動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【怪談】消すな「3ブックマーク」
彼の祖父の家では、ある部屋の電気だけは消してはいけないと言われている。
いったい何故だろう。
15年05月02日 20:42
【ウミガメのスープ】 [KUZUHARA]



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(怪談版)
祖父の家の突き当りの部屋では、朝昼晩拘らず、絶対に電気を消すなと言われている。
ところが、夏休み初日、私はうっかり実家にいる感覚で電気を消してしまった。
光源不明の光球が高速で飛び回り、その軌道はSOSを描いていた。


(解説版)
 正体不明の光が飛び回っていて気味が悪いので、それを隠すために光を点けっぱなしにする。
ウミガメのスープ「3ブックマーク」
男は海の見えるレストランでウミガメのスープを頼んだ。
スープを一口飲むと、男はそのまま店を出て行った。
その夜、男は自殺した。
なぜか?
15年04月02日 15:16
【ウミガメのスープ】 [touma@06]



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男は本家“ウミガメのスープ”の主人公(以下、カメオ)の親友であり、一緒に遭難した仲間でもあった。
遭難した時、男が衰弱死した仲間の肉を食べたことは確かであった。
そして、カメオは人肉を食べることを断固として拒否して衰弱していったために、ウミガメの肉だと偽って人肉を食べさせようと考えたのも事実だった。
だが、カメオに偽って人肉を食べさせようとしたあの日、奇跡的にウミガメが獲れたのだった。
男は急いでウミガメを調理して、ウミガメのスープを作った。
そして、カメオにウミガメのスープだと言って食べさせた。
そのおかげでカメオは助かった。
それから数年後、カメオが自殺した。
理由は遺書に書いてあった。
「あの時、僕が飲んだのは人肉のスープだったんですね。」
男はカメオがなぜそんなことを書いたのか分からなかった。
カメオの遺書を読んだ男は急いで、あのレストランに行きウミガメのスープを頼んだ。
スープを一口飲んで男は気付いた。
あれはウミガメのスープだった。
愕然とした。
あの時、ウミガメのスープを作るとき、一緒に人肉のスープも作った。
ウミガメのスープはカメオのために、人肉のスープは自分たちのために。
カメオは人肉が食べれないから、ウミガメはカメオのために自分たちは食べないでおこうと思ったため。
だけど、男は急いで作ったために間違えて人肉のスープをカメオに渡してしまった。
そして、男はウミガメのスープを飲んだ。
男はいつもと味が違う気がしたが、いつもはスープにして飲んだわけではなかったので、それをウミガメのスープだとは疑わなかった。
それが、あのレストランで男はウミガメのスープを飲んで、あの時自分が飲んだのはウミガメのスープだったと知った。
カメオが死んだのは自分のせいだ。
男は自責の念に駆られて、その夜、自殺した。
ウミガメのスープ(トマト味)「3ブックマーク」
海が見えるレストラン「ラテシン」
三か月前にオープンしたばかりのこの店は、看板メニューのウミガメのスープの人気も相まって予約待ちが続いている。
なんとか予約をとれた男は、予約の時間ギリギリに店に飛び込み、なんとか店を困らせずに済んだことにホッとした。

ウミガメのスープをオーダーし、待つ間に男は何気なく新聞を手にしたが、嫌なニュースばかりで早々に新聞を新聞スタンドに戻した。
やがてスープが運ばれてくると、男はいきなりシェフを呼んで訊いた。

「これは、本当にウミガメのスープなんですか?」
「はい、正真正銘、ウミガメのスープです」

その後、男は死んでしまった。
なにがあった?
15年03月30日 20:22
【ウミガメのスープ】 [トマト屋]

とうとう本家に手を出してしまった。終わったら感想やご意見ください。




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男はレストランに行く前に歯医者に寄った。
付き合い始めたばかりの恋人を迎えにいったのだ。なんでも急に治療が必要になったとかで、予約の時間に遅れそうなのを彼女は何度も謝った。

レストランに着くと女はお手洗いに席を立ち、男は注文を済ませると、新聞を手にした。女が戻ってくるまで手持ち無沙汰だったのだが、三か月前から頻発している児童失踪事件の一面を見てすぐに戻した。折角のデートで、嫌な事件記事を読みたくなどなかった。

