作成者:公認イベント事務局
部屋名:火の間
ルームキー:火鉢を動かして灰をまきらす
部屋名:火の間
ルームキー:火鉢を動かして灰をまきらす
【問題文】
少年は宇宙船の中で生まれた。
荒れ果てた地球から脱出するため、200年前に作られた500隻の方舟のひとつで。
200年という時間の中で500隻は離れ離れになり、お互いの状況を確認できなくなって久しい。
船は、人が生きていくだけなら、半永久的に維持できる機構を備えていた。
しかし、目的地である、人類が居住可能な惑星にたどりつくことなく宇宙の航海を続けてきた人々は、次第に精神を荒廃させていくことになった。
星の海の中で、昨日と同じ今日を延々と過ごす中で。
自分の生きているうちに新しい惑星にたどりつくことはおろか、いつか子孫の誰かがたどりつくということすら、信じられなくなる人が増えていった。
実際にも、新しい惑星にたどりついている船は皆無だった。
しかし、少年の宇宙船で大人たちは言う。
「宇宙船のどれかは、必ずいつか新しい惑星に到着するだろう。そこではまた輝かしい日々が始まるだろう」
と。
その希望のある言葉が発されることは、他のどの宇宙船よりもはるかに多いのだ。
少年の乗った宇宙船の人々がこのような言葉を多く発するに至った経緯を推理せよ。
【解説】
500台の宇宙船の中に、エンジントラブルのために地球から発進できなかった1台があった。
その1台の乗員は、空へと飛び立っていく他の宇宙船を涙を飲んで見送るしかなかった。
その1台は、いまも地球上にある……シェルターとして。
チャレンジする機会すら与えられないまま、シェルターとなった宇宙船に乗っている大人たちは羨望を込めて少年に言う。
「俺たちはこれからもずっとこのままだ。ずっと、ずっと……永遠に」
「でも、飛び立っていった連中は違う。今ごろはもう新しい惑星で楽しくやってるのかもしれない」
「まだ到着できていないとしても……宇宙船のどれかは、必ずいつか新しい惑星に到着するだろう。そこではまた輝かしい日々が始まるだろう。……ちくしょう!」
と。
#red#出題予定案#/red#
[問題文]
#b#恋人から渡された花束を手に、私はとあるビルの屋上を訪れた。ビルの縁にそっと花束を置いた私は、ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った。#/b#
#b#そこにいたのは恋人だった。#/b#
#b#確かな足取りで向かってくる彼女の姿に私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。#/b#
#b#どういうことだろう?#/b#
[解説]
ビルの屋上。恋人から渡された花束をそっと置き、手を合わせながら、私はあの日のことを思い出していた。あの日――私がこの場所から、一人の男を突き落として殺した日のことを。
このビルには、私の勤める会社のオフィスが入っている。彼は私の同僚で、そして――私の恋人の、当時の交際相手だった。
なぜ私が彼に呼び出されてこの場に来たのか、実のところよく覚えていない。貸した金を返せとか、そんな些細なトラブルだったはずだ。そんなきっかけから、いつのにか口論になり、口論はいつしかつかみ合いに発展していた。
……殺すつもりなどなかったのだ。つかみかかってくる彼を振り払い、突き飛ばした先に、屋上のコンクリートは続いていなかった。
彼は落ちていった――。
私は恐る恐る、屋上の縁から下を覗き込んだ。彼はビルの入り口の前で倒れていた。死んでいるのは明らかだった。
茫然と下の様子を見つめていた私は、誰かに見られている気がして慌てて顔を引っ込めた。そして急いで屋上から離れた。
そのあとのことはよく覚えていない。気がついたら自宅のベッドで寝ていた。 逃げ出したい気持ちを抑え、翌朝なんとか出社すると、当然大騒ぎになっていた。周囲の人間ともども私も何度か警察に事情を聞かれ、生きた心地もしなかったが、幸運にも私が逮捕されることはなかった。警察は自殺と結論付けたらしいと噂で聞いたが、本当のところは分からない。
彼への罪悪感はあったが、それよりも日常を取り戻せることへの安堵の方が大きかった。私は、あの時屋上で本当は何があったのか、その真実を己の胸にのみ仕舞い込むことに決めたのだ。
しかし、話はそれで終わらなかった。
彼の葬儀の日、私は彼の恋人だという女性と出会った。話を聞くと、なんと彼女はあの日、彼を迎えにビルの前まで来ていたらしい。そして――彼が落ちてくるその瞬間を目撃してしまったそうだ。
あれ以来、高いところが怖いんです。彼のようになってしまうんじゃないかという気がして……
彼の死を目撃したショックで高所恐怖症を発症してしまったらしい。日常生活にも支障を来すようになり、住んでいたマンションも引っ越してしまった――彼女はそう語った。
私は思った、残された彼女を支えていくことが、彼へのせめてもの罪滅ぼしになるのではないか、と。
彼女のことを気にかけ、何かと世話をするうち、私は彼女と交際するようになっていた。もっとも、私の彼女への思いが恋愛感情なのか、それともある種の義務感なのか、今となってはもう分からない。
彼女の、高いところへの恐怖は相当だった。私の住居はアパートの2階にあったが、たったそれだけの高さでも彼女は怖がるので、彼女が来ているときはずっとベランダのカーテンを閉めておかなければならなかった。ショッピングモールへ行ったとき、何気なく乗ったエレベーターがガラス張りで、降りる暇もなく扉が閉まってしまったのたが、エレベーターが上昇している間中ずっと、彼女はうずくまって子どものように泣きわめいていた。
今年も彼の命日がやってきた。でも、そんな彼女だから、あの屋上へ弔いの花を供えにいくことは不可能だった。だから、彼女に乞われて、私が代わりにその役目を果たす。
――ビルの屋上。
手を合わせ、そっと目を閉じていた私は、背後に気配を感じ、思わず振り返った。
そこにいたのは恋人だった。
確かな足取りで向かってくる彼女の姿に、私は心底驚いた。高所恐怖所の彼女が、こんなところへ来れるはずがない――。
だが、まっすぐに歩く彼女の足取りは、どうみても高所恐怖症を患う者のそれではなかった。
混乱する頭が、ひとつの結論を導き出した。
――彼女は、高所恐怖症などではなかったのだ。
あの晩、私が彼を突き落してしまった晩、彼女はきっと見たのだ。屋上から彼の死体を見下ろす、私の顔を。私が感じた視線、あれは彼女のものだったのだ。
気付いていたのだ、私が彼を殺したのだと。
そして彼女は、彼が味わった恐怖を私に味わわせるために、その復讐を誰にも疑われることなく果たすために、ずっと準備をしてきたのに違いない。このあと私の死体が見つかったとして、誰が彼女を疑うだろう? 高所恐怖症で高いところに来れるはずのない、彼女を。
誰にも疑われぬよう、何年も高所恐怖症を演じ続け、そして今日、彼女は私をこのビルから落として殺すため、花束を渡してここへおびき出し、先回りして私を待ち構えていたのだ。
見たこともない冷たい目をした彼女が、私のもとへ迫ってくる。手を伸ばせば、私の身体に届くだろう。たったの一押しで、私の身体は奈落の底へと落ちていくだろう――
#b#【簡易解説】#/b#
#b#かつて私はこのビルから男を突き落として殺した。私の恋人は当時その男の恋人であり、私が男を殺したのだと察していた。#/b#
#b#彼女は私に復讐するため、私に近づいた。#/b#
#red#それとともに彼女は始めた。長きにわたる、高所恐怖症の演技を。#/red#
#b#男の追悼のため、花束を現場の屋上に置いてほしい。#/b#
#b#その願いを受け入れて屋上に行った私が見たものは、高所恐怖症の人間には近づけないはずのそこに現れ、確かな足取りで私に近づいて来る彼女だった。#/b#
#b#私は悟った。彼女はすべて知っていた。彼女の高所恐怖症は誰にも疑われずに私を殺すための演技だった。そして今その仮面は取り払われ、復讐の時がやってきたのだと。#/b#
---------
Who'll be chief mourner?
