【内容】
決められた1つの解説文に対して、各参加者が独自の問題文を作成するという企画です。
下記の文章がそのまま解説文になるような問題文を自由に作成してください。
簡単に言うとラテクエの逆バージョンです (共通の解説文から、各自で問題文を作る)。
【目的】
様々な設問 (問題文の作成) の仕方を知り、そこから刺激を受けることで、より良い設問スタイルを探求することを目的とします。
共通の解説文を基に各参加者が独自の問題文を作ることで、各人の設問スタイルの違いが浮き彫りになるため、その後の考察、議論が容易になると共に、自分の問題を客観視できる効果が期待できます。
「こういうアプローチの仕方もあるのか」「こんな先入観も植えつけられるんだ」なんて思えたらそれは大きな収穫です。
得られた知見をもとに自分の設問スタイルを見つめ直せば、さらに出題の世界が広がるかもしれません。
以下、今回の解説となる文章です。
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【解説】
男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のことをブタなどと言うのではないぞ」
「わかりました裁判長様。二度と侯爵夫人のことをブタとはいいませんが、
ブタのことを侯爵夫人と呼ぶのもいけないのでしょうか」
「それはお前の勝手だ」
「わかりました。さようなら、侯爵夫人」
(作者不明のブラックジョークより)
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【流れ】
[投稿フェイズ] 5/5(金)21時頃まで
5/5(金)21時頃までに、各自作った問題を投稿してください。(1人3つまで)
それまでは議論チャットで方針について話し合うもよし、雑談するもよしです。
[投票フェイズ] 5/7(日)21時頃まで
5/7(日)21時までに、1人2作品まで選んで投票してください。
問題文を投稿していない方でも、投票のみの参加も歓迎です。
投票所は投稿フェイズ終了前にヒント欄にてお知らせいたします。
【留意点】
・投稿された問題文は、投票後の議論において自由に批評されることをご了承ください。
・問題文は複数個 (1人3つまで) 投稿していただくことも可能です。
・設問するにあたり、解説の書き換え (文体の変更、ストーリーの追加 等) はしないものとします。
上記の解説文と整合性が取れるような問題文を投稿してください。
・問題文投稿時に、自分のこだわりポイントなど問題文作成における要点解説を付けることが推奨されています。
※「みんなで設問!!」はなささん発案の企画です。
当問題は間接的になささんの許諾を得て出題しております。
この場を借りて、発案者なささん、および、解説案を提供いただいた方々に深くお礼申し上げます。
裕福な家庭で何不自由ないお姫様扱いをされている私にはある悩みがあった。
ある男のことを考えていると食事も喉に通らないのだ。
せめて私はその男に名前で呼んでほしかっただけなのに
どうして名前で呼んでくれるようになった途端に頭に来るのだろう?
最初からひねりの効いた問題文ですね。
恋い焦がれているかのようなミスリードを誘う叙述がポイントでしょうか。
男は彼女のことが嫌いだった。
何もかもが嫌いで特にあの女の名前を口にすることが何よりも耐えがたかった。
そこで男は裁判所に彼女の名前を改名してもらえないかと相談したが断られてしまった。
なのでそれ以来、男はにこやかな笑顔と共に女の名前を口に出来るようになった。
一体なぜ?
こちらは比較的状況は保ったまま、装飾や比喩、論理のずらし等を盛り込んだ感じですね。
探索的な進行が楽しめそうです。
ブタはとても賢い生き物であるが
世間のイメージと言うかその丸々太った体形からか
度々蔑称を示す言葉を用いられてきた。
だからこそ男がブタを高貴な身分で呼ぶことに決めたのは
男はブタが卑しくて太っていて汚らしいと思っているからである。
一体なぜ?
[編集済]
こちらは視点を変えてブタにフォーカスしたタイプ。
面白い切り口からの仕立てだと思います。
この解説を一字一句変えずに成立する、理解できるような問題文をお願い致します。
ある女性に対する名誉棄損で罰金を払うことになった男は、 男を有罪にした裁判長に、悪態をつける権利を手に入れた。 一体どういうこと? [編集済]
シンプルかつストレートに謎を構成した感じですね。
今回解釈が分かれたようですが、悪態の対象は裁判長であるとするタイプですね。
とりあえず、このジョークそのものが洗練されているので、そのまま案。前にジョークの穴埋めをする問題は出したことがある。
[問題文]
問:以下の(A)を埋め、ジョークを完成させよ。
ジョーク:
男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のことをブタなどと言うのではないぞ」
「わかりました裁判長様。二度と侯爵夫人のことをブタとはいいませんが、( A )」
「それはお前の勝手だ」
「わかりました。さようなら、侯爵夫人」
[編集済]
まさに素材の味を活かすという仕立て方。
扉形式というアイデアも面白く、洗練された解説文なら有効な手法だと思われます。
目の前の男に正しく呼んでもらえなかったので、女は怒った。
男がYes/Noで答えられる簡単な質問をした後、女のことを正しく呼ぶと、
それを聞いた女は、やはり怒った。
一体なぜ?
