みんなのブックマーク

カメオは節約家なので、旅行の間の#b#消費電力を抑える#/b#ために、テレビなどの家電のコンセントを抜いておくことにした。

旅行から帰ってきたカメオはテレビを付けようとリモコンの電源ボタンを押すが、反応がない。

旅行の期間が長かったことと、コンセントを抜くほどの長期間の外出が珍しかったことから、
カメオはテレビの#red#コンセントを抜いていたことを忘れてしまっていた#/red#。

そのため、テレビがつかないのは#red#リモコンの電池が切れているためだと勘違い#/red#し、乾電池を買いに行くことにしたのだった。

この間、一緒に天体観測にいった4歳の娘が、あっという間に使い方を覚えた上に、はまり込んでしまい
家に置きっぱなしにしておくと、一人でコレ持って外に出かけしまうので、危ないったら無いのです。

海亀商店街で福引をやることになったため、実行委員は景品を募集しました。
電器屋からはプラズマテレビ、旅行代理店からはハワイ旅行、中華料理店からは食事券など、多くの景品をを提供するという申し出がありました。
この中華料理店は店が小汚く、肝心の味もイマイチという店でしたが、地元権力者の親族が経営しており、せっかくの申し出を無碍にするのは避けたい状況でした。
しかし、お客さんを良くない店に誘導したとあっては商店街のイメージが下がってしまいます。
そこで、実行委員会は、当選本数が少なくて済み、、また、地元権力者も立てることができるということで、この店の食事券を一等として設定したのでした。

もちろん、その後こっそりと副賞として商品券をプレゼントしたのは言うまでもありません。

そのお店のメニューにはこうある。

「鮭とイクラの親子丼　５５０円」

鶏が有名なこの店に来て、敢えて海鮮丼に手を出す客は稀であった。

バスが停車すると、車内に運転手の声が響いた。

「後ろにお乗りのお客様。
ランドセルを背負った小さな男の子が眠っていませんか？
その子はいつもここで降りていきますので、
起こしてあげて頂けないでしょうか？」

そうアナウンスが入って少しすると、男の子が照れながら出てきた。
みんなに微笑まれるなか運転手にお礼を言うと、
男の子は車内に一礼し笑顔で降りていった。

扉が閉まり、バスが揺れる。

「皆様、ありがとうございました。それでは出発いたします」