「タイムカプセルマシン」「1ブックマーク」
ホハム・ネモウスと名乗る怪しい男が持ってきた謎の薬「タイムマシン」
なんと彼の話によるとその薬は飲んだ人間の精神をちょうど1年前に戻すことが出来るらしい。
だが効果は#red#1時間#/red#だけ。たった1粒しか買えなかった凄く貴重な1粒...
もう既に使い道は決まっている。
今からちょうど1年前のあの時、交通事故にあって死んでしまった妻を守る為に...
私は日時が妻の死亡日時の1時間ほど前であることを
複数の時計やスマートフォンを用いてしっかり確認してから薬を飲み込んだ
そしてちょうど1年前に戻ったことを時計で確認してから
#red#もっと時間をしっかり確認しておけば良かったと後悔した#/red#
一体何故?
なんと彼の話によるとその薬は飲んだ人間の精神をちょうど1年前に戻すことが出来るらしい。
だが効果は#red#1時間#/red#だけ。たった1粒しか買えなかった凄く貴重な1粒...
もう既に使い道は決まっている。
今からちょうど1年前のあの時、交通事故にあって死んでしまった妻を守る為に...
私は日時が妻の死亡日時の1時間ほど前であることを
複数の時計やスマートフォンを用いてしっかり確認してから薬を飲み込んだ
そしてちょうど1年前に戻ったことを時計で確認してから
#red#もっと時間をしっかり確認しておけば良かったと後悔した#/red#
一体何故?
16年04月13日 21:16
【ウミガメのスープ】 [松神]
【ウミガメのスープ】 [松神]
解説を見る
薬を飲むとすぐに効果が表れた。
視界は歪み、意識がぼんやりとしたと思うと
その感覚はすぐになくなり
私はそれまでと全く違う場所に立っていた。
見知った景色、見知った場所、見知った感覚
それはまさに一年前...4月17日の、妻が死んだあの時
#red#ではなかった#/red#
見覚えはありながらも、その景色は妻が死んでから何度も何度もフラッシュバックした「あの」景色ではなかった
困惑して時計を確認するために時計を見ると#red#日付は18日になっていた#/red#
(そんなまさか...しっかり確認したのに...)
そこでふとある事実に気が付く
私が時間を遡る前、つまり私が元々いた時代...その年は#red#閏年#/red#であったことに
そしてあの薬...おそらくは1年...つまり#red#ちょうど365日#/red#前に戻すことが出来る薬であったのだろう...
そして閏年で足された1日分の差のせいで4/17ではなく4/18になったということだ
私はもっとしっかり薬の効果や正確な時間をあの男に確認しておけばよかった
と絶望しながら1時間という時間を無為に過ごし元の時代へ戻った
元の時代の元の部屋...
もちろん今までと変わるところはなく、死んだ妻の姿があるわけでもなく...
例のホハムと名乗る男の姿があった
ホハム「あ、帰ってきましたか?大丈夫かとは思うのですが一応確認で、1年というのは...」
私は彼の話を左手で遮りそのまま右の拳を握り込んだ。
彼の説明を詳しく聞かなかったのは私のせいでもあるし
そもそも彼のおかげで僅かな可能性を得ることが出来たのだ...
そうわかっていながらも私はやはり、このやり場のない怒りをどこかにぶつけることでしか
絶望感を拭うことが出来なかった。
ホハム「あっ、ちょ...ちょっと待ってくださいよ!!
まだ方法はあります!!ありますから!
だから殴らないで!!!」
ふと私の拳がピタリと動きを止める
ホハム「あーもう!酷いですよ
折角薬をもう1個渡しに来たのに」
「薬を...?」
ホハム「ええ、まあ今回はこちらの説明に不手際がありまして
更に言うと...今年は閏年でしたから」
「だから?」
ホハム「サービスですよ!サービス!」
馬鹿な、今更1年戻る薬を貰ったところで無駄だ
妻を救えるわけでもない...