正しく呼んでも呼ばなくても怒るという点を謎に据えた構成でしょうか。
Yes/Noで答えられる簡単な質問というラテシン的なワードを使ったところが面白いですね。
高貴な人を貶す事は許され無いが下賤な存在を持ち挙げるのは自由である
結論はでた
「さようなら、侯爵夫人」ディダムズはエゼリンベート伯爵夫人に対しこう言い立ち去った
エゼリンベートはとても怒った。彼女自身がこの結末を望んだにも関わらずである
何故?
【参加テーマ・貴族女性と言えば?】
要点だけを用いたシンプルな構成です。
文章表現も美しく(+作者ならではの表現が盛り込まれており)洗練された印象を受けます。
取り下げます [編集済]
承知しました。
侯爵夫人を豚呼ばわりした男は、裁判で刑に処されたことをきっかけに裁判長を侯爵夫人と呼んだ。いったいなぜ?
ポイントとなるクルーを盛り込みつつ、シンプルに仕上がっています。
元ネタを知らない限り、この解説を導くのはそれほど楽ではないので、これくらいの方がキレが出るのかもしれませんね。
ミスったのでこれはなしで [編集済]
承知しました。
「さようなら、侯爵夫人」
別れ際、男がそう挨拶を交わすと、侯爵夫人は激怒した。
何故?
要点:シンプルでかっこつけてる感じのイメージ
[編集済]
コメントにもあるように、シンプルで男のしてやった感が伝わってくる問題文ですね。
解説が話として面白ければ、問題文は短めにという選択肢もありますよね。
「ブタを侯爵夫人と呼んで良い許可、の時点で侯爵夫人が怒りそうなので、問題の謎をどこに持ってきたらいいか分からない」の問題がどうにも解決できそうになかったので、
ルールを無視して方向性を変えてみた(なので、投票フェイズではこの投稿を無視して下さい。ごめんなさい)。
やはり「侯爵夫人のリアクション(↑の所や、最後に侯爵夫人、と言われるところ)」が難しいので、
ブタを侯爵夫人と呼ぶことに侮辱以外の“実用的で具体的な理由”をつけて男の中だけで完結させる構成にしてみたのですが、どうでしょうか?
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[問題文]
飼っているブタとあまりにもそっくりなので、うっかり侯爵夫人を「ブタ」と呼んでしまい、激怒された男。
平謝りに平謝りしてその場は収まったものの、
その後も「ブ…エノスアイレスは今日は雨らしいです、侯爵夫人、おはようございます」「ブ…ッダの教えは偉大ですね、侯爵夫人、こんにちは」等々、気を付けていないと「ブタ」と言ってしまいそうになる。
心でそう思ってしまっている以上、どうしようもないのだ。
しかし、ある時からある工夫を始めたことで、
「侯爵夫人、こんにちは」
の挨拶で失敗しそうになる事が無くなったらしい。
「ある工夫」とは一体どんなものだろう?
[編集済]
これはオープン参加として、より自由に問題を構成した作品ですね。
ミスを逆手にとって?大胆なアイデアを思い付いた楽しい解説ですね。
固定するのは「解説文そのもの」であり、「解説の状況」を細かく規定するものではありません。
一瞬の優越感の後、
ダブルミーニングの種明かしをされた女は、
疑心暗鬼を植え付けられた。
一体どういうこと?
侯爵夫人目線で考えてみました。
裁判長が、「ブタを侯爵夫人と呼ぶこと」を許可してしまったので、
男ばかりでなく、夫人の周囲の人すべてが、“侯爵夫人”と呼ぶたびに、
「どっち!? 今この人はどっちの意味で呼んだの!?」
と疑心暗鬼に陥る事でしょう。
[編集済]
視座を切り替え、夫人目線のユニークな構成ですね。
問題文から受ける印象も他とは異なっており、みん設の醍醐味を感じる作品です。
【気難しい侯爵夫人】 男は美味しい豚の丸焼きがあったので、侯爵夫人に「侯爵夫人!とても美味しいですよ」話しかけ、料理を勧めた。 すると、侯爵夫人はとても怒ってしまった。 はて、男は何も悪いことはしていないはずなのにどうしてだろうか? [編集済]
解説の後日談的な話を問題文に持ってきた作品ですね。
問いの部分のしらばっくれているような感じが良い味を出しています。
「ご機嫌麗しゅう、侯爵夫人」
「ご気分はいかがですか?侯爵夫人」
「侯爵夫人、こんな所で寝っ転がってはいけませんよ」
夫人は、そう言った男を侮辱罪でまた訴えた。
なぜ?