I, said the Dove,
I mourn for my love,
I'll be chief mourner.
誰が喪主になるのだい?
それは私と、鳩が言う。
愛する者を悼むため、
私が喪主に、なりましょう。
マザー・グース ――Who killed Cock Robin ?――
---------
#big5#スケジュール:#/big5#
#red#・出題日:8月22日(火)#/red#
#big5#進め方:#/big5#
#b#・自分が良いと思う案について、各自が改善策をいくつか提出する。その改善策に対してさらに改善策を出したり、問題点を指摘するなどを繰り返す。#/b#
#b#・置手紙方式とする。1日1度はこのルームを見て、必要な意見を出す。#/b#
#big5#※注意※#/big5#
このチャットルームは、アゼルバイジャンさん、SoMRさん、ローハンさんのみ利用できます。
それ以外の方は#red#立ち入り厳禁#/red#ですのでよろしくお願いします。
この部屋は、猛者のスープの問題を制作するためにあります。
目的がそれであれば、何をしても構いません。
問題制作の時間を、どうぞごゆるりとご堪能下さいませ。
改めまして第二回ラテシンチーム対抗戦~最強のスープはどれだ~にご参加アリガトウございます
つきましてはこの先のルールの補足についてご説明させていただきます
名前は匿名のまま、お伝えしましたが、チーム内では明かしても構いません
ですが、誰がチームであるかを外に明かすのはお止めください
この部屋を利用して問題を作成し、終了後公開をお許しいただければ、他の方の勉強にもなると思うので、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます
何かご質問があれば忌憚なくどうぞ
現在 ゴトーレーベルさん 公認イベント事務局さん SoMRさん azさん が入室してます。(4人)
【総発言数:1308】
[326677]az[軍曹]
やっぱり「あって良い」気がします。↓にも書いた通り花束云々は実際のところ謎の本筋とは別なので、ここを隠すと質問数がかさむし、本来の狙いの部分に悪い意味で目が行きづらくなるのではないでしょうか。
[17年08月20日 01:18]
やっぱり「あって良い」気がします。↓にも書いた通り花束云々は実際のところ謎の本筋とは別なので、ここを隠すと質問数がかさむし、本来の狙いの部分に悪い意味で目が行きづらくなるのではないでしょうか。
[17年08月20日 01:18]
[326675]SoMR[100問出題]
まあそうか、確かな足取りの真意はかなり遠いですからね。
簡単な構造をしている問題ではないから、花束を置かせて、ある程度分かりやすくした方がいいのかな。
[17年08月20日 01:09]
まあそうか、確かな足取りの真意はかなり遠いですからね。
簡単な構造をしている問題ではないから、花束を置かせて、ある程度分かりやすくした方がいいのかな。
[17年08月20日 01:09]
[326674]ゴトーレーベル[軍曹]
まあこのままでも、「確かな足取り」に隠された意味にたどり着くまでは相当時間がかかるであろうことは間違いないと思います。
あと、迷ったら最初の考えを採るのがいいかな。
[17年08月20日 01:03]
まあこのままでも、「確かな足取り」に隠された意味にたどり着くまでは相当時間がかかるであろうことは間違いないと思います。
あと、迷ったら最初の考えを採るのがいいかな。
[17年08月20日 01:03]
[326672]az[軍曹]
問題構造的に必ずしも隠す必要のあるポイントではないけれど、解き応え・難易度の部分に絡むベール加減の調整、になってくるでしょうか。実際の進行がどんな感じになるか想像できない……。
[17年08月20日 01:00]
問題構造的に必ずしも隠す必要のあるポイントではないけれど、解き応え・難易度の部分に絡むベール加減の調整、になってくるでしょうか。実際の進行がどんな感じになるか想像できない……。
[17年08月20日 01:00]
[326667]SoMR[100問出題]
いや、658のゴトーさんコメントで少し考えが揺れてます汗 確かにすぐに復讐にたどり着かれるのは避けるべきかも。
地上を~ のは、適当なつなぎが思い付かなかったので適当です。もっとうまいつなぎ方をお願いしますm(__)m
[17年08月20日 00:48]
いや、658のゴトーさんコメントで少し考えが揺れてます汗 確かにすぐに復讐にたどり着かれるのは避けるべきかも。
地上を~ のは、適当なつなぎが思い付かなかったので適当です。もっとうまいつなぎ方をお願いしますm(__)m
[17年08月20日 00:48]
[326666]az[軍曹]
復讐にすぐ結びつく、というのはもっともですね。そこが明らかになってもなおまだ問題の狙いには遠い気もしますが、あっさりここが明かされるのも面白くない気もしてきました。ない方がいいのかな?
[17年08月20日 00:47]
復讐にすぐ結びつく、というのはもっともですね。そこが明らかになってもなおまだ問題の狙いには遠い気もしますが、あっさりここが明かされるのも面白くない気もしてきました。ない方がいいのかな?
