動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
いらっしゃいませ。ゲスト様 ログイン 新規登録

みんなのブックマーク

揺れる想い「25ブックマーク」
とあるサーカス団員のカメオ。
彼の得意演目は空中ブランコで,世界でもトップクラスの演者だといわれている。

そんな彼は,自分の出演する公演には彼女を見に来させているのだが,
彼の演技は毎公演で同じものなのに,彼女は飽きるどころか,毎回の彼の演技に驚かされるという。

一体なぜ?
17年09月07日 20:22
【ウミガメのスープ】 [square]

ラテクエ80フライング作




解説を見る
各地方を転々とする移動サーカス団に所属するカメオ。
チャラ男でもある彼は公演場所に着くと,新しく何人もの彼女を作り,それぞれ日時の異なるサーカスに招待するため,
その時の彼女にとっては,カメオの世界屈指の演技を見るのは初めてになるから。
カルタじゃないんだから「25ブックマーク」
大事な大事な携帯を道路に向かって投げる男。

彼は一体何をしているのだろうか?
13年11月26日 22:16
【ウミガメのスープ】 [水上]



解説を見る
ある日、田中が山路を運転していると、ポケットに入っている携帯が鳴り出した。
田中は運転をしながらポケットから携帯を取り出そうとしていると、
ハンドル操作を誤り、ガードレールを突き破って、谷底へと落ちてしまった。

・・・

車は変形してグシャグシャになってしまったものの、田中は奇跡的に一命を取り留めた。
何とかして車から抜け出し、周りを見渡すと自分が落ちてきた崖の後ろ側は深い森。
崖はかなり急で高さもあるのでまず登れそうにもない。
しかし下手に森の中に踏み入って迷子にでもなれば命の危険も伴うだろう。

田中はふと事故の原因となった着信を思い出した。

(そうだ。携帯電話があるじゃないか。まずは助けを呼ぼう)

そう考えて携帯のディスプレイを見た田中は絶望した。

(圏外…)

田中は携帯を見ながら周りをうろちょろ歩き回り、電波のある場所を探したが見つからない。

(道路を走っていた時に着信があったということは、上の方には電波があるんだ)

田中は必死に腕を伸ばし、携帯を空にかざしてみるも電波はこない。

しばらく考えてこんだ後、田中はSOSの文面をメールで作成し、
メール送信のボタンを押して、上の道路に向かって投げた。

空中で電波を拾いメールが送信されないかを試したのだ。

もちろん命綱である大事な大事な携帯なので、自分の手元に戻るように真上に投げる。

そして戻ってきた携帯のディスプレイに表示された送信失敗の文字を見てため息をつく。

田中は諦めずに何度も何度も携帯を空に向かって投げ続けた。



「あれ、都会で流行ってんのかな」
偶然近くを通りがかったおっさんがそんな田中を見つめていたが、
しばらくすると飽きて帰っていった。

この森はそんなに険しくはなく、山菜を拾いによく地元の人が入ってくるのだった。


そんなことを知る由もない田中は68回目の投擲で肩を脱臼した。

灯一つ無い夜道をサングラスをかけて歩く女性
彼女は有名人でもなければ盲目でもない
何故?

【参加テーマ: ○○さん(ラテシンメンバー)に勝手にライバル宣言!】
14年09月28日 01:52
【ウミガメのスープ】 [ムク]



解説を見る
A
子は日頃人付き合いを断ち、ただ毎晩家を出て決まった道を歩く。
皆さんがこの問題の謎に惹きつけられたのと同様に、
すれ違う人々は、一体なぜ、どうして、と思う。
しかしパズルと違って現実の場合、謎を追究することは難しく、
人々は「奇妙なサングラスの女」と強い印象を残すばかりだ。

そして、ある晩だけサングラスの女性が背格好の似た別人のB美で、
A子と因縁のある人物が遠く離れた土地で殺害されていたとしても、
聞き込みに来た刑事に人々はこう答えるだろう。

「彼女はその時間にいつも通り散歩をしていましたよ。
よく目立ちますから間違えっこありませんって。」
おくりもの「24ブックマーク」
父親が誕生日に息子から貰った、#b#“ひらがな8文字"#/b#のプレゼントを当ててください。
16年08月30日 11:15
【20の扉】 [az]




解説を見る
#b#かたたたたきけん#/b#

紙を切って作った「肩叩き券」だ。5歳の息子が、覚えたての字で必死に書いた結果、“た”がひとつ多くなってしまった。
遺書の続き「24ブックマーク」
親不孝者の息子の言葉を呟きながら遺書を書く男。
可哀想な妻に宛てた言葉を書き終え、田中に宛てた言葉を書いている途中に
涙が止まらなくなり、これ以上書くことができなくなってしまった。

#red#男は田中と会ったことも見たこともないのに一体なぜだろう?#/red#
14年02月13日 21:53
【ウミガメのスープ】 [水上]



解説を見る
父さん、俺もうダメみたいだ…

ベッドの上。か細い声でつぶやく息子。
病院から急に容体が悪化したとの連絡を受けた父親は会社を早退し
息子の病室へ駆けつけた。

「長い間、この病気と闘ってきたからかな。もう持たないってのがなんとなく自分で分かるんだ」
「そ、そんな情けないこというなよぉ… お前が死ぬなんて、父さん考えられないよ…」
「父さん、そんな情けない声出さないでよ。最期に父さんにして欲しいことがあるんだ」
「グスッ、なんだ? 父さんにできることか?」
「簡単。遺書をね、書いて欲しいんだ。ほら、もう俺、手、動かないから」
「わ、わかった。あんまり綺麗な字じゃないけど書いてやる。
書いてやるから、お前もこの遺書が無駄になるように頑張れ!」
「うん、じゃあまずは母さんに向けて」

妻は出張先の香港からこっちに向かっている。多分今日中に着くのは無理だろう。
もしかしたら、もしかしたら息子の死に目に会えないかもしれない。そう思うと可哀想で仕方ない。

父親は息子の話す言葉を口の中で呟きながら書面に写していく。
自分が死ぬのは怖くない。しかしこれから息子を失うのだと思うと怖くて怖くて手が震える。

父親は息子の妻への言葉を書き終えて、次を促した。なんだか言いにくそうにもじもじしている。

「次は、沙織へって書いて」
「さ、沙織? 誰だ、その人?」
「田中沙織。父さんは知らないかな。小学生の時からの同級生で中高一緒だったんだ。
今でも手紙で連絡を取り合ってる。その子に渡して欲しいんだ」
「彼女か?」
「・・・。…沙織へ。しばらく会えていないけどお元気でしょうか?…」

息子は父親の問いを無視して、田中沙織への言葉を紡ぎ出した。
父親は苦笑しながら、息子の声を追い、文字に変換していく。

しかししばらくすると息子は黙り込んでしまった。

「ん?どうした?照れてるのか? 父さんにそんな気を使わなくても… タカ?」

息子の返事はない。

「タカ? どうした、おい!まだ途中だろ⁉︎ こんな中途半端なモン渡したら沙織ちゃん困っちゃうぞ!
おい、起きろ! タカ! 頼む、起きてくれ! タカ!!!」

息子は目を覚ます様子はない。窓から差す夕陽が息子の安寧な表情を照らしている。

「お前は本当に親不孝な息子だな…」

そう独りごちた父親はこれ以上書けなくなった息子の遺書に涙を落とした。