村長の依頼で城の主であるメデューサと戦うことになった勇者御一行。
しかしメデューサの呪文と目により、勇者達の身体は動かなくなってしまった!
と思いきや、戦士(脳筋キャラ)だけには効かなかったようだ。
戦士(IQ65)はメデューサに向かって突撃した!
戦士(かしこさ1)「うぉぉぉおおおお!!!!」
さて、勝負の行方はともかく、魔法防御力が最も低い筈の戦士(馬鹿)にメデューサの力が効かなかったのは何故だろう?
15年08月04日 19:50
【ウミガメのスープ】
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~辺境の村~
村長「城に一人ぼっちで住んでいる女の子がいるのです。彼女の遊び相手になってくれませんか?」
勇者「・・・どうしてそのような依頼を?」
村長「彼女は魔物の力を持っていました。村の人々からは迫害され、逃げるようにして城で暮らしているのです。村長である私が何も出来なかったのを今でも悔やんでいます」
勇者「・・・分かりました。お引き受けしましょう。と、言いたいところですが、本当に依頼したい事は違うのでは?」
村長「お見通しですか。流石は勇者様です。ですが・・・」
~メデューサの城~
メデューサ「誰?」
勇者「勇者と愉快な仲間達!」
メデューサ「そう、殺しに来たのね・・・」
僧侶「いえいえ、遊びに来たんですよ?」
メデューサ「何を言って・・・」
勇者「たださ、何して遊ぶ?」
賢者「だるまさんが転んだ、なんてどうでしょうか」
僧侶「・・・メデューサちゃんに対して皮肉が効きすぎやしませんか?」コソコソ
賢者「いえいえ、自分の力を恐れる必要が無い事を、私達がメデューサちゃんを恐れていない事を証明するには手っ取り早いと思いまして」コソコソ
戦士「皮肉?なんだそれ?美味いのか?」
メデューサ「ねえ、話を・・・」
~スタンバイOK~
メデューサ「・・・やらなきゃ駄目?」
勇者「ハリーハリー!」
賢者「なら賭けをしませんか?もし、私達が全滅したら、何でも言うことを聞きましょう」
メデューサ「私が負けたら?」
賢者「私達がタッチに成功したら、もちろん言うことを聞いてもらいます」
勇者「メデューサたんにタッチ!」ハアハア
戦士「お?触ったら勝ちなのかお?お?」
メデューサ「・・・論外ね。乗るわけないでしょ?そんな賭けに」
賢者「では追加ルールです。メデューサの力をゲーム中に使っても構いません」
メデューサ「・・・後悔させてあげる」
~ゲームスタート~
メデューサ「だるまさんが転んだ!」
勇者「」ピタッ
賢者「」ピタッ
僧侶「」ピタッ
戦士「うぉぉぉおおおお!!!!」トツゲキッ!
メデューサ「え?ストップ!待って!何で!」
戦士「タッチ!勝ちぃ!」
戦士以外「「こいつルール知らねぇ!」」ソウツッコミ!
メデューサ「あ、全員動いた・・・」
~ゲーム終了後~
メデューサ「いざ何でも命令できるとなると迷うわね・・・」
賢者「もうすぐ旅立つ予定なので、それまでに決めて下さいね?」
メデューサ「何それズルイ!」
僧侶「ならメデューサちゃんも一緒に旅をしませんか?」
メデューサ「え、でも・・・」
勇者「石化にする力は役に立つしな」
メデューサ「逆でしょ!その力があるから、私は・・・」
僧侶「戦士さんが無理矢理突撃しても力を使わなかったでしょ?それは充分に信頼に繋がるよ」
メデューサ「そう・・・かな?じゃあ決めたよ。命令は・・・」
総合点:4票 納得感:1票 トリック:1票 伏線・洗練さ:1票 物語:1票
納得感部門フィーカス【
投票一覧】
「「メデューサ」からこんな発想ができるとは、盲点でした。しかし勇者ぇ……」
2015年08月06日01時
トリック部門天童 魔子【
投票一覧】
「メデューサ、その眼に見られたものは動かなくなるw 全く美味いのですw」
2015年08月04日20時
伏線・洗練さ部門フィーカス【
投票一覧】
「一見してなんともふざけているように見える文章でも、「きちんと意味がある」というところがよいですね。問題文に何一つ無駄な部分はなく、おもしろい解説として活かされている問題だと思います。」
2015年09月09日15時
物語部門蓮華【
投票一覧】
「心温まるストーリーです。戦士(馬鹿)が良い味出しています。問題文もギリギリ嘘をついておらず、納得感まで考慮した非常に練られた問題だと思います。」
2016年05月31日19時