[17年08月20日 00:47]
[326663]ゴトーレーベル[軍曹]
「夜風に当たりながら地上をうごめく人々を眺めていると、」はSoMRさんらしいですね。つまり、屋上から外のほうを向いていたということですね。そのとき背後に、と。
普通に「屋上から地上を眺めていると」くらいのほうがいいのでは。
というか、「ビルの縁にそっと花束を置いた私は」はお二方が問題ないと思われておられるので、私も付けたまま案に賛成します。
[17年08月20日 00:46]
「夜風に当たりながら地上をうごめく人々を眺めていると、」はSoMRさんらしいですね。つまり、屋上から外のほうを向いていたということですね。そのとき背後に、と。
普通に「屋上から地上を眺めていると」くらいのほうがいいのでは。
というか、「ビルの縁にそっと花束を置いた私は」はお二方が問題ないと思われておられるので、私も付けたまま案に賛成します。
[17年08月20日 00:46]
[326660]SoMR[100問出題]
ならば、ちょっと無くした問題文を見てみたいですね、雑に抜いてみます。
(除くのも以外に難しい。仮のものとしてちょっと雑な手術)
恋人から渡された花束を手に、私はとあるビルの屋上を訪れた。
夜風に当たりながら地上をうごめく人々を眺めていると、
ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った。
そこにいたのは恋人だった。
確かな足取りで向かってくる恋人の姿に私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
なるほど、うーん、言われてみると追悼の示唆は花束で十分か。
一瞬で復讐に結び付くというのも、そんな気がしてきました。
[17年08月20日 00:36]
ならば、ちょっと無くした問題文を見てみたいですね、雑に抜いてみます。
(除くのも以外に難しい。仮のものとしてちょっと雑な手術)
恋人から渡された花束を手に、私はとあるビルの屋上を訪れた。
夜風に当たりながら地上をうごめく人々を眺めていると、
ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った。
そこにいたのは恋人だった。
確かな足取りで向かってくる恋人の姿に私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
なるほど、うーん、言われてみると追悼の示唆は花束で十分か。
一瞬で復讐に結び付くというのも、そんな気がしてきました。
[17年08月20日 00:36]
[326658]ゴトーレーベル[軍曹]
誰かが死んだ、自分を殺すつもり、ということから、復讐までもすぐに明らかになると考えるべきでしょう。それを是とするかどうかですね。強く主張するつもりはないですが、私はないほうがいい、に一票。
続きを見る、は一時変になりましたが、今は問題ありません。
[17年08月20日 00:35]
誰かが死んだ、自分を殺すつもり、ということから、復讐までもすぐに明らかになると考えるべきでしょう。それを是とするかどうかですね。強く主張するつもりはないですが、私はないほうがいい、に一票。
続きを見る、は一時変になりましたが、今は問題ありません。
[17年08月20日 00:35]
[326657]SoMR[100問出題]
しかし、恋人になろうとした時点で、殺害計画を立てたわけですから、僕が男を殺すなら一番近い翌年の命日を避ける理由はないと思いますが、どうでしょ。
[17年08月20日 00:35]
しかし、恋人になろうとした時点で、殺害計画を立てたわけですから、僕が男を殺すなら一番近い翌年の命日を避ける理由はないと思いますが、どうでしょ。
[17年08月20日 00:35]
[326655]SoMR[100問出題]
僕も、あからさまでいいと思います。「誰かがここで死にましたか?」「YES」これが五発目に出るくらいで丁度いいと思っています。
[17年08月20日 00:33]
僕も、あからさまでいいと思います。「誰かがここで死にましたか?」「YES」これが五発目に出るくらいで丁度いいと思っています。
[17年08月20日 00:33]
[326652]az[軍曹]
「誰かが死んだこと」は、実際のところ本質ではないので、少々あからさま気味くらいでいいのでは、と私は思っていましたが、お二人はどうでしょう?
[17年08月20日 00:31]
「誰かが死んだこと」は、実際のところ本質ではないので、少々あからさま気味くらいでいいのでは、と私は思っていましたが、お二人はどうでしょう?
[17年08月20日 00:31]
[326649]SoMR[100問出題]
同僚が死んだ、次の年ではまずいですか? 殺さなかった年は何をしていたんだろうという気がしてしまいます。現場にはいったけど勇気がなかったのかな。
[17年08月20日 00:29]
同僚が死んだ、次の年ではまずいですか? 殺さなかった年は何をしていたんだろうという気がしてしまいます。現場にはいったけど勇気がなかったのかな。
[17年08月20日 00:29]
[326646]ゴトーレーベル[軍曹]
「確かな足取り」も含めて、326436でいい気がしてきましたね。ただ、「ビルの縁にそっと花束を置いた私は」の部分は、ここで誰かが死んだということがほぼ明らかになります。それはそれでいいでしょうか。
年数は、MAX3年くらいのイメージですね。1~2年でいい気がします。「長い間」でぼかしてもいいかと。
[17年08月20日 00:27]
「確かな足取り」も含めて、326436でいい気がしてきましたね。ただ、「ビルの縁にそっと花束を置いた私は」の部分は、ここで誰かが死んだということがほぼ明らかになります。それはそれでいいでしょうか。
年数は、MAX3年くらいのイメージですね。1~2年でいい気がします。「長い間」でぼかしてもいいかと。
[17年08月20日 00:27]
[326644]az[軍曹]
>翌年
どうなんでしょうね。適当に5年としたものの、言われてみれば長すぎる気も。じっくり工作するなら何年かくらいかけた方がいいかなと思ってましたが、どれくらいが妥当でしょうか。
[17年08月20日 00:24]
>翌年
どうなんでしょうね。適当に5年としたものの、言われてみれば長すぎる気も。じっくり工作するなら何年かくらいかけた方がいいかなと思ってましたが、どれくらいが妥当でしょうか。
[17年08月20日 00:24]
[326637]ゴトーレーベル[軍曹]
今の問題文の最新はこれという認識でいいんでしょうか
↓
[326436]az[伍長➕]
[問題文]
恋人から渡された花束を手に、私はとあるビルの屋上を訪れた。ビルの縁にそっと花束を置いた私は、ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った。
そこにいたのは恋人だった。
確かな足取りで向かってくる恋人の姿に私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
[17年08月20日 00:20]
今の問題文の最新はこれという認識でいいんでしょうか
↓
[326436]az[伍長➕]
[問題文]
恋人から渡された花束を手に、私はとあるビルの屋上を訪れた。ビルの縁にそっと花束を置いた私は、ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った。
そこにいたのは恋人だった。
確かな足取りで向かってくる恋人の姿に私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
[17年08月20日 00:20]
[326631]SoMR[100問出題]
気になるところ
・今さらかもしれないが、解説は「彼の死後何年か後」だが、「翌年」ではまずいだろうか? 何年も憎しむ相手と付き合うのは大変そうな気がしてきた。
[17年08月20日 00:15]
気になるところ
・今さらかもしれないが、解説は「彼の死後何年か後」だが、「翌年」ではまずいだろうか? 何年も憎しむ相手と付き合うのは大変そうな気がしてきた。
[17年08月20日 00:15]
[326618]ゴトーレーベル[軍曹]
私はベランダのカーテンは感心した派ですねー。おっしゃるとおり、演技だからこういうのがいいのじゃないでしょうか。
私も合わせて風呂ります
[17年08月19日 23:54]
私はベランダのカーテンは感心した派ですねー。おっしゃるとおり、演技だからこういうのがいいのじゃないでしょうか。
私も合わせて風呂ります
[17年08月19日 23:54]
[326616]SoMR[100問出題]
高所恐怖症エピソードの重要性は理解したが、ならば個人的にはもう少しナチュラルなものの方が好みかもなあ。カーテンのくだりはちょっと作為的に見えるかも。(演技だからこれくらいでいいのかもしれないが…うーん、どうだろう。)
[17年08月19日 23:51]
高所恐怖症エピソードの重要性は理解したが、ならば個人的にはもう少しナチュラルなものの方が好みかもなあ。カーテンのくだりはちょっと作為的に見えるかも。(演技だからこれくらいでいいのかもしれないが…うーん、どうだろう。)
[17年08月19日 23:51]
[326612]SoMR[100問出題]
僕は簡易解説は場面説明と問題文に登場するアイテム説明はしたい派なのですが、例えばこの問題文のシーンが追悼シーンであること等を簡易解説に盛り込むことは必要ありませんか?
