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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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薬の厄(問題ページ

如、街に一体の大怪獣が現れた!
わざわざ遠い島から海を渡ってやってきた、その名も食べ歩き腹ペコ怪獣『カニバル』
カニバルはどんな生き物でも一口で丸のみにして食べてしまう恐ろしい怪獣である!
そして案の定、カニバルは街の人々を次々と食べていった!

カメオ「くそぅ、すでに絶滅したと聞いていたが、生き残りがいたのか!重火器も聞かない相手にどうすればいいんだ!」

地球防衛隊隊員のカメオが焦っていたところに、協力者であるウミオ博士がやってきた。

ウミオ博士「カメオ君、安心したまえ!カニバルを毒殺できる薬ができたぞ!これをカニバルに飲ませれば、ヤツはオダブツだ!さらに!この毒薬はあくまでカニバル一体だけを殺す都合のいい作用がある!奴が動かなくなった後で、ヤツの胃の中でまだ生きている人々を救い出せるぞ!」

カメオ「さすがウミオ博士だ!そよし、さっそくそれをヤツに飲ませよう!」

ウミオ博士「緊急で作ったから、薬は一回分しかない!失敗は許されないぞ!頑張ってくれ!」

そしてカメオ隊員の頑張りによって見事、薬をカニバルに飲ませることに成功した……が、 その結果カニバルの人喰い被害はさらに広まってしまった。
一体なぜだろう?
15年12月12日 13:46
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [甘木]



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戦成功後。

カメオ「やった!カニバルが動かなくなったぞ!」

ウミオ博士「よし、胃の中の人々を救い出そう!……おや!?」

なんと、目に前で死んだカニバルの中から二回りほど小さいカニバルが次々と出てきたではないか!
カニバルは“どんな生き物でも”一口で丸のみにして食べてしまう恐ろしい怪獣である。その性質上、共食いも十分ありえるのであった。

カメオ「そ、そんな!一体の生き残りどころか、まだまだいたというのか!?でも、毒薬で大きなカニバルは死んだというのに、こいつらはどうして無事なんだ……!?」

ウミオ博士「……カメオ君、ワシが言ったことを覚えているかね?『この毒薬はあくまでカニバル一体だけを殺す都合のいい作用がある』と、そう言ったのだ。その言葉通り、あの毒薬は大きさに関係なくカニバル一体だけを殺す作用しかない、それ以上でもそれ以下でもない毒薬なんだ。最も、私もカニバルは最後の一体だと思っていたから結果的に同じようなものだと思っていたが……」

目の前で次々と人々を食べていく小さなカニバルの群れに、カメオとウミオは絶望した。

【超簡易解説】
マトリョーシカ状態。
総合点:4票  納得感:2票  伏線・洗練さ:1票  物語:1票  


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納得感部門shizuku
投票一覧
「なるほどと思わせる納得感 【超簡易解説】も好きです 」
2017年03月14日21時
納得感部門フィーカス
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「非現実的な問題文ですが、きちんと解説につながるクルーが示されており、とてもフェアな問題です。非現実要素がある問題は非現実要素を含むなりに、しっかりとしたクルーを組みこむことが重要なのだと考えさせられます。」
2015年12月18日01時
伏線・洗練さ部門なさ
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「非現実問題ですがちゃんと説明がされているので非常にフェアです.いたるところにある伏線が解説できれいに回収されていく様子は見ていてすがすがしかったです.」
2015年12月12日23時
物語部門牛削り
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「人食い怪獣カニバルを倒したせいで、さらに被害が広まった? 非現実要素が二つも盛り込まれていながら、設定が丁寧に説明されており、非常にフェアである。そして真相は、その非現実設定を自ら裏切ってみせるがごとき、痛烈な皮肉のきいた結末であった。」
2015年12月14日13時

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