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【総投票数 206票】
【トリック部門】『クラスメイトの献身』
「「問題と解説の間の落差」は先入観問題の醍醐味です。しかしその落差は「明と暗」「希望と絶望」「平凡な現実と非日常」といった対照的なものに限られません。本作では「二つのほのぼの青春絵巻」。優れた叙述の手腕でつづられる二重写しの情景は、それを見た後とてもよい気分にさせてくれます。トリックと物語の幸福な結婚です。」
2015年11月07日18時
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【伏線・洗練さ部門】『尻し良く』
「文章全体で人を惑わせる作品は多々あります。しかしこの問題は、『単語』レベルで人を惑わせます。 この短い文章に現れる単語をなんの気なしに手に取ろうとする人は、言葉が指の間から忽然と消え、手が空をつかむのを知ります。そして、つかもうとした言葉はあさっての方向に現れ、あなたを指さしてけらけらと笑っているのです。 言葉は笑い、言葉は踊る。その向こうにあるのは誰も想像もしえない状況。それが明らかになったとき、誰しもがつぶやくでしょう。「……チクショウ。そういうことだったのか」」
2015年09月22日00時
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【納得感部門】『「雑誌の付録」』
「『水平思考問題を知らない人に、まずなにを紹介する?』……私の答は、本家『ウミガメのスープ』に続いてこの問題です。 知らない人に薦めるのに適切であるのみならず、2行目3行目、「Aさんは、今までその雑誌を買ったことはなかったが、付録がついているのを見て、その日初めて買って帰った。」……この2行を何度も口ずさむことで問題作成能力が向上する気さえします。 本サイトの財産にして、永遠の名作です。」
2015年09月22日00時
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【物語部門】『最後の名作』
「あまりにも悲しい「絵の完成条件」に胸を衝かれます。 なにもかもが終わった後に残される一枚の絵……それはあくまで美しく、同時に「これだけの代償と引き換えにこれができたからといって何の意味があるんだ」という途方もない虚無感を伴った腹立たしさを感じさせます。 二つの謎を越えた向こうにあるのは、人間と芸術についての物語です。」
2015年08月23日01時
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【トリック部門】『貴方の命を私に紅?』
「解説を読んで「そ……そういうことだったの!!??」と茫然。問題文を再確認して、さらにため息をつく……そんな作品です。 1行目から始まる「言葉の選び方、使い方」によるトリックの隠蔽は、初見から時間が経っても色あせないどころか、ますます光輝いて見えます。 「え?だって、さりげなくなきゃ、ミスディレクションじゃないじゃない?」問題文と解説を見比べていると、名出題者である作者のそんなささやきが耳元で聞こえてくるのです。傑作。」
2015年08月10日02時
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【伏線・洗練さ部門】『彼と彼女とペットボトル』
「切なげな問題文のベールがペットボトルというたった一つのクルーからはがれたとき、問題文の印象とは全然別なのだけど、やはり切ない情景が広がります。「ある変化」に気がつく僕のまなざしも含め、その美しさは、文章の簡潔さとあいまって比類がありません。 「伏線・洗練さ」=「美しさ」部門にふさわしい、すばらしい作品です。」
2015年06月28日14時
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