自室のベッドでスヤスヤ眠る娘の姿を初めて見た父親は、
娘がサンタクロースは本当は居ない事を知っていたんだな…と思った。
一体なぜ父親はそう思ったのだろう?
15年02月15日 23:38
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[のりっこ。]
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まだ幼いのに、いつも夜は欠かさず自室に鍵を掛けて1人きりで寝ている娘。
今夜はクリスマス・イヴ。
でもどうせドアは開かないだろうから、
プレゼントはドアの前にでも置いておこう…
そう思った父親がダメ元でそっとドアノブを回すと、
“今夜に限って開いた”からだ。
少し驚いた父親は足音を立てない様にして娘に近づき、
枕元にそっとクマのぬいぐるみを置いた。
強がりな娘がこうして自室で眠っている姿を初めて見る。
父親は娘の髪を撫でた。
娘はあたかも寝言ですよと言わんばかりに囁く。
“いつもありがとう、サンタさん。”
総合点:4票 物語:4票
物語部門からす山【
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「サンタクロースなんていない、そんなことは……いや、そんなことは、なんて言葉を使っては駄目ですね。サンタクロースがいない、うん、「知ってるよ」。鍵が閉まっていても入ってこれるサンタクロースはいない。だから鍵を開けて、お父さんが入れるようにして待っておくね。そういう娘の愛情が解説全体から滲み出ている、とても素敵な物語です。」
2017年10月08日08時
物語部門蓮華【
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「実話でしょうか。優しい気持ちになります。」
2016年05月15日10時
物語部門牛削り【
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「サンタさんになりたくなりました。」
2015年12月08日12時
物語部門とかげ【
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「サンタクロースが本当はいないと、気づいたのはいつだったろうか。この解説を読むと、なんだかサンタクロースが存在するような気がしてきます。」
2015年12月06日20時