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【①の解説】
女はフィギュアを家に飾っている。
フィギュアは自立していた方が見栄えがいいのだが、
重心が偏っている場合、そのままの形ではバランスが取れず倒れてしまうため、
少し極端ではあるが体を反らせて立たせているのだった。

【②の答え】
ゆみなり
【②の解説】
女の名前を「ユミ」にしてタイトルを「ゆみなりの工夫」にすれば、
「ユミなり」の工夫・・・ユミのやり方での工夫
「弓なり」の工夫・・・反らせるという工夫
というダブルミーニングになる。

ドキドキ、今日は亀子との初デートの日。

場所は定番の映画館。

亀子が見たいと言った「僕を殺してください」という今話題のミステリー映画だ。
男は緊張しながらも待ち合わせの映画館で亀子と落ち合い、スタッフの女性にチケットを渡す。

映画は予想外の結末で、十分楽しめた。
亀子と映画の内容について感想を言い合いながら、男は映画館を後にしたのだ。

お願いだからおろしてくれ！

教師が女生徒に頭を下げている。
女生徒がお腹に彼の赤ちゃんが宿ったこと、母親になったことを告げたのだ。

彼女は教師の発言を聞き入れられない。
「田中先生！私との関係はいい加減な気持ちだったの⁉︎ 私は絶対この子を産むんだから！」

奇しくも今日は三者面談の日。
彼女の母親と三人で話す機会がある。

「今日、私はお母さんに全て話す。田中先生と別れることになっても構わない！」
「・・・はぁ…よりにもよってなんで理事長の娘を好きになってしまったんだろう」
「まだ好きでいてくれるの？」
「うん、俺が悪かった。よし！産んでくれ！俺の赤ちゃん！教師なんて辞めてやる！俺は男の子がいいな」
「まだわかんないよう。これから大変だけど一緒に頑張ろうね」

3ヶ月後

田中の希望通り、男の子と判明した赤ちゃん。
今日も元気に母親である女生徒のお腹で暴れている。

命名「田中亜蛇魂愚」

兎美ちゃんは、かつて大規模テロを起こした死刑囚。
しかし母親であるきらきーちゃんは、どれだけ重罪人であろうと、娘を死刑の時まで愛し続けようと決めていました。
毎日のように面会に向かい、娘の好きな作家の本を差し入れて、そんな生活を何年もつづけていました。
そして遂に刑の執行が迫ったある日。
きらきーちゃんはいつものように、亀夫先生の新作を購入して娘に持って行きました。
しかしきらきーちゃんは気づいていなかったのです。
長ったらしいタイトルの最後に書いてある一文字に。

『海亀探偵金色白夜叉編〜奥多摩山中の秘湯で巻き起こる連続殺人事件！二十年目の殺意が紡ぎ出す悲しき真実！現場に残された地蔵が示す意味とは？そして海亀探偵の隠された過去の秘密がついに明らかに！〜（上）』

下巻が出るのは兎美ちゃんの死刑執行後。
差し入れの本を見てそのことに気づいた兎美ちゃんは、どうしてよりにもよって続き物を買ってきたの！と母親を責め、自分が物語の結末を読めないことに涙を流したのです。

海の見えるレストラン

ここは駅から近く、タクシー運転手達の憩いの場
休憩時間や暇な時間は彼らで席のほとんどが埋まってしまう

そこへ待ち合わせをしていたカメオが遅れてきて言った

「ごめんごめん、事故で電車止まっててさー」


稼ぎ時に珈琲飲んでる場合じゃないと
運転手達は一斉に席をたち、急いで勘定をすませ
駅へタクシーを走らせた