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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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私は図書館で本を読んでいた。
窓から入る風にページが進んでしまった。
ようやく止んだ風に一息つき、本を見ると紅葉が乗っている。
紅葉に触れてあたりを見回すと、そこは自室だった。

どういうことだろうか?

※ ラテクエ22選考会、stellaさんの出題のリサイクル問題です。
12年09月24日 21:10
【ウミガメのスープ】 [yan]

※ ラテクエ22選考会、stellaさんの出題のリサイクル問題です。




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台風の過ぎ去った翌日の朝、私は裏の山道を散歩していた。普段なら、山歩きなど
性に会わないが、論文が行き詰ってる今は、とにかく気分転換したかったのだ。

紅葉狩りの気分で来たのだが、台風のせいで、ほとんどの葉が散ってしまっていた。
中には、強風に煽られ折れてしまった木もある。今もまだ、風はやや強めなくらいだ。

…ふと気づくと、折れた木の下に、動くものが挟まっている。血で赤く染まった狐のようだ。
木はさほど重くなさそうだ。腰をかがめて持ち上げると、狐は開いた隙間から抜け出す。

怪我は見た目ほど酷くないらしく、狐はこちらをチラっと見た後、小走りに去っていった。
やれやれ…。 疲れたし、葉も散ってるし、もう帰るか…


私は家に戻り、暖かいコーヒーを片手に書斎の扉を開けた。 すると…

扉の内側は、巨大な図書館になっていた。   「!?」

驚いてる私に、図書館の司書だろうか、黒い服に身を包んだ女性が声をかけてきた。
「ようこそ、ここは夢幻図書館… 貴方の求める知識が、ここで得られるでしょう…」

それだけ言うと、彼女は奥のほうへと消えていった。  「あ、ちょっと…!」
一人残された私は混乱しながらも、整理された棚の表示に従って、求める書物を探し当てた。

「”亜光速における観測者の時間軸について” …これだ!」 

時間も忘れ、夢中で読みふける。複雑な内容かつ分量もあったのに、スラスラと読み進める。
読後の満足感と共に、複雑な気分に駆られた。自分より先にこの結論に達した者がいるとは…

他の本も読んでみるか…立ち上がった私は、ふと奥のほうを見て、首をかしげた。
奥の棚は、本が雑然と積んであるのだ。この付近の棚は、図書館らしく整然としてるのに…。

思わず、奥の本棚から本を1冊手に取ると… それは、私が小さい頃に無くした絵本だった。
懐かしいな… そう思いながらページをめくって、驚いた。そこに書かれていた落書きは…

小さい頃、私自身が書き込んだものだ…! はっとして見回すと、他にも見覚えのある本や
古いアルバムが積んである。 …予想通り、中身は私の思い出の写真だった。

驚きながらも読み進めていると、窓から入る風にページが進んでしまった。
ようやく止んだ風に一息つき、本を見ると紅葉が乗っている。 ? どこから入ったんだ?

紅葉に触れて、あたりを見回すと… そこは、自室だった。    「!?」
…コーヒーは、まだ湯気を立てている。読んでいた本は、私の研究ノートに変わっていた。

呆然としているうち、窓の外で一匹の狐が、ひときわ大きな紅葉を頭の上に載せようと、
風が吹く中で悪戦苦闘してるのを見つけた。 見つめていると、向こうも気づいたようだ。
狐はこっちを見て、気まずそうに頭を下げた後、 『コーン』 と一鳴きして去っていった。

…夢でも見ていたのだろうか? しかし、あの本の内容は、はっきり覚えている。
まるで「最初から自分が考えていたこと」のように、論文として仕上げることが出来た…


私は、完成した論文のおかげで、一躍、時の人となった。

あの図書館で読んだ本の内容を、論文に転用することに、特にためらいはなかった。
なぜなら、おそらく… あの「図書館」は、私の頭の中を整理して具現化したものだろうから。

あれは、狐の恩返しだったのだろうか? 

