ラテ国の国王は、家臣であるカメオに大金を持たせ、優秀な馬を買うように指示した。
馬を買いに行ったカメオは、何故か大金をはたいて馬の骨を買ってきた。
しかし、国王はカメオをほめたたえたという。
一体何故? カメオも国王も馬鹿なの?
※元ネタあり。知っている人はROMでお願いします。
15年05月19日 01:13
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[フィーカス]
解説を見る
大金を持ったカメオは、真っ先に商人から死んだ馬の骨を購入した。
その馬の骨を見た国王は当然のように激怒した。
「バカ野郎! そんなどこの馬の骨だか分からん奴を買ってどうする! 俺は優秀な馬を買ってこいと言ったのだぞ!」
「まあまあ王様、聞いてください。王様は大金をはたいて馬の骨を買った。この話を街の住人に流すのです。すると、街の住人はどう思うでしょう? 死んだ馬ですらそんなに大金を払うのであれば、早くて優秀な俺の馬ならもっと高く買い取ってくれるに違いないと考えるはずです。そういう噂が広まれば、世界中から優秀な馬がこちらに集まりますよ」
しばらくすると、カメオの言う通り、噂を聞きつけた馬の飼い主たちが持ってきた優秀な馬でいっぱいになった。
国王は「お前の言う通りだった」と褒めたたえたのだ。
要約:死んだ馬の骨に大金を払ったという噂を流すことで、より優秀な馬が集まるという話を聞き、実際そうなったため
※元ネタ:「戦国策」から「隗より始めよ」より
優秀な人材を求めていた燕(えん)の昭王に対し、郭隗という人物が上記の話をし、「まずは私のような平凡な人間を雇ってくください。そうすれば、人々はあの隗のような平凡な奴でも高給で雇ってもらえるのなら、私ならもっと良い待遇が得られるはずだと優秀な人材が集まりますよ」と言ったのだ。このことから、「先ず隗より始めよ」という言葉ができ、今では「言った人から行動を起こすべき」「言いだしっぺ」という意味になった。
しかし、こんなことを考える郭隗は平凡な人間どころか、十分優秀な人材だといえるだろう。
総合点:2票 納得感:2票
納得感部門とかげ【
投票一覧】
「馬を買ってこいと言われたのに、大金で馬の骨を買ってきた家臣。馬鹿な買い物に見えますが、実は……その大胆な計画に、驚きつつも納得させられてしまいます。」
2015年11月01日13時
納得感部門ディダムズ【
投票一覧】
「さすが古来より言い伝えられている逸話と言えましょう。見事な水平思考です。」
2015年05月19日18時