やがて戻ってきた女は、席に着くと悪戯っぽく笑って言った。

「ねえ、ウミガメのスープって知ってる?」
「? この店の看板メニューだろう?」
「そうじゃなくて、水平思考の問題のウミガメのスープ」

女は話し始めた。有名な水平思考問題、ウミガメのスープを。
ウミガメのスープだと言われて食べたスープが、実は死んだ息子の肉だった、というアレだ。
女は最後に、やはり悪戯っぽく笑った。

「この店は大丈夫なのかしらね?」

女に悪意はなかった。看板メニューがウミガメのスープだと知って、水平思考の問題を思い出し、ちょっとした悪戯心で話題にしただけだったのだ。しかし、男の表情を見て女は驚いた。
男は顔色を無くし、ダラダラと嫌な汗をかいているではないか。実は男は非常に気が弱く、少しでも怖い話を聞くと、すぐに悪い想像を働かせ、そうだと思い込んでしまう悪いクセがあった。付き合い始めたばかりの女には、そんな男の悪いクセは知りようもなかったのだ。
女が男の気の弱さに気づいて自分の不注意を気にしているところに、ウミガメのスープが運ばれてきた。男はすぐに店員に言ってシェフを呼ばせた。そしてやってきたシェフに訊いた。

「これは、本当にウミガメのスープなんですか?」
「はい、正真正銘、ウミガメのスープです」

別にやましいことはない。
シェフは胸を張って答え、厨房に戻って行った。
しかし、男の顔色は悪いままだ。

「変な話をしてごめんなさい。ほら、ここのスープは大丈夫よ!」

男を安心させようと、女はスープを口にした。が、次の瞬間、異物感を感じて吐き出した。
皿の上で乾いた音をたてたそれは、差し歯だった。当然、女のだ。ディナー直前に抜けてしまったので、緊急でつけ直してもらったのだが、歯医者の腕が悪かったのか、つけ直したばかだからか、それが抜けてしまったのだ。

「うわああああああああっ!」

男はイキナリ悲鳴をあげてレストランから飛び出した。
いくつかの情報が男の頭の中で渦巻いていた。
実は人肉だった、ウミガメのスープの話。
三か月前にオープンしたレストラン。
三か月前から続く児童の失踪事件。
そしてトドメは、女が吐き出した歯だ。
悪い想像で精神が限界にきていた男には、女が吐き出した差し歯が、「スープの材料にされた子供の歯が入っていた」としか思えなかったのだ。

男は走った。とにかく走ってあの人肉スープのレストランから離れたかった。それしか頭になかった男は、車道に飛び出したことにも気づかなかった。
クラクションとブレーキ音、そしてドンッという音と衝撃が、男が最後に感知したものだった。
私とタルト「3ブックマーク」
タルトを見ながら嗚咽を漏らして泣いているまゆ

大丈夫…怖くない…

まゆは鋏を喉につきつけ自殺した

一体どういうことだろうか?
15年03月21日 21:35
【ウミガメのスープ】 [まぴばゆ]



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美しい海、澄み切った青空、そして活気のある人々。私はここが大好きだった。

でもそれは少し前までの話。

今、美しい海には大量の軍艦が居座り、空は暗雲が立ちこめ、人々は恐怖にとりつかれたように逃げ惑っていた。

そして、それらすべてから逃げるように私は走り続けた。

どうして私から家を奪ったの?どうして私から夢を奪ったの?どうして私の大切な人を奪ったの?どうして戦争なんか始めたの?

私の中でぐるぐると回り続ける思考。でもそれももうおしまいだった。

目の前には鬼畜米英。男はなにやら私にアメリカ語で言った。

“Calm down…Don't be afraid of me…”

ほぼ丸腰の女が屈強な兵士に勝てるはずがないのはわかっている。でもこんな奴に惨たらしく殺されるくらいなら私は…。

灰色の空を染めるかのように赤が舞った。

簡易説明
舞台は沖縄戦。まゆは米兵(タルト)に追い詰められた。
タルトは怖がらなくても大丈夫という意味の事を言ったがまゆにはそれが分からず、まゆはタルトに惨たらしく殺される前に自分で死ぬことを選んだ。
因みに挿絵はサーターアンダギー(沖縄ヒント)でした。
消せない違和感「3ブックマーク」
ある日、ユウトが学校へ行くと、話したこともない男子が親しげに話しかけてきた。

彼はユウトに対し、妙に馴れ馴れしかった。

また別の日、ある女子がユウトによくわからないことを言ってきた。


このような出来事がユウトの身に頻繁に起きたが、ある日を境になくなった。

そして後日、ユウトはトロフィを見て笑みを浮かべていた。


どういうことだろう?