[17年08月19日 23:46]
僕は簡易解説は場面説明と問題文に登場するアイテム説明はしたい派なのですが、例えばこの問題文のシーンが追悼シーンであること等を簡易解説に盛り込むことは必要ありませんか?
[17年08月19日 23:46]
[326610]SoMR[100問出題]
気になることメモ
・「慌てて過去を引っ込めた」の表現は少しキザに見える?
・泣きわめいていた、が少し大げさに見える?まあ演技だからこれくらいでいいのかな。
[17年08月19日 23:42]
気になることメモ
・「慌てて過去を引っ込めた」の表現は少しキザに見える?
・泣きわめいていた、が少し大げさに見える?まあ演技だからこれくらいでいいのかな。
[17年08月19日 23:42]
[326609]az[軍曹]
あぁ、これはスマホで書いた弊害で、パソコンで書いたのをコピペしたところとで混ざってます。ダッシュふたつで切れ目がないのが正しいはずなので、あとで直しときますね。
[17年08月19日 23:40]
あぁ、これはスマホで書いた弊害で、パソコンで書いたのをコピペしたところとで混ざってます。ダッシュふたつで切れ目がないのが正しいはずなので、あとで直しときますね。
[17年08月19日 23:40]
[326608]SoMR[100問出題]
(【どうでもいいこと注意】これは好みかもしれませんが、余韻を残すための(?)棒、解説のそれは何で打ってますか?長音府の「ー」だと「ーー」のときにチューペットのアイスみたいに見えるような。普通これに何を使うのか分かりませんが、「──」とかだと切れ目がなくなるが…正しくは何を使うんだろう。)
[17年08月19日 23:37]
(【どうでもいいこと注意】これは好みかもしれませんが、余韻を残すための(?)棒、解説のそれは何で打ってますか?長音府の「ー」だと「ーー」のときにチューペットのアイスみたいに見えるような。普通これに何を使うのか分かりませんが、「──」とかだと切れ目がなくなるが…正しくは何を使うんだろう。)
[17年08月19日 23:37]
[326605]SoMR[100問出題]
なるほど、実を言うと高所恐怖症エピソードの追加の必要性をそこまで理解していなかったのですが、ゲンブツをみて納得しました。素晴らしい仕事をしていますね。なるほど、なるほど。
[17年08月19日 23:33]
なるほど、実を言うと高所恐怖症エピソードの追加の必要性をそこまで理解していなかったのですが、ゲンブツをみて納得しました。素晴らしい仕事をしていますね。なるほど、なるほど。
[17年08月19日 23:33]
[326603]ゴトーレーベル[軍曹]
OKです。ではこんな感じでしょうか。
【簡易解説】
かつて私はこのビルから男を突き落として殺していた。私の恋人は当時その男の恋人であり、私が男を殺したのだと察していた。
彼女は私に復讐するため、私に近づいた。
それとともに、高所恐怖症の演技を始めた。長きにわたる演技を。
彼女が高所恐怖症の人間には近づけないはずの屋上に現れ、確かな足取りで私に近づいてきたのを見て、私はすべてを悟った。
彼女の高所恐怖症は演技、誰にも疑われないための演技であること。そしてその目的である復讐の時が、今やってきたのだと。
[17年08月19日 23:31]
OKです。ではこんな感じでしょうか。
【簡易解説】
かつて私はこのビルから男を突き落として殺していた。私の恋人は当時その男の恋人であり、私が男を殺したのだと察していた。
彼女は私に復讐するため、私に近づいた。
それとともに、高所恐怖症の演技を始めた。長きにわたる演技を。
彼女が高所恐怖症の人間には近づけないはずの屋上に現れ、確かな足取りで私に近づいてきたのを見て、私はすべてを悟った。
彼女の高所恐怖症は演技、誰にも疑われないための演技であること。そしてその目的である復讐の時が、今やってきたのだと。
[17年08月19日 23:31]
[326593]az[軍曹]
あー、失礼しました。「死を匂わせる」は「男が死んだことを示唆する」ではなくて「問題文に"死"に関連するワードが欲しい」くらいのつもりでしたm(__)m ゴトーさんがどこかに書かれていたかな、「このあと実際に殺すかどうか」はそんなに関係ないと思っています。
[17年08月19日 23:23]
あー、失礼しました。「死を匂わせる」は「男が死んだことを示唆する」ではなくて「問題文に"死"に関連するワードが欲しい」くらいのつもりでしたm(__)m ゴトーさんがどこかに書かれていたかな、「このあと実際に殺すかどうか」はそんなに関係ないと思っています。
[17年08月19日 23:23]
[326589]az[軍曹]
>簡易解説
「疑わないように」という点はハッキリ書いた方が良い気がします。それでも伝わってはいるんだけど、やはりキモだと思うので。
あと、「死を覚悟した」は不要かなと思いましたが、どうでしょう?
[17年08月19日 23:11]
>簡易解説
「疑わないように」という点はハッキリ書いた方が良い気がします。それでも伝わってはいるんだけど、やはりキモだと思うので。
あと、「死を覚悟した」は不要かなと思いましたが、どうでしょう?
