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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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ドラゴンおばあさん(問題ページ

ラゴンおばあさんはドラゴンと友達で、一緒に暮らしているのだ。

スーパーへ買い物に行くときも、ドラゴンに乗せて行ってもらうし、
風邪を引いたときもドラゴンに病院まで運んでもらっている。
また、ドラゴンは強いので、近所の子をかつあげした不良学生をのしてしまったこともあるし、銀行強盗をやっつけたこともある。

おばあさんは、ドラゴンを家族だと思っていたし、
ドラゴンもおばあさんが大好きだった。

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さて、ある時地震で築何十年のおばあさんのおんぼろ屋敷は倒壊してしまった。
幸いおばあさんもドラゴンも無事だった。

ひとまず、おばあさんとドラゴンは仮設住宅に住むことになった。
仮設住宅と言っても最新のものなので、潰れてしまった以前の家のように、窓をしめきってもすきま風が入ってきたり、歩く度にギシギシ床が鳴るような事はなかったし、冷暖房も完備、むしろ環境は良くなったくらいだった。

思い出の家が無くなってしまったのは悲しかったが、命があって、殆ど変わらぬ生活ができる。お互いそれで満足だった。

しかし、ドラゴンには少し寂しく思っている事があった。

それは、これまで毎日、朝起きてすぐに必ず行っていた「ある事」が、仮設住宅に移動してから、できなくなってしまった事である。

ドラゴンはおばあさんの役に立ちたいといつも思っているので、「ある事」をするのは好きだったし、楽しみだったのだ。

一体それは何だろう?
17年05月15日 23:27
【20の扉】【批評OK】 [SoMR]



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答:かまどでご飯を炊くときに、火を吐いて薪に火をつける事

解説:以前の家は、昔ながらのかまどがあって、毎朝それで米を炊いていた。
かまどに火をつけるのはドラゴンの仕事。
そして、おばあさんと並んでかまどの前で眠い目をこすりながら、かまどのはじける火を見つめているのは、どこか心が穏やかになれる一時であった。

仮設住宅には当然ながら、かまどなど無く、おばあさんは仕方なく炊飯器を購入した。
ドラゴンはかまどに火をつける日課が無くなって、寂しく思った。
おばあさんもその時間が好きだったから、残念に思っていた。

だから、新しく建てる家にはかまどをつけよう、とおばあさんとドラゴンは約束しているのだ。
総合点:1票  20の扉部門1票  


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20の扉部門az
投票一覧
「ファンタジックな問題文からすれば、解説は少々地味に見えるかもしれない。しかし、このファンタジーの中に地味にすら見える確かなリアルを見出すのは決して簡単なことではなく、それをさらりとやってのけているのが素晴らしい。この豊かな想像力を共有できることは、幸福である。」
2017年05月25日01時

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