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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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回想(問題ページ

郎は学校に行くのが好きではなかった。
冬の寒いある日のこと。
太郎は昼になってから家を出て、学校の登下校の道を何度も行ったり来たりした。

なぜ?
14年02月09日 12:25
【ウミガメのスープ】 [3000才]



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から25年以上前。
僕がまだ10歳にも満たない頃、
東京に大雪が降って学校が休みになった。

朝、雪だよと母親に言われて起きた。
嘘!と言って、瞬間に目が覚めた。
学校が休みになったことを電話で連絡を受けた母親から聞くと
今日は雪の上に学校が休みなんて
信じられないくらいラッキーだと思った。

昼過ぎ、雪が少し穏やかになると
今ならおっくうで着けないような毛糸の手袋を
母親に言われてしっかり身に着け
僕はプラスチック製の青いソリを持って外に出た。
冬に入る前、買ってもらったばっかりの青いソリが
早速役に立つと思うとわくわくした。

家の前の急な坂がスタートラインで
体を押し出すとソリが動いて風を切る。
一番楽しいのは坂が左に曲がるとこだ。
曲がる寸前に体をちょっと左に傾けただけで
スピードの乗ったソリが思いきり曲がる。
それが楽しくて坂がお終いになるゴール地点から
降りる時の何倍も時間をかけて
スタート地点まで戻る。

その日は何度も何度も青いソリに乗り
何度も何度も左に曲がるカーブ地点を楽しんだ。

夜、想像する。
明日の学校でみんなは何したんだろうと聞く。
僕はソリに乗ったとみなに言う。
道徳の時間はもしかしたら雪合戦の時間になるかも。
僕は明日学校に行くのが楽しみになった。
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トリック部門牛削り
投票一覧
「問題文からはある重要な情報が省かれています。いわゆるベール系問題は、相当うまくやらないとただのもの当てに近くなってしまうのですが、当問題は隠されたものがとても綺麗です。それに気づいた瞬間、世界は一変し、主人公の奇行に見える行いにもある意味が付与され、読者はニヤリとすることでしょう。」
2015年05月16日02時

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