=====
解説のその後の場面を問題文にしました。
一見親切で夫人を気遣うような発言なのに訴えられるという、夫人の不可解な行動という謎。
解説文にはその後の夫人の行動は書かれていませんが、おそらく納得のいっていない夫人はまた訴えると思い問題文に加えてみました。
ベールが厚そうに見えますが、解説のキモがシンプルなので「ぶた=夫人」の部分だけに絞って誘導すればすんなり解けてしまうかも。
ちなみに発言は上から夫人、夫人、ブタに対して言ってます。
[編集済]
偶然にもこちらも後日談的なものを問題文に持ってくる構成。
コメントにもあるように、この何かありそうな「侯爵夫人」をうまく掘り下げることで、うまく解けそうでもありますね。
[編集済]
男はある侯爵の夫人に訴えられ、裁判所に出向く事となった。
口頭弁論の末、裁判官は判決を言い渡す。
結果は男の敗訴だった。
裁判官は男に罰金を科し、そして今後"ある事をしてはならない"と宣告する。
男はその宣告を忠実に従う事にし、夫人に振り向きニヤニヤと笑いながら「さようなら、侯爵夫人」と別れを告げた。
だが夫人はその言葉を聞き、またもや男を訴えた。
なぜ?
=====
「さようなら、侯爵夫人」と言っただけなのに、なぜ夫人はまた訴えたのか?という謎。
正解には不必要な情報を付け加え、情景を思い浮かべさせるような問題文を目指しています。
解説文にはその後の夫人の行動は書かれていませんが、おそらく納得のいっていない夫人はまた訴えると思い問題文に加えてみました。
進行では"ある事をしてはならない"は侮辱というニュアンスが出た時点で当たりとし、補足します。
[編集済]
こちらは比較的解説に忠実に、要点にベールを掛けた仕立てのようですね。
最初の2行で具体的な情景を提示しており、参加意欲をかきたてそうです。
男が口にするものが、ブタのかわりに女性になったのはなぜか。 __________ ☆以下補足 ・問題文はシンプルにしたかった。 ・「口にする」の言い回しで、ミスリードが狙えるかなと思った。 [編集済]
非常に短くシンプルな構成で、逆に印象的でもあります。
「口にする」という掛け言葉のような表現が素敵ですね。
「やかましい、このブタがっ!」
…些細な口論の末、口の悪い男は侯爵夫人をブタ呼ばわりした。
その後、彼は二度とブタ呼ばわりしないよう命じられ、男もまたブタ呼ばわりしないと約束した。
「わかりました。さようなら、侯爵夫人」
周囲にいた者は、この言葉を聞いて、彼は全く反省していないと確信した。
一体何故?
こちらも状況をかなり具体的に描写した作品。
一見なんでもないセリフから、反省の無さがうかがえるという謎の設定も見事です。
問題
嫌われ者の侯爵夫人は、裁判で男に死刑を求刑し、裁判が終わると非常に後味が悪くなった。どうしてだろう?
ポイントは【死刑を求刑し】でそれが通ったために後味が悪くなったとミスリードさせるところです。
この問題のFAは男が罰金刑を言い渡された上、ブタを侯爵夫人と呼ぶ(巡り巡って侯爵夫人を侮辱する)のを許されたから、です。
解説文はその裁判の様子と言う扱い方です。
問題文で男の死刑という要素を加え、少し解説の雰囲気を変えているところが面白いですね。
裁判の様子をどう進行させていくかが楽しみな問題です。
その日、全ての豚が「公爵夫人」になった。
一体どういうことだろう?
確かに一体どういうことかと思う、シンプルでインパクトのある問題文。
その中で、少し比喩的な言い回しと、固有名詞(?)を「」でくくる細部にテクニックを感じます。
【侯爵夫人の憂鬱】
男は侯爵夫人を豚と罵る酷い男だった。
けれど、侯爵夫人がやめて欲しいと必死に訴えると、男は「もう二度と罵ることはしない」と誓った。
それから、男は侯爵夫人に対し礼節を持って接するようになった。
しかし、侯爵夫人は男が「侯爵夫人」と呼掛けられる度に「以前の様に豚と罵っていただいた方がよかった」と憂鬱になるのだ。
一体なぜ?
