動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
いらっしゃいませ。ゲスト様 ログイン 新規登録
項目についての説明はラテシンwiki

【無茶振り三題噺18】チョレートには罠がある。(問題ページ

レンタインデー。
双子の兄弟は同じ顔をしているにも関わらず
弟だけチョコをもらい、兄はチョコ1つ恵んでもらえなかった。
カカオ豆が描かれた箱を恨めしそうに見つめる兄。
弟は兄を不憫に思い、もらったチョコレートを分けてあげた。
結果、弟は一生後悔することになる。

なぜ後悔することになったのだろう?

--------------------------------
※この問題は「チョコ」「豆」「双子」
のお題をもとに作られた三題噺の問題です。

~無茶振り三題噺とは?~

「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、掲示板『ラテシンチャットルーム』の『無茶振り三題噺』をご覧ください
--------------------------------
15年02月15日 23:35
【ウミガメのスープ】 [クロシェ]



解説を見る
子の兄弟は貧しい国で、カカオ豆を生産しながら暮らしていた。
しかしどれだけ頑張って働いても生活は楽になるどころか
どんどん苦しくなり、食事もまともにできない状態になってしまった。

そして年が明けてまもなく、弟に食料を譲り続けた兄が
とうとう飢餓状態で動けなくなってしまった。

もうダメだと兄弟が諦めかけた時、
慈善団体が食料支援のため、兄弟が住む地域に訪れた。
兄弟は奇跡だと喜んだ。
しかし、慈善団体の人間は栄養価が高いチョコレートを弟に渡し
兄には何も渡さずに引き上げてしまった。
慈善団体の人間は何を兄に言っていたが、
兄弟に異国の言葉は分からなかった。

自分たちが生産したカカオ豆からできたチョコレート。
このチョコレートを食べている人間は食べ物に困ることなどないのだ。
出荷用のカカオ豆の箱を恨めしそうに見る兄の気持ちが
弟には痛いほど伝わってきた。
チョコ1つ恵んでもらえなかったかわいそうな兄に、
弟は自分がもらったチョコを分けてあげた。

チョコレートを食べた兄はその味に驚き、そして亡くなった。

兄の飢餓状態はとても深刻なもので、消化器官が弱りきった状態だった。
水さえも迂闊にあげては危険だと判断した慈善団体の人間は
通訳と治療の道具を取りに行くためを1度引き上げたのだ。

「チョコレートはこんな味がするんだ…」
初めて食べたチョコレートに目を丸くした兄の姿を
弟は一生忘れることができないだろう。

総合点:3票  伏線・洗練さ:1票  物語:2票  


最初最後
伏線・洗練さ部門エリム
投票一覧
「問題文の描写のある言葉が重い伏線となっています。表現を豊かにするための言葉だと思われたそれが、解説を見ると痛烈に意味を持ちます。解説を読んだ後、改めて問題を噛みしめて読んで下さい。」
2016年01月07日22時
物語部門からてちょっぷ
投票一覧
「チョコレートは、ほろ苦く重たかった。」
2016年01月07日18時
物語部門とかげ
投票一覧
「問題文からは思いも寄らないストーリーが隠れています。心優しい人にはタイトルにコが見えます。」
2015年03月31日21時

最初最後