みんなのブックマーク

20年前、校庭の隅に埋めたタイムカプセル。中身は雑誌の切り抜きとか野球ボールとか、振り返ってみればガラクタばかりだ。それでも、当時はそれが宝物のように感じていたのだろう。

大人になったら掘り起こそう。そう友人たちと約束したが、残念ながらそれは叶わなくなってしまった。小学校を卒業してすぐ、再開発の流れの中で小学校は別の土地へ移転し、かつて校庭があった場所ーーカプセルを埋めた真上には、住宅が建ってしまったのだ。
これではカプセルを掘り起こせるはずもない。
……ない、はずだったのだが。


数年前、男の住む国で戦争が始まった。


男は徴兵され、戦地へ赴く。
戦争は激しさを増し、男の住んでいた街も激しい空襲に晒されることとなった。連日のように落とされる爆弾。ありとあらゆる建物は崩れ、燃え落ち……かつて街だったそこは、焼け野原と化した。


戦争は、男の国の敗戦に終わる。
戦地から帰ってきた男は、故郷の惨状に言葉を失った。

ここは本当に、自分の住んでいた街なのか……？

男は街を彷徨い歩き、かつて校庭が、そして誰かの住宅があった場所にたどり着く。


建物は跡形もなく崩れ、瓦礫の下に地面が見えた。


男は瓦礫をショベル代わりにし、あたりを掘り始めた。タイムカプセルを埋めた場所は何となく覚えている。当時の記憶をたどりながら、地面を掘る男。道路との位置関係を考えると、多分、このあたりに――。

ショベル代わりの瓦礫が、何か固いものに当たった。掘り起こしてみると、それは見覚えのある容器。

あの日埋めたタイムカプセルだった。


#b#掘り起こせてしまった。#/b#


掘り起こせるはずなどなかったのに。このカプセルの上には、大きな家が建っていたはずなのにーー。
この地獄のような焼け野原は、確かに自分の住んでいた街だったのだ。ここに建っていた建物も、自分の生家も友人の家も、すべて焼け落ちてしまった。

男はタイムカプセルを抱きしめながら、激しく涙を流した。


一緒にこれを埋めた友人も、皆、戦争で死んでしまった……


#b#【要約】#/b#
男がかつてタイムカプセルを埋めた場所には家が建ち、掘り起こすことはできなくなった。
しかし、戦争による空襲で建物が燃え落ちたため、タイムカプセルを掘り起こすことができてしまう。
焼け野原と化した街の惨状に、男は涙を流した。

君の名は?⇒吾輩は猫である。


名前はまだない(´ﾟдﾟ｀)

今週も盛り上がっております、『クイズ！ウミガメのスープ』！

次の勝負は『20の扉DX』！

カメオチーム、カメコチーム、それぞれの代表者が考えているある国名を当てていただきます。

質問は現在負けているカメオチームから始めて、交互に行っていただきます。　

回答は「YES/NO/YESNO」のみで、補足はできません。

『正解するのにかかった質問数の差』×10がポイントになります。

それでは、ゲームスタート！！


～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～


ゲーム終了！！

カメオチームのお題は『フランス』、カメコチームのお題は『エジプト』でした！

質問数はそれぞれ56回、64回でしたので、カメオチームに80ポイントが入ります！

番組はまだまだ続きます。はりきっていきましょう！



#red#【ルールの要約】#/red#
・『私が考えている国名を当ててください』という問題を2つ同時に解いてもらう
・回答方法は「YES/NO/YESNO」質問が一定数に到達した後は補足あり
・奇数番は『フランス』、偶数番は『エジプト』が正解である問題への質問とする
・片方が正解した場合は、それ以降の質問は全てもう一方へのものとする
・両方に正解が出たとき、解説を出して終了する

【私の独白】
それは突発的だった

カメオから倉庫に呼び出され、カメコにプロポーズすると聞かされた
カメオの父は、このあたり一帯の地主だ
カメコの父も、カメオの父に仕えている

カメコは、私を愛してくれていると思っていた
だがカメコの性格なら、親のことを考えて、プロポーズを受けるかもしれない――

そう思ったときには、カメオのポケットに入ったナイフを抜き、彼に突き立てていた

私は怖くなって、倉庫から逃げ出した



死体を最初に見つけたのはカメコだった

死体のそばには、私の名前と『ごめん』の文字
カメコが警察へ泣きながら話す声が聞こえてくる

「カメオから、彼に謝罪したいと、相談されていたんです…」

今日呼び出されるまで、喧嘩もしてなかった私は不思議に思った
恨まれることはあっても謝られることは何もない
書くなら私の名だけだろう…と思った時に気が付いた

もしかして私の名だけ書いていて、カメコが書き足してくれたのでは？
そうすれば、「カメオから、彼に謝罪したいと、相談されていた」という話も合点がいく

カメオを殺した私をかばってくれた
カメコは、やはり私を愛してくれているのかも…


【カメコの独白】

カメオの死体を見つけたのは、カメオの家の倉庫だった
倉庫は外にあり、身近な人間ならだれでも出入りできる
カメオが見当たらないと、家族や友人で探しているときに見つけてしまったのだ

胸には銀のナイフ

指には血の跡

寄りかかっている壁には…彼の名が書いてあった
ダイイングメッセージだ

それを見た私は、すべてを察した
以前から、彼とカメオが私に好意をよせてくれていたことは知っていた
なにかの拍子に、争いになり、殺してしまったのだろう

このままでは彼が捕まると思い、カメオの指で、彼の名のあとに『ごめん』と付け加えた
消してしまうより、こちらのほうが怪しまれないだろう

警察にも、『カメオから、彼について謝りたいと相談されていた』と証言していた

彼も最初は疑われていたが、私の証言により、事件は自殺か、物取りによる突発的な犯行で、メッセージは、死ぬ前にどうしても謝りたかったのだろうということになった


私は…彼を愛していたが、カメオを殺した彼を、もう愛することはできないと思った



【要約】
カメコが、カメオのダイイングメッセージに謝罪を書き加えて、カメオを殺した私をかばったので、愛されているかもと感じた

Aさんが動かした時計の針は#red#目覚ましアラームが鳴る時刻を示す時計の針#/red#である。


つまりAさんは次の日の起床時刻を6:55から6:25にしていただけなのだ。