流れは解説に沿っていますが、各所の表現が光る問題ですね。
「礼節をもって」という表現のミスリーディングが効いてきそうな問題文です。
男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判の結果、伯爵夫人が勝利し、男は二度と伯爵夫人のことをブタ呼ばわりしないことを約束した。
その後、「さようなら、伯爵夫人」と言ってその場を去った男に対して裁判長は激怒した。
いったいどうしてだろう?
素材の良さを生かした、解説文との適合が良い問題文です。
別れの挨拶をしただけで激怒とした理由という謎が明確で、表現もすっきりした読みやすい作品になっていると思います。
侯爵夫人をブタ呼ばわりした男が裁判で罰を受け、侯爵夫人のことを侯爵夫人と呼ぶようになった。
一見改心したかのように思える男だが、
侯爵夫人と呼ぶようになったからこそ上述した話を聞いた人のほとんどに
(あ、こいつ全然反省してねーな)
と思われるのだという。
一体どういうこと?
「男が侯爵夫人のことを侯爵夫人と呼ぶ」という一見当たり前に思える客観的事実が、男が改心したからではなくむしろ反省していないからこその行動と思われるその理由を問題の核にしました。
[編集済]
こちらも解説文にフィットした形ながら、最後の問いを問題の核とした構成ですね。
普通のことが普通に受け取られないという謎をうまく作り上げた作品だと思います。
【真珠が似合う侯爵夫人】
侯爵夫人は丸々と太っていた。
そのため、見知らぬ男から「豚のようだ」と嘲笑われた。
侯爵夫人はあまりにも悔しくて、周囲の人の力を借りて男が二度と豚と言えないように奮闘した。その結果、見事スレンダーな体形を手に入れ、男は侯爵夫人の努力と訴えを認め、二度と「豚のようだ」と言わないことを誓った。
なのに侯爵夫人は全然嬉しそうではなかった。
さて、どうしてでしょう?
問題文から豊かな物語要素を感じる叙述ですね。
一見、一件落着に思えるのに嬉しくないというギャップが気になる問題です。
とある侯爵夫人が男を訴え、裁判で勝訴した。 しかし侯爵夫人は激怒した。 一体何故? 〔最初にこれを読んで回答者が思い描くのは、何故侯爵夫人は勝った筈なのに怒っているのだろう?という事だと思います。最初にきっと質問されるのは侯爵夫人は勝訴したくなかった?などの質問だと思います。そこで否定をすると回答者は、では勝った事は納得しているのに何故怒っているのだろう?という流れに持って行けるかな、と思い出来るだけ情報を少なく、かつ分かりやすく纏めてみました〕 [編集済]
こちらもすっきりと要点のみをまとめたシンプルな構成ですね。
進行で経緯が少しずつ明らかになっていく、探索型の問題になりそうですね。
侯爵夫人は平民である男が自分の事を豚と呼ぶのが許せなかった。
なので侯爵夫人はありとあらゆる手を使って男に自分の事を侯爵夫人と呼ばせようとした。
しかし、男は頑として侯爵夫人の事を侯爵夫人と呼ぶことはなかった。
こうなったらと、侯爵夫人は最後の手に出た。
そして、侯爵夫人はとうとう自分の事を侯爵夫人と呼ばせることに成功した。
・・・したのだが、侯爵夫人は喜ぶどころかより一層腹を立てた。
一体何故?
事前に想定するFAの質問は短いタイプで、ベールは薄くトリック重視?を狙って、
「侯爵夫人=ブタ」がFAとなるような形にしてみました。
[編集済]
問題文で状況の背景を説明しつつ、重要な裁判の場面のみをベールで包む構成ですね。
成功したのにも関わらず腹を立てたというチグハグさが謎を生み出しています。
昔々、とある村に高飛車で侯爵夫人がおりました。
侯爵夫人はわがままを言いたい放題でいつも村人を困らせてばかりいました。
おまけに高飛車なので侯爵夫人のちょっとでも悪口を言おうものなら、不敬罪で逮捕されてしまうほどでした。
が、ある日を境にどんなに侯爵夫人を罵っても誰も不敬罪で逮捕されることがなくなりました。
もちろん、不敬罪が廃止にはなっていません。それなのにです。
一体何故なのでしょう?
ちょっと変化球で「ブタのことを侯爵夫人と呼ぶのはOK」と言う事を踏まえた解説の後日談的な形の問題にしてみました。
[編集済]
コメントにもあるように後日談を用いた変化球的な構成。
罵っても不敬罪にならないという謎がユニークですね。
男は裁判官が権力側の人間であると悟ったので、裁判官に原告名のあだ名をつけた
一体何故?