あの時の紅葉は、大切にとってある。
何か行き詰った時には、葉を頭に載せたまま居眠りすると、不思議と考えがまとまるのだ。
ひょとしたら、夢の中で、またあの「図書館」に行っているのかもしれない…
窓を閉めた男「1ブックマーク」
その日、日本中が真っ青になった。
それを聞いた男は家中の窓という窓を閉めてしまった。
そして彼は小さく震えながら泣いた。
状況を説明して下さい。
12年04月23日 23:43
【ウミガメのスープ】 [さはらん]

短時間で召し上がれるスープ




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「・・9号は本州を北上し・・・」
――ピッ
「・・各地の降水量をグラフにしたもの・・」

朝から台風の話しばっかりだなーそういえばパパが
「全国どこも降水量が多いな」って言ってたっけ・・・
さっき窓は全部閉めたし、パパもママもまだ帰ってこないけど僕ひとりでも大丈夫さ!台風なんて追い返してやるぜ!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ガタガタッバタン!
「家が揺れてる!もしかして飛ばされちゃうの・・?
グスッ うわあぁーん!! ママー!パパー!助けてよー!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ただいまー・・・ってあら?
台風が来たってのに、この子寝ちゃってるわね」
「俺に似て根性あるのかもなー」
「ふふっ そうかもね(笑)」
備えなくて…「1ブックマーク」

日はかなり大きい台風がくるらしい。

噂によれば、すでに台風が通過した場所では、家が吹っ飛んだとかなんとか…
しっかり備えしなければ…っておい!
隣の奴、全く備えてないじゃん!!

明日どうなっても知らないぞ!!

…しかし、結局被害が少なかったのは、隣の奴の方だった。

いったい何故?
11年10月21日 18:43
【ウミガメのスープ】 [きゅうり巻き]

憂いなんたら




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ある葡萄畑にて。

一本の固くて大きな葡萄の木の隣に、まだ芽生えたばかりの柔らかくて小さな木がありました。

ある日、大型台風が通過すると聞いて、農家の人はびっくり仰天。

慌てて、大きな木になっていた葡萄にカバーを掛けました。

しかし、台風はそんなカバーなど関係なしに大きな木を襲いました。

結果、葡萄どころか、大きな木も折れて、農家の人はとんでも無い被害を被ったのです。

しかし、農家の人は折れません。

何故なら、まだ小さな命が、折れた木の側にあるのだから…

ー柔が剛を上回る物語。
慌ててシャウトふためいてアバウト「1ブックマーク」

スの車内で叫び声が聞こえたので、乗客はいっせいにその男を怪訝そうな面持ちで見た。

男はあわてて理由を説明した結果、その男と運転手は、拍手を浴びた。

一体どういうことだろう?
15年07月08日 15:53
【ウミガメのスープ】 [ツォン]



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#big5#「だっしゃあああああああああ!!!」#/big5#

バスの後部でそわそわしていたグレン。

メールが届いたので見てみた。

#red#「産まれた。」#/red#

そう、グレンはバスで移動中だった。

妻アオが待つ、産婦人科に。

ふと我に返るとバスの乗客全員に注視されていた。

あわてて事情を説明したグレン。

「す、すみません!興奮してしまって…。い、今しがた妻が出産を終えたもので、つい…」

すると運転手は一言。

「お急ぎのところご乗車ありがとうございます。まことに申し訳ございませんが、正常な運行の妨げとなりますので、速度を上げたり急ぐということは出来かねます。
私のご乗車の皆様を、お父様を安全・確実に目的地までお届けいたしますので、ご安心してお任せください。」

その後は拍手と賛辞に包まれ、停留所3つほどを移動した先で降りた。

運転手と乗客に感謝しつつ、拍手に見送られ、グレンは何度も躓きながら病院に入っていたのでした。
???こ、これは?どういう…?「1ブックマーク」
浅利は先生から貰ったプリントに、

「裏もあります」

と書いてあったことに驚き、理解出来なかった。

どういうこと?
15年07月08日 18:57
【ウミガメのスープ】 [SNC]

困るwww




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裏に
「裏もあります」

と書いてあったから。


「は??え、なに、これ。表どっちやねん???」

「ああ!しまったミスプリだ!すまん!集める!」




※実話を少し変えた物。