[17年08月19日 23:11]
[326587]ゴトーレーベル[軍曹]
警察関連のところはある程度ぼかしておいたほうがボロが出ない気がしています。おっしゃるとおり、想像に任せる、という感じですね。
[17年08月19日 23:07]
警察関連のところはある程度ぼかしておいたほうがボロが出ない気がしています。おっしゃるとおり、想像に任せる、という感じですね。
[17年08月19日 23:07]
[326586]ゴトーレーベル[軍曹]
【簡易解説】
かつて私はこのビルから男を突き落として殺していた。私の恋人は当時その男の恋人であり、私が男を殺したのだと察していた。
彼女は私に復讐するため、私に近づくとともに、高所恐怖症の演技を長く続けていた。
彼女が高所恐怖症の人間には近づけない屋上に現れ、確かな足取りで私に近づいてきたのを見て、私は彼女の高所恐怖症はこの日のための演技であること、その目的は復讐であることを悟り、死を覚悟した。
こんな感じでしょうか。
[17年08月19日 23:05]
【簡易解説】
かつて私はこのビルから男を突き落として殺していた。私の恋人は当時その男の恋人であり、私が男を殺したのだと察していた。
彼女は私に復讐するため、私に近づくとともに、高所恐怖症の演技を長く続けていた。
彼女が高所恐怖症の人間には近づけない屋上に現れ、確かな足取りで私に近づいてきたのを見て、私は彼女の高所恐怖症はこの日のための演技であること、その目的は復讐であることを悟り、死を覚悟した。
こんな感じでしょうか。
[17年08月19日 23:05]
[326582]az[軍曹]
とりあえずあれこれ説明しないとと思うと長くなりました。短くできるならしたい気もします。
普段はまぁ、問題も解説も如何に短くするかに命懸けてる感じですからねw
警察関係のところはもうちょっと詰めたいです。彼女が疑われるに足る理由をもう少し強化したいような(あくまで男目線なので、実は彼女は警察に訴えていた、という想像もできなくはないけれど)。
[17年08月19日 22:56]
とりあえずあれこれ説明しないとと思うと長くなりました。短くできるならしたい気もします。
普段はまぁ、問題も解説も如何に短くするかに命懸けてる感じですからねw
警察関係のところはもうちょっと詰めたいです。彼女が疑われるに足る理由をもう少し強化したいような(あくまで男目線なので、実は彼女は警察に訴えていた、という想像もできなくはないけれど)。
[17年08月19日 22:56]
[326577]ゴトーレーベル[軍曹]
今日のはまあ魔子さんでしょうねw
とりあえず、SoMRさん待ちでしょうか。簡易解説であれば私が書いてもよいです。簡易解説を前に置くか後ろに置くかも一議論。
[17年08月19日 22:50]
今日のはまあ魔子さんでしょうねw
とりあえず、SoMRさん待ちでしょうか。簡易解説であれば私が書いてもよいです。簡易解説を前に置くか後ろに置くかも一議論。
[17年08月19日 22:50]
[326575]ゴトーレーベル[軍曹]
読みました。力作ですね。azさんの解説はいつもはそんなに長い印象はないんですが、猛者だからでしょうか。読ませる解説になっていると思います。私からは指摘することはありません。
[17年08月19日 22:48]
読みました。力作ですね。azさんの解説はいつもはそんなに長い印象はないんですが、猛者だからでしょうか。読ませる解説になっていると思います。私からは指摘することはありません。
[17年08月19日 22:48]
[326569]az[軍曹]
[解説]
ビルの屋上。恋人から渡された花束をそっと置き、手を合わせながら、私は5年前のあの日のことを思い出していた。あの日――私がこの場所から、一人の男を突き落として殺した日のことを。
このビルには、私の勤める会社のオフィスが入っている。彼は私の同僚で、そして――私の恋人の、当時の交際相手だった。
なぜ私が彼に呼び出されてこの場に来たのか、実のところよく覚えていない。貸した金を返せとか、そんな些細なトラブルだったはずだ。そんなきっかけから、いつのにか口論になり、口論はいつしかつかみ合いに発展していた。
……殺すつもりなどなかったのだ。つかみかかってくる彼を振り払い、突き飛ばした先に、屋上のアスファルトは続いていなかった。
彼は落ちていった――。
私は恐る恐る、屋上の縁から下を覗き込んだ。彼はビルの入り口の前で倒れていた。死んでいるのは明らかだった。
茫然と下の様子を見つめていた私は、誰かと目が合った気がして慌てて過去を引っ込めた。そして急いで屋上から離れた。
そのあとのことはよく覚えていない。気がついたら自宅のベッドで寝ていた。 翌朝出社すると、当然騒ぎになっており、周囲の人間ともども私も何度か警察に事情を聞かれた。生きた心地もしなかったが、幸運にも私が逮捕されることはなかった。警察は自殺と結論付けたらしいと噂で聞いたが、本当のところは分からない。
彼への罪悪感はあったが、それよりも日常を取り戻せることへの安堵の方が大きかった。私は、あの時屋上で本当は何があったのか、その真実を己の胸にのみ仕舞い込むことに決めたのだ。
しかし、話はそれで終わらなかった。
彼の葬儀の日、私は彼の恋人だという女性と出会った。話を聞くと、なんと彼女はあの日、彼を迎えにビルの前まで来ていたらしい。そして――彼が落ちてくるその瞬間を目撃してしまったそうだ。
あれ以来、高いところが怖いんです。彼のようになってしまうんじゃないかという気がして……
彼の死を目撃した影響で高所恐怖症を発症してしまったらしい。日常生活にも支障を来すようになり、住んでいたマンションも引っ越してしまった――彼女はそう語った。
私は思った、残された彼女を支えていくことが、彼へのせめてもの罪滅ぼしになるのではないか、と。
彼女のことを気にかけ、何かと世話をするうち、私は彼女と交際するようになっていた。もっとも、私の彼女への思いが恋愛感情なのか、それともある種の義務感なのか、今となってはもう分からない。
彼女の、高いところへの恐怖は相当だった。私の住居はアパートの2階にあったが、たったそれだけの高さでも彼女は怖がるので、彼女が来ているときはずっとベランダのカーテンを閉めておかなければならなかった。ショッピングモールへ行ったとき、何気なく乗ったエレベーターがガラス張りで、降りる暇もなく扉が閉まってしまったのたが、エレベーターが上昇している間中ずっと、彼女はうずくまって子どものように泣きわめいていた。
そんな彼女だから、かつての恋人の命日に、あの屋上へ弔いの花を供えにいくことは不可能だった。交際し始めたときから毎年、それは私の役目だった。今年も。
――ビルの屋上。
手を合わせ、そっと目を閉じていた私は、背後に気配を感じ、思わず振り返った。
そこにいたのは恋人だった。
確かな足取りで向かってくる彼女の姿に、私は心底驚いた。高所恐怖所の彼女が、こんなところへ来れるはずがない――。
だが、まっすぐに歩く彼女の足取りは、どうみても高所恐怖症を患う者のそれではなかった。
混乱する頭が、ひとつの結論を導き出した。
――彼女は、高所恐怖症などではなかったのだ。
あの晩、私が彼を突き落してしまった晩、彼女はきっと見たのだ。屋上から彼の死体を見下ろす、私の顔を。私が感じた視線、あれは彼女のものだったのだ。
気付いていたのだ、私が彼を殺したのだと。
そして彼女は、彼が味わった恐怖を私に味わわせるために、その復讐を誰にも疑われることなく果たすために、ずっと準備をしてきたのに違いない。このあと私の死体が見つかったとして、誰が彼女を疑うだろう? 高所恐怖症で高いところに来れるはずのない、彼女を。
誰にも疑われぬよう、何年も高所恐怖症を演じ続け、そして今日、彼女は私をこのビルから落として殺すため、花束を渡してここへおびき出し、先回りして私を待ち構えていたのだ。
見たこともない冷たい目をした彼女が、私のもとへ迫ってくる。手を伸ばせば、私の身体に届くだろう。たったの一押しで、私の身体は奈落の底へと落ちていくだろう――
[17年08月19日 22:42]
[解説]
ビルの屋上。恋人から渡された花束をそっと置き、手を合わせながら、私は5年前のあの日のことを思い出していた。あの日――私がこの場所から、一人の男を突き落として殺した日のことを。
