娘が作った
人形の隣に
双眼鏡を見つけた父は、娘に
透明になれる能力を教えた。
状況を説明してください。
※この問題は牛削りさんにテストプレイをしていただきました。氏のご厚意に感謝を。
16年08月06日 23:27
【ウミガメのスープ】
[tosh]
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季節は冬。雪が降り積もったホワイトクリスマスイブの夜の事。
幼い娘はサンタクロースの存在を信じていた。
だから雪の降り積もった雪の上に仰向けになり、双眼鏡でクリスマスイブの夜にプレゼントを配るというサンタクロースを探した。
しかしサンタクロースは見つかるはずもなく、少女は諦めて家に戻った。
自らが雪に残したヒトガタの傍に双眼鏡を忘れて。
翌朝、娘の枕元にプレゼントをこっそり置くというミッションを終えた父は、庭の雪の上にヒトガタと双眼鏡を発見する。
クリスマスイブ、娘のものと思われる小さなヒトガタ、双眼鏡。
娘はきっとサンタクロースを探したのだろうと父は思った。
その光景を思い浮かべ暖かな気持ちになっていた父だったが、娘が寒い夜空の下で一人空を見上げていたことに危機感を持った。
娘は来年以降も、もしかしたら昨日のように空を見上げるのかもしれない。昨晩は家に入ったようだがもしかしたらそのまま寝てしまうことだってあるかもしれない。
そのまま凍死するなんてことがあったら…。父は娘が同じことをしないよう注意することも考えた。
しかし、健気にサンタを信じる娘に一方的にやめろとは言いづらい。
だから父は嘘を付くことにした。
「いいかい、娘よ。サンタさんはね、子供には見えないんだ。透明になれる能力を持っているんだよ。だから、空を見上げても残念だけどサンタさんは見えないんだ。」
総合点:2票 トリック:1票 物語:1票
トリック部門松神【
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「「教えた」この言葉の使い方が素晴らしいです。」
2016年12月26日17時
物語部門SoMR【
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「ヒトガタができるくらい雪に埋まりながら双眼鏡で空を眺める娘… 全体的な情景と優しい物語がとっても素敵です。 」
2016年12月24日17時