とある休日、亀良は故郷の町にやってきた。
そんな彼の左手は真っ赤に染まっていた。
それを見た私は安堵し、眼鏡を拭き始めた。
一体、何故?
13年08月17日 21:01
【ウミガメのスープ】
[ディダムズ]
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とある秋の休日、私こと海郎は夫婦で旅行に来ていました。
目的地は風情あふれる山の寺院。
この辺りは紅葉のきれいな観光地として人気があるため、半年前からツアーの予約を入れ、楽しみにしていました。
ところが、この年は天候に恵まれず、せっかく来たのに綺麗な紅葉が見られないのではないかと不安に思っていました。
いざ来てみると、そんな不安は杞憂に終わり、乗っていた観光バスがトンネルを抜けると、側方の山は見事に赤く染まっていました。
「左手(体の部位"hand"ではなく、左側という意味) に見えますのが、海亀寺です。紅葉を迎える今が最も美しいといわれております。」
窓から見える景色に安堵し、その美しさに感動する海郎。
バスの到着を待ちきれず、眼鏡を拭い始めました。
わくわくしながら外を眺める観光客たちを乗せ、バスは真っ赤な山へと向かって行きました。
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トリック部門なさ【
投票一覧】
「ディダムズさんのトリック問題の中で一番と言われればこれじゃないかと思います。タイトルも秀逸。」
2015年04月25日01時