このビルには、私の勤める会社のオフィスが入っている。彼は私の同僚で、そして――私の恋人の、当時の交際相手だった。
なぜ私が彼に呼び出されてこの場に来たのか、実のところよく覚えていない。貸した金を返せとか、そんな些細なトラブルだったはずだ。そんなきっかけから、いつのにか口論になり、口論はいつしかつかみ合いに発展していた。
……殺すつもりなどなかったのだ。つかみかかってくる彼を振り払い、突き飛ばした先に、屋上のアスファルトは続いていなかった。
彼は落ちていった――。
私は恐る恐る、屋上の縁から下を覗き込んだ。彼はビルの入り口の前で倒れていた。死んでいるのは明らかだった。
茫然と下の様子を見つめていた私は、誰かと目が合った気がして慌てて過去を引っ込めた。そして急いで屋上から離れた。
そのあとのことはよく覚えていない。気がついたら自宅のベッドで寝ていた。 翌朝出社すると、当然騒ぎになっており、周囲の人間ともども私も何度か警察に事情を聞かれた。生きた心地もしなかったが、幸運にも私が逮捕されることはなかった。警察は自殺と結論付けたらしいと噂で聞いたが、本当のところは分からない。
彼への罪悪感はあったが、それよりも日常を取り戻せることへの安堵の方が大きかった。私は、あの時屋上で本当は何があったのか、その真実を己の胸にのみ仕舞い込むことに決めたのだ。
しかし、話はそれで終わらなかった。
彼の葬儀の日、私は彼の恋人だという女性と出会った。話を聞くと、なんと彼女はあの日、彼を迎えにビルの前まで来ていたらしい。そして――彼が落ちてくるその瞬間を目撃してしまったそうだ。
あれ以来、高いところが怖いんです。彼のようになってしまうんじゃないかという気がして……
彼の死を目撃した影響で高所恐怖症を発症してしまったらしい。日常生活にも支障を来すようになり、住んでいたマンションも引っ越してしまった――彼女はそう語った。
私は思った、残された彼女を支えていくことが、彼へのせめてもの罪滅ぼしになるのではないか、と。
彼女のことを気にかけ、何かと世話をするうち、私は彼女と交際するようになっていた。もっとも、私の彼女への思いが恋愛感情なのか、それともある種の義務感なのか、今となってはもう分からない。
彼女の、高いところへの恐怖は相当だった。私の住居はアパートの2階にあったが、たったそれだけの高さでも彼女は怖がるので、彼女が来ているときはずっとベランダのカーテンを閉めておかなければならなかった。ショッピングモールへ行ったとき、何気なく乗ったエレベーターがガラス張りで、降りる暇もなく扉が閉まってしまったのたが、エレベーターが上昇している間中ずっと、彼女はうずくまって子どものように泣きわめいていた。
そんな彼女だから、かつての恋人の命日に、あの屋上へ弔いの花を供えにいくことは不可能だった。交際し始めたときから毎年、それは私の役目だった。今年も。
――ビルの屋上。
手を合わせ、そっと目を閉じていた私は、背後に気配を感じ、思わず振り返った。
そこにいたのは恋人だった。
確かな足取りで向かってくる彼女の姿に、私は心底驚いた。高所恐怖所の彼女が、こんなところへ来れるはずがない――。
だが、まっすぐに歩く彼女の足取りは、どうみても高所恐怖症を患う者のそれではなかった。
混乱する頭が、ひとつの結論を導き出した。
――彼女は、高所恐怖症などではなかったのだ。
あの晩、私が彼を突き落してしまった晩、彼女はきっと見たのだ。屋上から彼の死体を見下ろす、私の顔を。私が感じた視線、あれは彼女のものだったのだ。
気付いていたのだ、私が彼を殺したのだと。
そして彼女は、彼が味わった恐怖を私に味わわせるために、その復讐を誰にも疑われることなく果たすために、ずっと準備をしてきたのに違いない。このあと私の死体が見つかったとして、誰が彼女を疑うだろう? 高所恐怖症で高いところに来れるはずのない、彼女を。
誰にも疑われぬよう、何年も高所恐怖症を演じ続け、そして今日、彼女は私をこのビルから落として殺すため、花束を渡してここへおびき出し、先回りして私を待ち構えていたのだ。
見たこともない冷たい目をした彼女が、私のもとへ迫ってくる。手を伸ばせば、私の身体に届くだろう。たったの一押しで、私の身体は奈落の底へと落ちていくだろう――
[17年08月19日 22:42]
[326513]ゴトーレーベル[軍曹]
----
翌朝出社すると、当然騒ぎになっていたが……しかし、私が疑われる気配は一向になかった。そもそも殺人だという話にもならなかった。警察は早々に、事故か自殺かと結論付けたらしい。
----
この部分ですね。どうしましょうか。
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翌朝出社すると、当然騒ぎになっており、周囲の人間ともども私も何度か警察に事情を聞かれた。生きた心地もしなかったが、幸運にも私が逮捕されることはなかった。
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とかかなあ。あまり変わっていないかもしれませんが……
考えているうちに、猛者開幕ですね。
[17年08月19日 21:05]
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翌朝出社すると、当然騒ぎになっていたが……しかし、私が疑われる気配は一向になかった。そもそも殺人だという話にもならなかった。警察は早々に、事故か自殺かと結論付けたらしい。
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この部分ですね。どうしましょうか。
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翌朝出社すると、当然騒ぎになっており、周囲の人間ともども私も何度か警察に事情を聞かれた。生きた心地もしなかったが、幸運にも私が逮捕されることはなかった。
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とかかなあ。あまり変わっていないかもしれませんが……
考えているうちに、猛者開幕ですね。
[17年08月19日 21:05]
[326503]ゴトーレーベル[軍曹]
理由付けはなくてもよいと思いますけど、会社の同僚であえて挙げるならば
・大したことのない借金をしていて返せと言われた
・出世のライバルに後れを取りそうになり、見下すようなことを言われた
・学生時代から気が合わず仲が悪かった二人がたまたま同じ会社の同じ部門に配属された
・女に声を掛けたらたまたま男の恋人で、悪気はなかったが強くとがめられた
……といったところかなあ。
[17年08月19日 20:33]
理由付けはなくてもよいと思いますけど、会社の同僚であえて挙げるならば
・大したことのない借金をしていて返せと言われた
・出世のライバルに後れを取りそうになり、見下すようなことを言われた
・学生時代から気が合わず仲が悪かった二人がたまたま同じ会社の同じ部門に配属された
・女に声を掛けたらたまたま男の恋人で、悪気はなかったが強くとがめられた
……といったところかなあ。
[17年08月19日 20:33]
[326498]az[軍曹]
なるほど。本筋ではない、というのはまったく同意なんですが、解説をどうやって繋げばいいのだろう、ってことでした。いきなり殺しあってるのも変なので、なにがしかの理由付けはいるかな、と思ったのですが。
[17年08月19日 20:08]
なるほど。本筋ではない、というのはまったく同意なんですが、解説をどうやって繋げばいいのだろう、ってことでした。いきなり殺しあってるのも変なので、なにがしかの理由付けはいるかな、と思ったのですが。
[17年08月19日 20:08]
[326495]ゴトーレーベル[軍曹]
出だしは「恋人から渡された花束を持っていったらそこに恋人本人がいた」というのが、アレ?という感じだったので修正を提案したのですが、元のほうがいいでしょうかね。不穏な雰囲気を醸し出すとか、ミスディレクションを産むとか、そういう効果がない文言は削除したほうがいいという考えが元にあったのですが、強いこだわりはありません。
>特に説明しなくていい、とのことですが、その場合どんな感じで解説を書けば良いのでしょう?
