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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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血縁の代償(問題ページ

メコには幼い頃離ればなれになった、カメオという息子がいた。
いつ何時もカメオのことを忘れたことがなく、いつかカメオに会いたいと思っていた。そして、もしも会えたなら、どんなことがあっても自分がカメオの母親だと告げようと思っていた

そして時は流れ、カメコはカメオと会う約束をした。立派に育った我が子に久々に会ったカメコは、様々な特徴から100%間違いなくカメオだと確信した
しかし、そんな確信があるにもかかわらず、カメコはカメオに自分がカメオの母親であることを言わなかった

何故カメコは、カメオに自分が母親であることを告げなかったのだろう? これほど強いカメコの思いを揺るがす出来事とは一体何?
17年04月13日 00:36
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [フィーカス]



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メコと前の夫カメタの間に産まれたカメオ。しかし、カメオが産まれて1年で、やむを得ずカメタと別れることになり、カメオはカメタの元に引き取られることになった。

それから数年後、カメコは別の男性カメキチと結婚。娘のカメミという子宝にも恵まれ、幸せな生活を送っていた。
時は流れ、カメミも大きくなり、結婚も考えるような歳となった。
ある日、カメミから話があると呼び出される。

カメミ「あのね父さん、母さん、今付き合ってる人がいて、結婚も考えてるんだけど、会ってくれないかな」

娘もとうとうそんな歳になったか、と思いながらもカメコは会う約束をした。娘は一体どんな人を連れてくるのだろう。隣で渋い顔をしているカメキチはどんな反応を示すのだろう。そんなことを思いながら、カメコはカメミの彼氏に会うのを楽しみにしていた。

そして数日後、カメミが彼氏を連れてきた。

「こんにちは、カメミさんとお付き合いさせてもらってます、カメオと申します」

カメミの彼氏の言葉に、カメコは運んでいたジュースを落としそうになった。よく見ると、カメミの彼氏の頬にはカメオにもあった小さな傷があったし、手の甲にはほくろが2つ。何より、前の夫であるカメタの若い頃にそっくりだ。

カメキチ「いやあ、どんな人かと思ったけど、優しそうな人でよかった。なんだか母さんに似ているしな」
カメミ「ホント、料理なんかも母さんみたいにうまいの」

性格はカメコに似ている。完全にカメコの子供のカメオだ。
やっと会えた。声が聞けた。感動の再会。しかしこの場所で出会ってしまったのがまずかった。
そもそもカメキチやカメミの前で自分の息子だなどと言えるわけないし、カメミとカメオが兄弟では結婚ができなくなる。嬉しそうに笑う二人を見ていると、胸が張り裂けそうになる。

二人の幸せを引き裂くわけにはいかない。しかし、いつか言わなければそのうちばれるだろう。
愛想笑いを見せながら、カメコは誰にも相談できない悩みを抱えてしまった。

要約:娘が連れてきた彼氏がカメオだったから
総合点:1票  納得感:1票  


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納得感部門SoMR
投票一覧
「息子と別れた母の話というもありがちなシチュエーションで、問いかけも「カメオに自分が母である事を言わなかった理由を探れ」という、つまらない解答でよいならばいくらでも答えがありそう。解答への期待という意味で、誤解を恐れずに言えば“チャームが低め”のこの問題(出題者チャームを除くと)。なのに…解説を見てみると「これしかない」。こういう決め方は素晴らしいと思う。」
2017年08月25日20時

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