ディスイズシンプルです
確かにザッツシンプルな問題。
対照的に、原告名のあだ名をつけるという不思議な状況が際立つ、テクニカルな問題に感じます。
【タイトル】
侯爵家のブタ
【問題文】
ブタを「ブタ」と呼んだら怒られたんだ。
理不尽な話だと思うだろ?
どうやら、侯爵の大事にしている高貴なブタだから、それなりの名前で呼ばなきゃいけなかったらしい。
ブタが高貴とか、笑っちゃうよな。
でも俺も話のわからん男じゃない。
「ブタをしかるべき名で呼べば、誰も怒らないんだな?」
と念を押した上で、みんなが呼んでるのと同じ呼び方で呼んでみたんだ。
そしたら、「ブタ」と呼んだときよりひどく怒られた。
なんだよそれ。納得いかねーよ。
────────────────
上記は、「ブタ」という発言をめぐる裁判の被告人によるコメントである。
コメントを参考に、彼が「みんなが呼んでるのと同じ呼び方(仮に「侯爵夫人」とする)」で呼んだ際に「よりひどく怒られた」理由を推察せよ。
※〔ブタ〕〔侯爵夫人〕という言葉の取り違えを防ぐため、質疑においては、特に断りのない場合、下記のように使い分けることとする。
・呼び名としての〔ブタ〕〔侯爵夫人〕→「ブタ」「侯爵夫人」(カギカッコ付き)
・その呼び名が示す動物そのもの→ブタ、侯爵夫人(カッコ無し)
【コメント】
ウミガメのスープ以外のジャンルが許されるのであれば、以下に示すような問題の方が自然でしょう。
<20の扉>
男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のことをブタなどと言うのではないぞ」
「わかりました裁判長様。二度と侯爵夫人のことをブタとはいいませんが、《 》」
「それはお前の勝手だ」
「わかりました。さようなら、侯爵夫人」
上記の小噺が見事に落ちているとした場合、《》内に入るのはどのようなセリフだろうか?
<亀夫君問題>
ブタを「ブタ」と呼んだら怒られたんだ。
理不尽な話だと思うだろ?
どうやら、侯爵の大事にしている高貴なブタだから、それなりの名前で呼ばなきゃいけなかったらしい。
ブタが高貴とか、笑っちゃうよな。
でも俺も話のわからん男じゃない。
「ブタをしかるべき名で呼べば、誰も怒らないんだな?」
と念を押した上で、みんなが呼んでるのと同じ呼び方で呼んでみた。
すると、「ブタ」と呼んだときよりひどく怒られたんだ。
なんだよそれ。納得いかねーよ。
なんで俺が怒られなきゃいけなかったのか、説明してくれよ。
当企画の趣旨に合わせてウミガメにするために、ちょっとテクニカルな工夫をしてみました。問題文の最後につけた※書きがそれです。
語り手が勘違いしているような問題の場合、質疑において混乱が生じることが多々あるため、あらかじめこの※書きによって防止しています。これにより、例えば「ブタは生きていますか?」などという質問に対し、YESかNOで答えられるようになります(この工夫がなければ、「そもそも……」みたいな答え方しかできないでしょう)。
トリックは使い古されているものなのでバレバレですが、問題文と解説とが相互補完の関係になるような構成にすることができたのではないかと思います。
[編集済]
問題形式を(実質的に)亀夫君として、主人公の勘違い要素をうまく使った問題ですね。
※以下でルールを厳密にしておく辺りが非常にフェアで、亀夫君の魅力を活かした仕立て方だと思います。
古来、悪口に比喩が使われることがある。たとえば「あいつは権力の犬だ」これは比喩である。
さて、むかし侯爵夫人を「ブタ」と呼んだ男がいた。これも比喩である。
男は侯爵夫人に訴えられて有罪となり、「二度と侯爵夫人をブタと呼んではならない」と判決された。
しかしその1分後、男は再び侯爵夫人をブタ扱いで呼びかけていた。しかもそれは裁判長が許可したのだという。
裁判長は、愛称ないし単なる呼びかけならば問題ないと判断したというのだが……比喩だろうと愛称だろうとブタ扱いには変わりないのに、いったいどういうことだろう。
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【問題文の狙い】
このジョークはよくよく読んでみるとかなり複雑な論理を取っています。
①「侯爵夫人をブタと呼ぶ」ことと、「ブタを侯爵夫人と呼ぶ」ことは、大きく意味が異なる。
②このオチを成立させるには、「ブタを侯爵夫人と呼ぶ」ことをあらかじめ周囲に宣言しておく必要がある。
そのあたりを分析したうえで問題に落とし込んだのがこれです。
私見では「侯爵夫人をブタと呼んだ」という最初の状況は明示しておかなければ解くのが困難だと思います。②の状況を思いつくだけで難しいと思うからです。
ゴテゴテ語りを入れているのが私らしい泥臭さですね。
ただ、冒頭1行は別として、他の部分のクルーは、これくらい入れておかないと誘導があまりに多くなってしまうと判断した意味はあります。
ジョークはさらっと読むものですが、考えてたどり着いてもらおうとするとなかなか難しいですね。
[編集済]
確かにジョークの解説はなかなか難しいもの、これをうまく問題として落とし込んだ作りだと思います。
「侯爵夫人」というセリフの方ではなく、実質的な「ブタ扱い」の方を問題文に採用した点も面白いと思います。
男は裁判所にて目の前に居る豚のような生き物を『侯爵夫人』と呼ぶ許可を取り認められた
しかし実際にそう呼ぶと非難の眼差しで見られた
何故?
