ある科学者が、世紀の発見を成し遂げた。
しかしその科学者は、今後のことを考えると、
少し暗い気持ちになった。
なぜだろうか?
14年08月18日 22:20
【ウミガメのスープ】
[低空飛行便]
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その科学者は、ある原因不明の難病を初めて症例として取り上げ、
学会で発表した。
そしてその難病の原因である物質の特定に成功した。
この物質をより詳しく調べていけば、
難病の治療法も分かるかもしれない。
ところで、この難病にはまだ正式な病名がついていない。
おそらくは、自分の名前が病名となるのだろう。
後世の人々は自分の名前を聞くたびに
ネガティブな反応を起こすかもしれない。
この病気にかかった人やその家族の表情が想像できてしまう。
それに、自分と同じ名字を持つ親族や
自分の名字を受け継ぐ子孫に迷惑をかける可能性もある。
ドクター・アルツハイマーもあるいはこんな気持ちだったのだろうかと、
科学者はため息をついた。
総合点:2票 納得感:2票
納得感部門牛削り【
投票一覧】
「世紀の発見に伴う憂鬱。その理由はいくらでも想像可能だが、当問題の解説の方向性は、おそらくすぐには出てこないだろう。ひょっとしたら、ある種の研究者はみな、このようなジレンマを抱えているのかもしれない。」
2015年08月14日11時
納得感部門とかげ【
投票一覧】
「世紀の発見を成し遂げたのに、暗い気持ちになる科学者。真相がわかれば、多分そういう機会はないだろうけれど、共感できます。確かに分野によってはそういう危険があるよなあ。」
2015年08月13日21時