切ナイ片想イ（問題ページ）

小学5年生のヤマトとコトミは、シーソーの両端に腰掛けて雑談をしていた。
"チビ"と呼ばれるのが大嫌いなヤマト、先ほどからずっと、シーソーがコトミ側に傾いているのが気になっていた。

「もうちょっと俺の方、寄りなよ」


それを聞いたコトミはショックを受けた。
そろそろ"女性"が芽生え、体重や容貌を気にし始める年頃である。

「あんたが置き勉してるから、ランドセルがすっかすかなんでしょ！？」
と言って、背負っていたランドセルを下ろした彼女。

しかしシーソーは動かない。

「こ、こここ、コートが重いんだからっ。ブランド物の特注なめないでよねっ」
コトミはコートを脱ぎ、地面に叩きつけた。





しかしシーソーは動かない。






セツナイ片オモイ。



【要約解説】

シーソーの両側に腰掛けた二人。
コトミの側に傾くので、もっと真ん中に近づくように指示したヤマト。
コトミは体重が重いのではないと言い張り、コートを脱ぎ捨てた。