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大好きな、背脂たっぷりぎとぎとラーメンを頼んだ男は、
食べる前に、ラーメンに浮かぶ背脂を取り除いた。
その背脂を口にしたくなかった訳ではないのに、なぜ?
16年05月26日 23:09
【ウミガメのスープ】
[みん]
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男の大好きなカップラーメン『背脂たっぷりぎとぎとラーメン』。
男は、妻のカメコが作ったカップラーメンの蓋を開けた。
スープの中に袋が浮いている。後入れの背脂の袋だ。
「カメコ、背脂の袋出すの忘れてただろ!」
「えーうそ!? 中に袋が残ってるなんて気付かなかったんだものー。
かやくに粉末スープに液体スープに背脂って、袋多すぎじゃない?」
「まったく…ちゃんと見たらわかるだろ」
ぶつぶつぼやきながら、熱々ベタベタの袋を取り出した男だが、
背脂を入りラーメンを一口すすると、すぐ機嫌が直るので問題ない。
【要約】
カップラーメンの背脂の袋を出し忘れたまま、お湯を注いでいたから。
総合点:11票 納得感:3票 トリック:4票 伏線・洗練さ:4票
納得感部門からす山【
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「実は非常によくある日常風景でした。身に覚えがありすぎですね。これを問題にして謎を解かせてくれる出題者が粋です。」
2017年09月30日18時
納得感部門フィーカス【
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「「こんな所にも日常の謎が!」と思わせてくれる問題。現代社会においてこの解説に納得しない人はいないでしょう。」
2016年06月15日13時
納得感部門tsuna【
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「よくある事を上手く問題にしています」
2016年05月27日00時
トリック部門エリム【
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「日常的にあり得るシチュエーションなのに、絶妙に場面を正確に思い描けないように工夫された問題文です。」
2017年02月07日00時
トリック部門フィーカス【
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「「食べる前に」という一言がミソ。同じ解説でも、この一言があるかないかで、問題の難易度や魅力が変わってきます。このひと手間をくわえるかどうかで、同じ題材でも良問にするか駄問にするかの分かれ目となる、そんなことを感じさせてくれる問題です。」
2016年06月15日13時
トリック部門kiraku【
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「無駄がなく、違和感のない叙述が素晴らしかったです。」
2016年05月30日10時
伏線・洗練さ部門letitia【
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「「頼んだ」はトリックのための表現なのですが、自然なシチュエーション設定で納得感を損なわないで、しっかりとベールをかけている。瞬殺が怖いからベールを厚く、でも余計なものを付け加えると納得感が…というのはよくあるジレンマですが、強烈なベールとして働きながらも絶妙なバランス感覚でフェアさを保っているのが素晴らしい。」
2017年03月17日21時
伏線・洗練さ部門SoMR【
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「「頼んだ」この三文字を入れるためにわざわざこのシチュエーションを作っている。タイトルも問題文の雰囲気も、初見で想像してしまうのはどうしてもラーメン屋のカウンター。同じ題材でも工夫がなければ70も伸びないだろう。騙し系であるこの問題については、70も長引いた事が巧みさの表れとも言える。 」
2017年02月01日18時
伏線・洗練さ部門ディダムズ【
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「チャームを持たせつつフェアな問題文、シンプルで納得のトリック、共感要素のある解説。非常にまとまりのある良問だと思います。」
2016年06月06日21時
伏線・洗練さ部門なさ【
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「久々にハッとさせられる良問でした。こういう問題を見ると問題作りたくなる。」
2016年06月04日01時