それなのに過去に戻って一体何を変えろというんだ
ホハム「あれ?わかりませんかおっかしいな...薬の副作用かな?
えーとですね!
これはあまり上司から話すなと言われているのですがね」
彼は副作用という聞き流せない単語を流そうとするかのように
そのままぺらぺらと凄まじい勢いで話し出した
彼によると薬の効果は「精神を一年前の身体に制限時間付きで入れ直す」というものらしい
であれば、薬の効果は精神だけに作用するものだということ
つまり、過去に自分の精神を戻し
その過去の自分が薬を持っている場合
それをもう1度飲めば更に1年前に精神を戻すことが出来るらしい
かなり戻る時間に自由がきくようになる代わりに「副作用」が凄まじいらしく
下手をしたら廃人になりかねないらしいが
そんなことは関係なかった
私に出来ることはただ後364日という時間を耐えに耐え
その時を待つということだけだった
私が彼の話が終わってすぐに薬を毟りとるようにして受け取ると
礼を言う暇もなくホハムはそそくさと去っていってしまった
ホハム「さーて、次の仕事先に行きますかねぇ
...あの人は上手くタイムパラドクスを引き起こせるかな?」
視界は歪み、意識がぼんやりとしたと思うと
その感覚はすぐになくなり
私はそれまでと全く違う場所に立っていた。
見知った景色、見知った場所、見知った感覚
それはまさに一年前...4月17日の、妻が死んだあの時
#red#ではなかった#/red#
見覚えはありながらも、その景色は妻が死んでから何度も何度もフラッシュバックした「あの」景色ではなかった
困惑して時計を確認するために時計を見ると#red#日付は18日になっていた#/red#
(そんなまさか...しっかり確認したのに...)
そこでふとある事実に気が付く
私が時間を遡る前、つまり私が元々いた時代...その年は#red#閏年#/red#であったことに
そしてあの薬...おそらくは1年...つまり#red#ちょうど365日#/red#前に戻すことが出来る薬であったのだろう...
そして閏年で足された1日分の差のせいで4/17ではなく4/18になったということだ
私はもっとしっかり薬の効果や正確な時間をあの男に確認しておけばよかった
と絶望しながら1時間という時間を無為に過ごし元の時代へ戻った
元の時代の元の部屋...
もちろん今までと変わるところはなく、死んだ妻の姿があるわけでもなく...
例のホハムと名乗る男の姿があった
ホハム「あ、帰ってきましたか?大丈夫かとは思うのですが一応確認で、1年というのは...」
私は彼の話を左手で遮りそのまま右の拳を握り込んだ。
彼の説明を詳しく聞かなかったのは私のせいでもあるし
そもそも彼のおかげで僅かな可能性を得ることが出来たのだ...
そうわかっていながらも私はやはり、このやり場のない怒りをどこかにぶつけることでしか
絶望感を拭うことが出来なかった。
ホハム「あっ、ちょ...ちょっと待ってくださいよ!!
まだ方法はあります!!ありますから!
だから殴らないで!!!」
ふと私の拳がピタリと動きを止める
ホハム「あーもう!酷いですよ
折角薬をもう1個渡しに来たのに」
「薬を...?」
ホハム「ええ、まあ今回はこちらの説明に不手際がありまして
更に言うと...今年は閏年でしたから」
「だから?」
ホハム「サービスですよ!サービス!」
馬鹿な、今更1年戻る薬を貰ったところで無駄だ
妻を救えるわけでもない...
それなのに過去に戻って一体何を変えろというんだ
ホハム「あれ?わかりませんかおっかしいな...薬の副作用かな?
えーとですね!
