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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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蛮勇親知らず(問題ページ

行強盗の人質の一人・神原が、脅しのためのモデルガンに屈せず反撃に出ることができたのは、彼が直前に親知らずを抜いていたおかげだという。
いったいどういうことだろう?
17年04月06日 02:54
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [牛削り]



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科で親知らずを抜いてもらった帰り道、神原は銀行にふらりと立ち寄った。

番号札が呼ばれるのを待っているとき、

「お前ら大人しくしろ! 強盗だ!」

男の叫ぶ声が聞こえた。
見ると、ヘルメットを被った男が拳銃を構えて立っている。
騒然とする市民たち。銃を向けられ、皆、血相を変えて押し黙る。

神原は思った。
こんなドラマみたいな状況に巻き込まれるなんて、夢じゃないだろうか
彼は頬をつねってみた。痛みは全く無かった。
そうか、これは夢なんだ。

夢であれば何も怖がることなんてない。
神原は犯人の方へ近づいていく。

「お、おい、てめえ! 状況わかってんのか!?」
「わかってるさ」

神原は自分に向けられた銃口を叩き落とした。

「なっ……」

予想外の展開に怯んだのか、強盗に隙ができた。
背後にいた行員の一人が、その隙を見逃さなかった。
果敢に飛び掛ると、犯人を押し倒し、馬乗りになった。

数分後、警察官が到着する頃には、犯人はロープでぐるぐる巻きにされていた。


神原はその時に至って、抜歯の際の麻酔で自分の頬の感覚が麻痺しているということに気付き、失禁した。



【要約解説】
銀行強盗に巻き込まれた神原は、夢かどうか確かめるため頬をつねった。
その頬は直前の抜歯の際の麻酔の影響で麻痺しており、痛みは全く無かった。
痛みを感じなかったため夢であると誤解し、無茶な行動を取ることができたのである。
総合点:8票  チャーム:2票  納得感:3票  トリック:1票  伏線・洗練さ:1票  物語:1票  


最初最後
チャーム部門からす山
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「いきなり親知らず。意味不明ですが、だからこそ質問をして、銀行強盗へと結び付けていきたくなるものですよね。」
2017年10月25日19時
チャーム部門az
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「並べられたふたつの事柄は一見すると無関係にしか見えませんが、同時に、何かありそうな雰囲気も漂わせます。そして当然、問題として出題されている以上は、そのふたつの間には確かな因果があるはずなのです。見えない因果が明かされることへの期待感、これこそがチャーム。」
2017年04月06日13時
納得感部門からす山
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「確かに親知らずを抜いていたからでしたね。逆にやられていた可能性も高くなった気もしますが……問題文のとおり、「反撃に出る」までだったら、親知らずを抜いていた方が間違いなくいいはずですね。なので「反撃に出る」までの表現に矛盾なく、納得です。」
2017年10月25日19時
納得感部門tsuna
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「因果関係がしっかりしています」
2017年04月06日22時
納得感部門SoMR
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「(“出題者のチャーム”を法としても、)状況が整頓されていて(何が仮定で何が問題かが分かりやすい)、“参加中のチャーム”とでも言うべきものが非常に高い。参加者が注目させられるのは「物理的な要素」で、やはりそのような解説を想像させられてしまうが、実際の解説はずっと超越的なもの。奇術的。この落差がとても面白い構成だと思う。」
2017年04月06日03時
トリック部門からす山
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「凄い斬新なトリック。この観点から銀行強盗と親知らずを結び付けた発想が凄い。見事に混乱させられました。」
2017年10月25日19時
伏線・洗練さ部門kinnsada
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「かけ離れた2つの事象がこうもきれいにまとまるのかと。さすがです。」
2017年10月30日23時
物語部門からす山
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「何でしょう、この、他に類を見ない、斬新すぎる物語は……。こんな発想が出来ることが素晴らしい。斬新さとどちらかに入れようかと思いましたが、物語で。」
2017年10月25日19時

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