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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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海辺の少女(問題ページ

女の母親が死んだとき、少女は深く悲しんだ。
次に、少女の父親が死んだときは、それほどまでには悲しまなかった。
しかし、父親が死んだ次の朝、海辺に打ち上げられたボトルの中身を見たとき彼女はその場で泣き崩れた。
15年09月11日 18:23
【ウミガメのスープ】 [karnel]



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親が死んだあと、少女は毎朝、天国の母親あての手紙をビンに入れ海へと流していた。驚いたことに、そうすると次の日の朝には返事が流れついてるのである。
父親が死んだ日は、それほど悲しくなかった。

「お父さんと会えなくなってしまったとしても、あの海に手紙を流せばお話できるんだ。」

次の日の朝、新しい手紙を持って海辺に行くと、ボトルが流れついていた。中身は母親からの返事ではなく、自分が流した手紙である。
実は、朝にビンを流すと、潮流の関係で夜には再び元の海辺へと戻ってくるのだ。今まで母親からの返事だと思っていたものは、夜中にボトルを回収した父親が書いていたものであった。
そのことに気づいたとき、少女はいっぺんに両親を亡くしたように感じ、その場に泣き崩れた。
総合点:3票  納得感:2票  物語:1票  


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納得感部門蓮華
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「「少女の父親が死んだときは、それほどまでには悲しまなかった」 この表現の持つトリックの鋭さがすさまじいです。他には考えられないほどの納得感です。」
2016年07月17日21時
納得感部門ゴトーレーベル
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「「元ネタあり」の問題は多々ありますが、これは最高級のクオリティーです。改訂の結果、素晴らしい物語性をまとわせることに成功しており、驚嘆あるのみです。すべての「元ネタあり」問題がこれほどの改良をなされていればいいのに……と思わなくもないですが、それは高望みし過ぎというものでしょう。傑作。」
2016年07月09日21時
物語部門エリム
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「シンプルで切ないですが、ぐっとくる展開。問題文からのつながりがまた物語性を持っていて優れた構成だと思います。」
2015年09月12日00時

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