【参加ルール・質問の語尾に『ブー』を付けるのだブー】
[編集済]
チャーミングな参加ルールと、対照的にシンプルに事実のみで構成された問題文です。
問題文からして皮肉の漂う「豚のような生き物」という表現がポイントになっていますね。
男が言うには豚の飼育員をしているそうだ
毎日毎日骨惜しみなく豚の食事を作り毛づくろいをし散歩に連れて行ったり世話をしているそうだ
ある日、男は雇い主に訴えられた
何故?
【参加クイズ・挿し絵の中に豚は何頭いる?】
[編集済]
こちらは逆にかなり捻った感じの作品でしょうか。
男の言い分を中心とした問題文で、情報の取捨選択が鍵を握る進行になりそうですね。
「やあこんにちは、豚婦人」
男にそう声を掛けられた侯爵夫人は激怒して、男を訴えた。
結果として、男は夫人を豚呼ばわりすることを禁止されたのだが
この男が法廷を出る間際、夫人に
「さようなら、侯爵夫人」
と声を掛けたために、またもや夫人は侮辱されたと激怒した。
一体これはどういう事だろうか。
こちらも一見普通の別れの挨拶が激怒を呼ぶという謎を据えた問題です。
問題としての要所を抑えつつ、解説との適合性に優れた問題文に仕上がっていますね。
男はしばしばポーカーをしている時に
「やれやれ…また伯爵夫人だ。」と呟く。
しかし伯爵夫人はポーカーに参加していない。
男の発言は伯爵夫人に訴えられたことが原因だというのだが
一体何があったのだろう?
【要点解説】
ちょっと遠くて厳しいのですが、変化球案を〜。|ω ‘ ;)ポーカーのノーペアのことを「ブタ」と呼ぶので、裁判後に男が何かにつけてブタを伯爵夫人と呼んでいる設定です。FAは「公爵夫人のことをブタと呼ぶことを禁止されたので、ブタのことを伯爵夫人と呼んでいる」で、解説の男の最後のセリフはオチ扱いです。
[編集済]
コメントにあるような変化球で、タイプとしては後日談の作りですね。
ポーカーのブタからの連想もさることながら、解説文の最後の台詞をオチに使った構成も面白いです。
伯爵夫人をブタと呼んだため、男が裁判で訴えられた。
男は裁判で負けたので、裁判長が命じた通り
伯爵夫人のことをきちんと「伯爵夫人」と呼んだ。
その結果、伯爵夫人がとても満足していたので
男は「期待はずれだ…」と落胆した。
一体どういうことだろうか?
【要点解説】
伯爵夫人が『さようなら、伯爵夫人』のセリフを「伯爵夫人のことをブタ扱いしている」という皮肉だと理解できなかったという設定です。これは私が最初にこのジョークを読んだ時、理解できなかったことから想像して作りましたw 理解力ないのも時には武器!( ‘ ω ‘ )ゞ
[編集済]
こちらは比較的直球、かと思いきや、最後の設定がユニークな問題文ですね。
話としてもそうですが、解説文に問題文で情報を足すような、ある種逆転した構成もユニークな点かなと思います。
タイトル:ノンフライとんかつ
問題文:ブタのように肥え太ったその侯爵夫人の事をブタ呼ばわりすると当然怒られるが、彼女を"侯爵夫人"と呼んでも苦々しい顔をされるのだと言う。
ある裁判が原因のようだが一体何故?
ポイント:特になし。個人的にストレートに考えたやつ。
FA条件:①ブタ呼ばわりした被告の存在②被告がブタの事を侯爵夫人と呼ぶようになった事
ポイント通りストレートで解説に良くマッチした問題文です。
解説の話の面白さを活かしつつ、見事にウミガメへと仕立て直されている作品ですね。
タイトル:マーシャネスフォーグッド
問題文:「わかりました。さようなら、"侯爵夫人"」
男がそう言って被告席を去ると、原告の侯爵夫人は苦々しい表情を浮かべた。
判決は原告側の全面勝利だったのに何故?