これはあまり上司から話すなと言われているのですがね」
彼は副作用という聞き流せない単語を流そうとするかのように
そのままぺらぺらと凄まじい勢いで話し出した
彼によると薬の効果は「精神を一年前の身体に制限時間付きで入れ直す」というものらしい
であれば、薬の効果は精神だけに作用するものだということ
つまり、過去に自分の精神を戻し
その過去の自分が薬を持っている場合
それをもう1度飲めば更に1年前に精神を戻すことが出来るらしい
かなり戻る時間に自由がきくようになる代わりに「副作用」が凄まじいらしく
下手をしたら廃人になりかねないらしいが
そんなことは関係なかった
私に出来ることはただ後364日という時間を耐えに耐え
その時を待つということだけだった
私が彼の話が終わってすぐに薬を毟りとるようにして受け取ると
礼を言う暇もなくホハムはそそくさと去っていってしまった
ホハム「さーて、次の仕事先に行きますかねぇ
...あの人は上手くタイムパラドクスを引き起こせるかな?」
「【ラテクエ23】満月は危険」「1ブックマーク」
満月の夜は犯罪が増える 普通は都市伝説だ。
だがこの街では伝説でもなんでもなく実際に満月の夜には犯罪が増える。
気のせいなどではなく、統計的にも明らかに増えているのだが、
なぜこの街では満月の夜に犯罪が増えるのだろうか?
理由を説明してください。
だがこの街では伝説でもなんでもなく実際に満月の夜には犯罪が増える。
気のせいなどではなく、統計的にも明らかに増えているのだが、
なぜこの街では満月の夜に犯罪が増えるのだろうか?
理由を説明してください。
12年10月20日 20:08
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
【ウミガメのスープ】 [Ratter]
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とりあえず誰かくるまでのつなぎw
解説を見る
小さな島国にあるこの街は温暖化の影響で水没の危機に瀕していた
特に、満月・新月によって起こる大潮の際には堤防の決壊と洪水の危険が
考えられたため、気象状況などによって全島避難がたびたび行われていた。
そのため、この街では満月・新月の避難の期間には誰もいなくなった街を
狙った集団空き巣が発生するのである。
まことに嘆かわしいものである。
※フィクションですよ?
特に、満月・新月によって起こる大潮の際には堤防の決壊と洪水の危険が
考えられたため、気象状況などによって全島避難がたびたび行われていた。
そのため、この街では満月・新月の避難の期間には誰もいなくなった街を
狙った集団空き巣が発生するのである。
まことに嘆かわしいものである。
※フィクションですよ?
「だい、だいきらい!」「1ブックマーク」
学校の廊下をぱたぱたと駆けてくる、セーラー服の少女。その足はある教室へと真っすぐ向かい、顔を真っ赤にさせたままある生徒の机の前で止まった。
「いっ……一緒に、お弁当、食べて……っ……、く、ください……!!」
花柄のお弁当包みを抱え、肩を震わせながら微かに呟く少女。
そんな彼女に対して、一瞬舌打ちをしかけた学ランの生徒は、「くっそ……わぁったよ」と返した。そうして机の上で広げかかったストライプ柄の包みを掴むと、2人で教室を出るのだった。
あっけにとられたクラスの生徒たちは、廊下の方から奇妙な言葉を耳にする。
「……だい、だいきらい!」
一体何が起きたのだろう?
「いっ……一緒に、お弁当、食べて……っ……、く、ください……!!」
花柄のお弁当包みを抱え、肩を震わせながら微かに呟く少女。
そんな彼女に対して、一瞬舌打ちをしかけた学ランの生徒は、「くっそ……わぁったよ」と返した。そうして机の上で広げかかったストライプ柄の包みを掴むと、2人で教室を出るのだった。
あっけにとられたクラスの生徒たちは、廊下の方から奇妙な言葉を耳にする。
「……だい、だいきらい!」
一体何が起きたのだろう?