これは私が「「私と男のトラブル」は、なんであっても気になりません」と書いたことへの質問でしょうか?であれば、単純に「(以下、私と男のトラブル。トラブルの原因は女絡みか仕事関係か、ちょっと悩み中)」と書かれていたけど、元解説以上に付け加えなくてもいいと思う、の意味です。
[17年08月19日 19:44]
出だしは「恋人から渡された花束を持っていったらそこに恋人本人がいた」というのが、アレ?という感じだったので修正を提案したのですが、元のほうがいいでしょうかね。不穏な雰囲気を醸し出すとか、ミスディレクションを産むとか、そういう効果がない文言は削除したほうがいいという考えが元にあったのですが、強いこだわりはありません。
>特に説明しなくていい、とのことですが、その場合どんな感じで解説を書けば良いのでしょう?
これは私が「「私と男のトラブル」は、なんであっても気になりません」と書いたことへの質問でしょうか?であれば、単純に「(以下、私と男のトラブル。トラブルの原因は女絡みか仕事関係か、ちょっと悩み中)」と書かれていたけど、元解説以上に付け加えなくてもいいと思う、の意味です。
[17年08月19日 19:44]
[326488]az[軍曹]
出だしの印象は私も元の方が好きかな。でも「頼まれた」こと明かしてしまうのも手ですね。どっちがいいのかな。
・男と私のトラブル
特に説明しなくていい、とのことですが、その場合どんな感じで解説を書けば良いのでしょう?
[17年08月19日 19:00]
出だしの印象は私も元の方が好きかな。でも「頼まれた」こと明かしてしまうのも手ですね。どっちがいいのかな。
・男と私のトラブル
特に説明しなくていい、とのことですが、その場合どんな感じで解説を書けば良いのでしょう?
[17年08月19日 19:00]
[326486]SoMR[100問出題]
恋人から渡された花束を手に、の始まりは結構好きだったのですが(具体的な行動なのが)、お願いされたので、の方がよいでしょうか。
[17年08月19日 18:48]
恋人から渡された花束を手に、の始まりは結構好きだったのですが(具体的な行動なのが)、お願いされたので、の方がよいでしょうか。
[17年08月19日 18:48]
[326484]ゴトーレーベル[軍曹]
もうワンテンポ、ですか。問題文がちょっと長めになった気がしたので、付け加えることはあまり考えてませんでしたが、うまいなにかがあれば付け加えてもいいかもしれませんね。私もちょっと考えてみます。
解説を何度か読み返しましたが、先に述べた以上に(高所恐怖症を装うことの描写が少ない)問題に思うところはないですね。
あとは、要約解説もあったほうがいいと思います。
「恋人」と「彼女」は、自然な感じになるように適宜とりまぜるのが普通と思います。
[17年08月19日 17:59]
もうワンテンポ、ですか。問題文がちょっと長めになった気がしたので、付け加えることはあまり考えてませんでしたが、うまいなにかがあれば付け加えてもいいかもしれませんね。私もちょっと考えてみます。
解説を何度か読み返しましたが、先に述べた以上に(高所恐怖症を装うことの描写が少ない)問題に思うところはないですね。
あとは、要約解説もあったほうがいいと思います。
「恋人」と「彼女」は、自然な感じになるように適宜とりまぜるのが普通と思います。
[17年08月19日 17:59]
[326480]az[軍曹]
[問題文]
恋人にお願いされたので、私は花束を持ってとあるビルの屋上を訪れた。
ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った私の目に映ったのは、私に向かってまっすぐ近づいてくる恋人の姿だった。
私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
個人的には、もうワンテンポ置きたい感じがあります。本家で言うところの、シェフとのやり取りみたいな。考えてみます。
>「恋人」は「彼女」にしても
最初から全部「彼女」にする、ということでしょうか?
[17年08月19日 17:03]
[問題文]
恋人にお願いされたので、私は花束を持ってとあるビルの屋上を訪れた。
ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った私の目に映ったのは、私に向かってまっすぐ近づいてくる恋人の姿だった。
私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
個人的には、もうワンテンポ置きたい感じがあります。本家で言うところの、シェフとのやり取りみたいな。考えてみます。
>「恋人」は「彼女」にしても
最初から全部「彼女」にする、ということでしょうか?