ポイント:最後の一文企画風味。進行によって起訴内容・判決はヒントでバラして良い。
FA条件:「侯爵夫人」を侮辱語として使った事を当てる(ブタじゃなくても良い)
こちらもポイントとなる最後の台詞だけ持ってきて、後は問いを置くというシンプルな構成。
台詞が重要となるものは、台詞を問題文の頭に持ってくることで印象的な感じになりますね。
タイトル 『Love is Blindness』 彼が星に触れてみたいと言ったので、私はサンゴの欠片を渡した。 彼が太陽の匂いを嗅いでみたいと言ったので、私は干しておいたシーツの匂いを嗅がせた。 彼が雲を食べてみたいと言ったので、私は生クリームをタップリのせたパンケーキを食べさせた。 彼が夏の音を聞いてみたいと言ったので、私は冷えた炭酸酒の弾ける音を聞かせた。 彼が私の顔を見てみたいと言ったので、私は全ての財産を彼に捧げて国一番の名医を用意した。 しかし、手術が成功したにもかかわらず、彼が私に向かって名前を呼んでくれることはなかった。 いったいどうしてか。 [編集済]
変化球というより魔球のような、独特な表現を使った問題文ですね。
非常にユニークで直接的に解説とリンクする部分が少ない為、進行がポイントになりそうな印象です。
男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のことをブタなどと言うのではないぞ」
判決を受けて裁判長と少し会話した後、男が原告席の侯爵夫人に一言挨拶すると、夫人は「また男にブタ呼ばわりされた」と激怒。
男は判決に従い、侯爵夫人に向かって「ブタ」と言うことはなかったのだが、彼はいったい何を言って、侯爵夫人を怒らせたのだろう?
【要点】
男の機転が面白いジョークなので、問題文もその機転そのもの、つまりHowを問うのが一番面白いのではないか、と考えてこの形に。解説に夫人が激怒したとは書いていないが、そうなるに至った経緯が示されている、ということで。
男が「侯爵夫人」と呼んだことも問題文で示しても面白いかもしれない(むしろそっちの方が面白い?)。
でも侯爵夫人が男の機転を理解できているのはちょっと面白くないかもしれない。
[編集済]
こちらは珍しい手段を問う感じの扉ですね。
男の機転を利かせた台詞がポイントの解説文なので、ある程度のベールで包んで、男の機転を当てさせるのは無駄のない作りだと思います。
【問題文】
とある公爵夫人をブタ呼ばわりした被告人の男に、
有罪判決とブタ呼ばわりしない事を言い渡した裁判長の私は、
「わかりました。さようなら、侯爵夫人」
と、言うのを聞き、自身の判断が誤りだったと思った。
何故か説明出来ますか?
【コメント】
裁判長視点以外、捻りも何もない問題文です。
目的は、
「ブタを公爵夫人と…」のくだりをFAにしようとした場合、
どの位のバランスで誘導下手の私でもFAまで持っていけそうか?
のみに重点を置き苦心しました。
でも、最近の参加者じゃこのくらいは楽勝なのかな〜(^^;;
ユニークな裁判長視点からの問題文になっていますね。
「自身の判断」が何を指すのかという点と、その背景を探るような、適度な探索進行が期待できそうです。
(10分くらいはロスタイムしてもらっても構いませんが。)
http://enq-maker.com/1iDx6E7
【問題文】
ウミガメ共和国の住人から、愛されているという侯爵夫人を
取材したリポーターの男。
男のリポートは侯爵夫人を知らない人々にも、素晴らしさを想像しやすい内容だったが、
ウミガメ共和国の住人達から非難を浴び、裁判沙汰にまでなってしまいました。
さて、男が非難された理由を説明して下さい。
【コメント】
FAを「宗教で豚肉を食べないウミガメ共和国の住人が食べている食品。ブランド名『侯爵夫人』を食レポで、「豚肉のような…」と例えた事で訴えられた」
と設定しました(制作の起点はイチゴのブランド名からw)
当の解説部分を、話の後日談(?)とし、『問題+質問+解説の3つを読む事で全体が分かる』という、みん設向けでは無いコンセプト重視を目指しました(^^;;
[編集済]
こちらもかなり変化球で、解説には登場しないレポーター視点の面白い問題文。
問題文と解説文のみならず、質問と回答によっても真相を描く型破りな構成ですね。
【問題文】
私は今、公爵夫人をブタ呼ばわりしたとして、一人の男に裁きが下される様子をテレビで観ている。
男は有罪判決言い渡され、ブタ呼ばわりしない事を誓わせられていたが、
これを観ていたら、今後公爵夫人の評価は下がる。
と、思いました。
どうしてか、分かりますか?