12年10月07日 03:37
【ウミガメのスープ】 [植野]
【ウミガメのスープ】 [植野]
解説を見る
「最低!勝手に部屋入んないでよ!」
「お前がいつまでたっても漫画返さねーのが悪いんだろ!」
ドタンバタン、煩く床を踏み鳴らす音に、掃除機をかけていた女性はため息を漏らした。まったくあの子たちはいつになったら分別をつけてくれるんだろう。
世の中に「きょうだい」が数あれど、我が家の「きょうだい」ほど手のかかる子たちはいまい。
毎日喧嘩と金切り声が絶えず、もう高校生にもなろうというのに、兄妹の精神年齢はまだまだ小学生のころのままだ。主婦人生も長いけれど、こんな毎日が続くと考えるとうんざりする。
そんな二人の不仲に悩んだ母親は、ある一計を企てた。
「――はい、今日のお弁当。ちゃんと残さず食べてくること。残した方は、絶対に、家に上げないから」
妙な凄みを効かせて弁当箱を押しつけた母親に違和感を覚えつつ、二人はいつものようにキーキー喧嘩しながら登校していった。
そして、お昼休み。
お弁当箱のふたを開けた二人は絶句した。
「な、っ……!」
「なにこれぇ……」
兄のお弁当箱には一面のおかず。
妹のお弁当箱には一面の白米。
だけ。だった。
成長期の兄はおかずだけじゃ腹がふくれない。
ましてや妹は、白米だけを弁当箱いっぱいなんて食べられない。
二人はまんまと「ごはんをはんぶんこ」して、顔を突き合わせながら食事を摂る羽目になってしまった。
顔を合わせれば喧嘩して、一緒にいようとしない二人。
なら、二人でいなきゃいけない状況をつくりだせばいいじゃない。
母のひらめきは、兄妹を震撼させた。
その結果はご覧のあり様。
妹は怒りと羞恥と困惑と、その他もろもろ混ざった複雑な想いに頬を染めながら兄の教室に足を運ぶことになった。
一歩間違えれば告白まがいのシーンだったが、二人のぶすっとした表情からは甘酸っぱい恋のメロディーは欠片も感じられない。
のしのしと大股になって、一目につかない教室を探し始める二人。どちらからともなく、
「こんなきょうだい、だいきらい!!」
とユニゾンしたそうな。
追記:
結局キーキー喧嘩しながらも、協力してごはんを食べきった二人なのでした。
「お前がいつまでたっても漫画返さねーのが悪いんだろ!」
ドタンバタン、煩く床を踏み鳴らす音に、掃除機をかけていた女性はため息を漏らした。まったくあの子たちはいつになったら分別をつけてくれるんだろう。
世の中に「きょうだい」が数あれど、我が家の「きょうだい」ほど手のかかる子たちはいまい。
毎日喧嘩と金切り声が絶えず、もう高校生にもなろうというのに、兄妹の精神年齢はまだまだ小学生のころのままだ。主婦人生も長いけれど、こんな毎日が続くと考えるとうんざりする。
そんな二人の不仲に悩んだ母親は、ある一計を企てた。
「――はい、今日のお弁当。ちゃんと残さず食べてくること。残した方は、絶対に、家に上げないから」
妙な凄みを効かせて弁当箱を押しつけた母親に違和感を覚えつつ、二人はいつものようにキーキー喧嘩しながら登校していった。
そして、お昼休み。
お弁当箱のふたを開けた二人は絶句した。
「な、っ……!」
「なにこれぇ……」
兄のお弁当箱には一面のおかず。
妹のお弁当箱には一面の白米。
だけ。だった。
成長期の兄はおかずだけじゃ腹がふくれない。
ましてや妹は、白米だけを弁当箱いっぱいなんて食べられない。
二人はまんまと「ごはんをはんぶんこ」して、顔を突き合わせながら食事を摂る羽目になってしまった。
顔を合わせれば喧嘩して、一緒にいようとしない二人。
なら、二人でいなきゃいけない状況をつくりだせばいいじゃない。
母のひらめきは、兄妹を震撼させた。
その結果はご覧のあり様。
妹は怒りと羞恥と困惑と、その他もろもろ混ざった複雑な想いに頬を染めながら兄の教室に足を運ぶことになった。
一歩間違えれば告白まがいのシーンだったが、二人のぶすっとした表情からは甘酸っぱい恋のメロディーは欠片も感じられない。
のしのしと大股になって、一目につかない教室を探し始める二人。どちらからともなく、
「こんなきょうだい、だいきらい!!」
とユニゾンしたそうな。
追記:
結局キーキー喧嘩しながらも、協力してごはんを食べきった二人なのでした。
「【ラテクエ62】意地を張る生徒たちの前進」「1ブックマーク」
ラテラル学園は最寄駅から徒歩20分のところにある高校である。
歩いて来るには少し遠いとの声が生徒から多数寄せられたため、
駅から無料の通学バスを出すことにした。
ところが、その結果、
駅から徒歩で通学する生徒の割合が増えたという。
一体なぜ?
