b#まとめ：クローンである娘の正体が誰にも、そして自分自身にも分からないようにするために、その事実につながりうる証拠と自分自身をこの世から消した。#/b#
#b#FA条件：上記の事実にあたりを付けたうえで、娘を納得させる。 or 正解の出ないまま制限時間を迎える。#/b#

ちょっとの距離だからと鍵をかけずに家を出たカメコ。
帰ってきてそのまま玄関を開けようとするが、扉には鍵がかかっていた。

誰が鍵をかけたの？
鍵を開けながらそう考えるカメコ。
鍵はカメコの手に握られている。つまり合鍵の無いカメコの家の玄関は
内側から鍵がかけられたという事。

そこまで思い至ったカメコはいまだ家の中にいるかもしれない
招かれざる客の存在に恐怖し、家に入ることができなくなってしまったのだ。

#b#要約解説#/b#：家の鍵が#b#閉まっていたため#/b#カメコは家の中にいる可能性のある侵入者の存在に気付いた。