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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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CUT(問題ページ

戸時代。
殿様が出した「珍しいものを見せた者に褒美をつかわす」というおふれを見て
農家の男は大切に育てたとても巨大なカブを殿様に献上しに行った。
殿様はとても喜び、男に褒美を与えようとしたが
男は「褒美は要らない。代わりにおらを殴ってください。」と頼んだそうだ。

この男がドMでないとすれば、一体どういう理由だろうか?
15年03月06日 22:30
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [なさ]



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がカブを献上しに行くと、お城の門で門番に止められた。
「殿様に珍しいものを献上するために来ただ。」と伝えても
門番は「カブなんて、ちっとも珍しい物ではない」と、中へ入れてくれない。
しかし男があまりにも頼むので、門番はしぶしぶ大きなカブの話を殿様に持って行った。
すると、殿さまは「さようか!すぐ、持って来るように」と喜んだ。

それを聞いた門番は、急いで男の元に戻りこう伝えた。
「殿様がお前のカブを見てくださることになった。
いいか、もし褒美をもらったらその半分をわしによこせ。
何しろわしのおかげなんだからな。渡さないとひどいぞ!」
男は「へい、わかりました。」としぶしぶ了承した。

男がカブを城内へ運ぶと、やってきた殿様は驚き目を丸くした。
「これは見事!ここまで大きいカブは珍しい!おふれの通り、褒美をつかわそう。何がよいかな?」
しかし男は、褒美よりも門番を懲らしめたいと思った。
そこで、「褒美は要らない。代わりにおらを殴ってください。」とお願いして、ことのあらましを殿様に説明した。
すると殿様は「よしよし、そういうことなら」と男の頭を優しく10回ぶち、
「お前は面白い正直者だ。あとで本物の褒美を家に届けてやるからな。」と言った。

さて、城から出てくると門番は待ち構えたように男の元にやってきて
「殿様から褒美はもらえたか?ほら、早く褒美を半分よこせ!」と迫ってきた。
男は
「殿様から貰ったのは10発のげんこつだよ!!!」
と、門番を5発殴りつけるとすがすがしい顔で帰って行った。
総合点:4票  チャーム:1票  物語:3票  


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チャーム部門ひゅー
投票一覧
「このような発想ができる人間になりたいものです。目を見開くようなチャームと、ショートショートのような読後感。」
2016年07月03日01時
物語部門蓮華
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「面白い逸話としてありそうな物語です。」
2016年07月09日10時
物語部門エリム
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「江戸時代設定なだけに、頓智話として伝承されていてもおかしくない完成度です。」
2016年07月03日15時
物語部門tsuna
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「ショートショートとしても楽しめます」
2015年04月29日00時

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