少年はとても真面目だったので、
毎晩のように夜の街に出かけて行った。
なぜか。
※元ネタあります
16年10月03日 20:08
【ウミガメのスープ】
[ぎり子]
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少年の国は貧しかった。
彼の家には電気さえ通っていなかった。
あるとき、彼の国よりずっとお金と技術のある遠い国が
彼の国に学校をつくってくれたので、彼は教育を受けられるようになった。
太陽が沈み、家の手伝いが終わると
彼は教科書をカバンに入れて夜の街に出て行く。
家は真っ暗でも、街に出れば街灯の明かりの下で勉強ができるから。
彼は必死に勉強する。
彼が、家族が、そして彼の国が貧困から抜け出す将来が、
自らの学びの先に待っていると信じて。
※ネタ元:テレビで見たコンゴの学生さんたち(解説はやや脚色してます)
総合点:1票 物語:1票
物語部門az【
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「真面目だった「ので」夜の街に出かける。矛盾するような事柄が順接で繋がる背景は、問題文を一読した時点では想像できないようなものでした。シンプルな問題文の裏に意外な物語の隠された、ウミガメらしい良問です。」
2016年10月03日22時