[17年08月19日 17:03]
[326473]az[軍曹]
投票お疲れ様です。去年の猛者はひょっとするとハロウィーンが一番好きかも知れないと最近思うようになりました。
文句はいいんですが、必ずしも一致しないいろんな意見を取り入れて解説を書くのはしんどいなぁと思うのは否定しませんw 普段あんまり長いのを書かないので尚更。でもまぁ、頑張ります。
意見を出す時間はありますが、がっつり解説を書く時間は夜くらいにならないと取れないので(妹の母校が甲子園に出てるので、観戦に忙しいのですw)、それまでにある程度方向性をまとめられると嬉しいです。
[17年08月19日 15:26]
投票お疲れ様です。去年の猛者はひょっとするとハロウィーンが一番好きかも知れないと最近思うようになりました。
文句はいいんですが、必ずしも一致しないいろんな意見を取り入れて解説を書くのはしんどいなぁと思うのは否定しませんw 普段あんまり長いのを書かないので尚更。でもまぁ、頑張ります。
意見を出す時間はありますが、がっつり解説を書く時間は夜くらいにならないと取れないので(妹の母校が甲子園に出てるので、観戦に忙しいのですw)、それまでにある程度方向性をまとめられると嬉しいです。
[17年08月19日 15:26]
[326471]ゴトーレーベル[軍曹]
お疲れさまです。
去年の猛者にMVS入れたら、なんかみなぎってきましたw
「自分で手を下したかったから」の意味合いはやはりあるんでしょうね。たしかにその意図がないと全体がうまくいかなさそう。できるだけ「なんで警察に言わないんだ」という異論が出ないように(気づかせないように)問題文を工夫する方がよさそうです。
「恋人」が軽いというのは人それぞれの受け止め方と思います。私はそうは思いませんw リズムはたしかにちょっと悪くなるのは同意です。でもその点の解決の優先順位は低くすべきと思います。
・「ビルの縁」って表現、大丈夫でしょうか?
→気にする必要はないと思います。(いい日本語があった気もしますが、思い出せません。)というか、全体的にもうちょっと問題文は縮められるし縮めたい気がしますので、「ビルの縁にそっと花束を置いた私は、」はばっさり切ってもいいのではという気がしますが、いかがでしょうか。
・「自分を殺すつもりだったのだ」→「私を殺すつもりだったのだ」の方が良い?
→私はどちらでも気になりません。
・「確かな足取りで」はあからさま?
→たしかに、ここはベールにしていい気がします。「確かな足取りで向かってくる」→「私に向かってまっすぐ近づいてくる」くらいにしたほうがいいかも。
・問題文が一人称である影響で、解説も女の心理に立ち入るのが難しくなっていますが、問題ないでしょうか?
→解説は一人称にすることを支持します。女の心理は、ある程度想像に任せた方が面白いと思います。
「ビルの縁」や「縮めたい」という意図のもとに問題文を改修するとすればこんな感じになるでしょうか。
------------
恋人にお願いされたので、私は花束を持ってとあるビルの屋上を訪れた。
ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った私の目に映ったのは、私に向かってまっすぐ近づいてくる恋人の姿だった。
私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
------------
「恋人」は「彼女」にしてもいいと思います。というか、そっちのほうが好みかな。
できれば解説文の改訂版はazさんに作ってもらいたいと思います。解説文を各自が作り始めると、完成版を作るまでに時間がかかってしまうと懸念するからです。
改訂してはモンクを言われるのは負荷が高いかもしれませんが、今日中にあらかたの形を作るためということで、ご検討ください。
[17年08月19日 15:07]
お疲れさまです。
去年の猛者にMVS入れたら、なんかみなぎってきましたw
「自分で手を下したかったから」の意味合いはやはりあるんでしょうね。たしかにその意図がないと全体がうまくいかなさそう。できるだけ「なんで警察に言わないんだ」という異論が出ないように(気づかせないように)問題文を工夫する方がよさそうです。
「恋人」が軽いというのは人それぞれの受け止め方と思います。私はそうは思いませんw リズムはたしかにちょっと悪くなるのは同意です。でもその点の解決の優先順位は低くすべきと思います。
・「ビルの縁」って表現、大丈夫でしょうか?
→気にする必要はないと思います。(いい日本語があった気もしますが、思い出せません。)というか、全体的にもうちょっと問題文は縮められるし縮めたい気がしますので、「ビルの縁にそっと花束を置いた私は、」はばっさり切ってもいいのではという気がしますが、いかがでしょうか。
・「自分を殺すつもりだったのだ」→「私を殺すつもりだったのだ」の方が良い?
→私はどちらでも気になりません。
・「確かな足取りで」はあからさま?
→たしかに、ここはベールにしていい気がします。「確かな足取りで向かってくる」→「私に向かってまっすぐ近づいてくる」くらいにしたほうがいいかも。
・問題文が一人称である影響で、解説も女の心理に立ち入るのが難しくなっていますが、問題ないでしょうか?
→解説は一人称にすることを支持します。女の心理は、ある程度想像に任せた方が面白いと思います。
「ビルの縁」や「縮めたい」という意図のもとに問題文を改修するとすればこんな感じになるでしょうか。
------------
恋人にお願いされたので、私は花束を持ってとあるビルの屋上を訪れた。
ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った私の目に映ったのは、私に向かってまっすぐ近づいてくる恋人の姿だった。
私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
------------
「恋人」は「彼女」にしてもいいと思います。というか、そっちのほうが好みかな。
できれば解説文の改訂版はazさんに作ってもらいたいと思います。解説文を各自が作り始めると、完成版を作るまでに時間がかかってしまうと懸念するからです。
改訂してはモンクを言われるのは負荷が高いかもしれませんが、今日中にあらかたの形を作るためということで、ご検討ください。
[17年08月19日 15:07]
[326470]az[軍曹]
彼女で受けるというのは妥当な案ですね。「その姿」もスリムになって良さげ。
「そこにいたのは彼女だった」←これはちょっと引っかかるかな?
代名詞って「恋人=彼女ですか?」みたいな変な勘繰りを誘発しやすいので普段は避け気味ですが、まあ普通に捉えればいいだけの話だし、そこまで気にすることでもないかな。
[17年08月19日 15:07]
彼女で受けるというのは妥当な案ですね。「その姿」もスリムになって良さげ。
「そこにいたのは彼女だった」←これはちょっと引っかかるかな?
代名詞って「恋人=彼女ですか?」みたいな変な勘繰りを誘発しやすいので普段は避け気味ですが、まあ普通に捉えればいいだけの話だし、そこまで気にすることでもないかな。
[17年08月19日 15:07]
[326469]SoMR[100問出題]
シンプルに恋人を彼女で受けてみる。恋人→彼女→彼女
[問題文]
恋人から渡された花束を手に、私はとあるビルの屋上を訪れた。ビルの縁にそっと花束を置いた私は、ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った。
そこにいたのは彼女だった。
確かな足取りで向かってくる彼女の姿に私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
全部彼女だと変かな。
あとは三つ目の彼女を、その、に変えれば一個彼女が減る。
[17年08月19日 14:50]
シンプルに恋人を彼女で受けてみる。恋人→彼女→彼女
[問題文]
恋人から渡された花束を手に、私はとあるビルの屋上を訪れた。ビルの縁にそっと花束を置いた私は、ふと背後に気配を感じ、後ろを振り返った。
そこにいたのは彼女だった。
確かな足取りで向かってくる彼女の姿に私は心底驚いたが、やがて事態の真相を悟った。彼女はずっと、自分を殺すつもりだったのだ――と。
どういうことだろう?
全部彼女だと変かな。
あとは三つ目の彼女を、その、に変えれば一個彼女が減る。
[17年08月19日 14:50]