13年04月01日 21:59
【ウミガメのスープ】 [ヒジリ]

3皿目は懐疑的な味(SP:タンクさん)




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ある小学校の合唱部で#red#臨時講師をしていた勇気#/red#は、次回のコンクールで優勝しよう、
と児童たち共々意気込み、日々の指導に当たっていた。

しかしある日、人間ドックを受けた勇気は、早期癌が発見されたと告げられる。
近日中の#red#手術と入院が決定してしまった勇気#/red#は、自分が指導している合唱部が気がかりで仕方なかった。

コンクールは約1カ月後にまで迫っている。
自分が最後まで責任もって指導するつもりでいたのだ、今更別の誰かに指導をたくすというのも納得がいかない。
かといって手術を送らせるわけにもいかない。
散々頭を悩ませた末、勇気はある妥協案に思い至った。

『ユウトになら任せられる』   そう勇気は思った。

#red#ユウトは勇気の双子の兄#/red#である。勇気とユウトは同じ音大で声楽を専攻していた。
勇気と同じく、ユウトもまた社会人の合唱団などで指導にあたっている。
兄弟ながら、同じ学び舎で共にライバルとして競い合った仲だ、実力も指導力も十分に信頼できる。
そう考えた勇気は#red#ユウトに指導の代理を依頼#/red#した。

勇気の申し出を快諾したユウトは、小学校へと向かった。
合唱部の部室へ行くと、わらわらと寄って来た#red#児童たち#/red#から口々に「勇気さん」と名を呼ばれた。
#red#自分を勇気と思いこんでいる#/red#のか、自己紹介をする間もなく次々に「勇気」として話しをふられてしまう。
ユウトとしては、初めて顔を合わせた子供たちが、
まるでユウトがとても親しい人であるかのように話しかけてくるという奇妙な状況であった。

「自分は、勇気の双子の兄弟で“ユウト”だ」と切り出すタイミングが掴めなかった#red#ユウト#/red#は、
段々と#red#これはこれで面白い#/red#かと思い始めていた。
寧ろ、新たにやって来た指導者としてまた一から信頼関係を築き合うより、
はじめから“ここに居た人間”として子供たちに受け入れてもらった方がスムーズに指導できるんじゃないだろうか。
そう考えた#red#ユウトは、彼を勇気と信じて疑わない子供たちを前に「勇気」として振る舞うことに決めた#/red#。

ずっと一緒にいたのだ。ライバルとしても、誰より勇気を意識していた。
だから、勇気の考え方も指導の仕方も熟知している。
指導期間中に、ユウトにしてみれば身に覚えのないこと(本物の勇気がしたこと)を子供たちが話題に上げることも少なくなかったが、
うまく「勇気」としてやりすごした。
元来勇気と性格の似ていたユウトは、子供たちに疑われることもなく数週間を「勇気」として過ごすことに成功したのである。

そして、手術を終えた#red#勇気が#/red#数週間の入院生活を経て、無事に#red#退院#/red#した。
#red#ユウト#/red#に礼を言い、彼#red#と入れ替わりに学校へと行った勇気#/red#は、
子供たちがまるで勇気が昨日もここへ来たかのようにふるまっているのを見て不思議に思った。
しかしすぐに、あの兄のことだから、
自分を「勇気」と勘違いしている子供たちが面白くなって「勇気」として振る舞っていたに違いない、と思いあたり、
それでうまくいったのなら別段問題もないだろう、と子供たちには真相を伏せておくことにした。

コンクール当日。
勇気と、そしてユウトが熱心に指導にあたった#red#合唱部は見事優勝#/red#を果たした。
ユウトは、勇気が送って来たメールを読み、添付された#red#トロフィ#/red#の写真を見て、
勇気たちがしただろうそれと同じように満面の笑みを浮かべた。