歩いて来るには少し遠いとの声が生徒から多数寄せられたため、
駅から無料の通学バスを出すことにした。
ところが、その結果、
駅から徒歩で通学する生徒の割合が増えたという。
一体なぜ?
16年03月26日 22:12
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
【ウミガメのスープ】 [天童 魔子]
解説を見る
運転費を無料をする代わり日頃のメンテナンス代として月ごとに生徒たちから必要経費として巻き上げて行ったら
生徒たちの通行費が足りなくなり、最寄り駅代すら払えないので今まで最寄り駅まで来ていた生徒が自宅から徒歩で通学して増えたのです
維持費を張る生徒たち
生徒たちの通行費が足りなくなり、最寄り駅代すら払えないので今まで最寄り駅まで来ていた生徒が自宅から徒歩で通学して増えたのです
維持費を張る生徒たち
「名探偵ラッテオ」「1ブックマーク」
ある有名な資産家Aの家で連続撲殺事件が起きた。
まずAが殺され、Aの妻が殺され、Aの叔父が殺された。
残る容疑者がAの長女、Aの長男、Aの次男になった段階で、たまたまA宅に呼ばれていた自称ラテラルシンキング名探偵・ラッテオは犯人を特定し、その犯人は逮捕された。
しかし、ラッテオは特に称賛をあびず、それどころか責められた。
何故?
まずAが殺され、Aの妻が殺され、Aの叔父が殺された。
残る容疑者がAの長女、Aの長男、Aの次男になった段階で、たまたまA宅に呼ばれていた自称ラテラルシンキング名探偵・ラッテオは犯人を特定し、その犯人は逮捕された。
しかし、ラッテオは特に称賛をあびず、それどころか責められた。
何故?
16年03月24日 12:09
【ウミガメのスープ】 [Period]
【ウミガメのスープ】 [Period]
解説を見る
ラッテオが特定した犯人はAの長女。
と言っても、別段名推理でもなんでもなく、消去法である。
Aの長女は高校生であり、鈍器を持てば大人を殺すことが可能。
一方、Aの長男と次男はまだハイハイがやっとの赤ん坊なのだ。
容疑者がこの三人になったら誰でも犯人はAの長女だと判るだろう。事実、Aの長女は犯行を認めて逮捕された。
しかし、ラッテオが本当に名探偵ならば、被害者が三人も出る前に犯人を特定し未然に殺人を防げたはずである。
当然、ラッテオは無能探偵として非難されたのだった
と言っても、別段名推理でもなんでもなく、消去法である。
Aの長女は高校生であり、鈍器を持てば大人を殺すことが可能。
一方、Aの長男と次男はまだハイハイがやっとの赤ん坊なのだ。
容疑者がこの三人になったら誰でも犯人はAの長女だと判るだろう。事実、Aの長女は犯行を認めて逮捕された。
しかし、ラッテオが本当に名探偵ならば、被害者が三人も出る前に犯人を特定し未然に殺人を防げたはずである。
当然、ラッテオは無能探偵として非難されたのだった