【コメント】
コメント考える時間ないので、省略!
編集間に合えば、考えます<(_ _)>ペコリ
こちらも変則的な視座の問題文で、今度はこの場面をテレビ越しに見ている「私」ですね。
一方、進行としては比較的シンプルに裁判の状況を補完していく感じになるでしょうか。
結果発表までしばらくお待ちください。
投稿作品は全部で43個!16人の方が投票してくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。
今回は解説文を固定しての実施でしたが、それでも様々なアプローチの仕方が見られて面白かったです。
完成したブラックジョークが解説になっているため、その魅力を最大限に生かした作りの問題文もあれば、後日談など問題文で内容を付加したものや、全く異なるものと組み合わせたものなど、多様な問題文が投稿され、見ているこちらとしても大変楽しませていただけました。
また、今回初の闇スープにしたため、構成としては被りと言えるものもいくつか見られましたが、少しの表現の差でかなり印象は変わって見られ、問題文の「細部の重要性」という辺りも感じていただけたかと思います。
さて、それでは投票結果を発表していきたいと思います。
まずは3位から!
3票獲得作品が2つありました。
第3位は
【15】上薄着さんの問題
【20】松神さんの問題
です!
【15】は進行がイメージしやすい点、【20】はブタに焦点を当てたシンプルなチャームが良いとの声がありました。
続いて2位の発表です!
第2位は4票獲得 【7】アザゼルさんの問題です!!
【問題】
高貴な人を貶す事は許され無いが下賤な存在を持ち挙げるのは自由である
結論はでた
「さようなら、侯爵夫人」ディダムズはエゼリンベート伯爵夫人に対しこう言い立ち去った
エゼリンベートはとても怒った。彼女自身がこの結末を望んだにも関わらずである
何故?
クルーの量的バランスや選び方に優れ、最も解説を活かしている作りになっている点が評価を集めました。
要点をまとめたクルー、解説のオチとなる印象的なセリフ、そして最後に謎を提示する洗練された造りの問題に仕上がっていると思います。
さて、最後に1位の発表です!
最多の5票獲得で第1位に選ばれたのは・・・
【29】牛削りさんの問題です!!おめでとうございます!
【問題】
ブタを「ブタ」と呼んだら怒られたんだ。
理不尽な話だと思うだろ?
どうやら、侯爵の大事にしている高貴なブタだから、それなりの名前で呼ばなきゃいけなかったらしい。
ブタが高貴とか、笑っちゃうよな。
でも俺も話のわからん男じゃない。
「ブタをしかるべき名で呼べば、誰も怒らないんだな?」
と念を押した上で、みんなが呼んでるのと同じ呼び方で呼んでみたんだ。
そしたら、「ブタ」と呼んだときよりひどく怒られた。
なんだよそれ。納得いかねーよ。
────────────────
上記は、「ブタ」という発言をめぐる裁判の被告人によるコメントである。
コメントを参考に、彼が「みんなが呼んでるのと同じ呼び方(仮に「侯爵夫人」とする)」で呼んだ際に「よりひどく怒られた」理由を推察せよ。
※〔ブタ〕〔侯爵夫人〕という言葉の取り違えを防ぐため、質疑においては、特に断りのない場合、下記のように使い分けることとする。
・呼び名としての〔ブタ〕〔侯爵夫人〕→「ブタ」「侯爵夫人」(カギカッコ付き)
・その呼び名が示す動物そのもの→ブタ、侯爵夫人(カッコ無し)
「侯爵の大事にしている高貴なブタ」という侯爵を絡めた表現や、「ブタを「ブタ」と呼んだら怒られた」というユニークな解釈(設定)を使ったテクニカルなところが人気を集めました。
確かに解説文は固定されていますが、それはある意味で上辺だけに過ぎず、様々な解釈、表現ができるという点が面白い問題文だと思います。
牛削りさんはなんとみん設連覇とのこと。
牛削りさんの圧倒的な人気には、これら問題文作成能力も大きく寄与していることは間違いないでしょう。
全体の投票結果は、投票所にてご確認ください。
それでは【第4回】みんなで設問!!【問題を作るウミガメ】はこれにて閉幕です。
またの機会にお会いしましょう!!
・解説が完成され過ぎていると穴埋めが強すぎて、それを超えるのが厳しいので、難易度バランスは重要です。
・一人当たりの投票可能数は結果に影響を及ぼすので、数の設定は考えて決めましょう。
の2本です。
次回もまた、来てくださいね。
じゃん、けん、ぽん!
うふふふふふ~♪
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