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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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恥さらしの教授(問題ページ


学の講義中、教授が帽子をかぶっている生徒を発見した。

「そこの君、授業中ですし室内ですから、帽子を取ってください。」

マイクで呼びかかける。

「…はい。」

教授は自らの恥を生徒たちに晒した。

一体どういうこと?
15年07月29日 19:23
【ウミガメのスープ】 [ツォン]



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女は帽子を取った。

教授は後悔した。

彼女は半年間の休学明けだった。

休学の理由が白血病の治療だったことを失念していたのだ。

「あ、待った…」

遅かった。

彼女はすでに帽子を脱いでいた。

恥ずかしそうに、悔しそうに、涙目になっていた。

教授の記憶にある彼女は、長い黒髪が美しい美少女だった。

しかし今は、薬の副作用による無毛症。

短い髪と地肌がまだらに残った、無残ともいえる頭。

重い空気に包まれる講堂。

教授は俯き、意を決して顔を上げた。

「すまなかった。…改めて、お帰りなさい。辛かったね。私が出来ることは、こんなことしかない。許して欲しいとは言わないが、謝罪の気持ちだけはわかって欲しい。」

突然頭に手を添える。

バサッ、と音を立て、教授の頭から髪が抜け去った。

いや、カツラだ。

「今まで、私でさえ隠してきたんだ。…君のような若い女性が、その見た目にコンプレックスを持たないはずがない。軽率な言葉、申し訳なった。」

深々と頭を下げる教授。

「…もう、大丈夫です。大丈夫です。ですから…カツラを戻してください。」

「し、しかし…」

「日差しが反射して前列の人たちがまぶしそうですよ?」

少女のささやかな反撃は、一瞬の沈黙を呼び、失笑もたらし、そして講堂全てが笑いに包まれた。
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トリック部門牛削り
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「ある言葉の言い回しがトリックの肝になっています。この言い回しは、決して「言い換え」ではなく、表裏どちらの意味でも自然に表せる絶妙な言葉選びだと思います。解説を読めば、自分がいかに固定観念にとらわれているかがわかるでしょう。」
2015年07月30日12時

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