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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【ラテクエ43】なんだかんだして手に入れろ!(問題ページ

の見えるレストランに入ったカメオは、
注文もしていないのに、いきなりウミガメのスープを出された。
もちろんカメオは「頼んでませんが」と断ったが、
ウエイターは「きっと来るであろう貴方の為にご用意した物です」と答えた。

ウミガメのスープが出されたのは何故だろう?
14年06月28日 20:09
【ウミガメのスープ】 [3000才]



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郎が父親カメオの自殺の理由を知ったのは、二十歳の誕生日を迎えた日だった。
母親の花子から、父親の遺書を渡されたのだ。
そこにはこうあった。

「私は、親友カメタの肉を食べてしまった。
航海事故後、衰弱している私を見かねて、肉を食べさせてくれたカメキチを恨んでいるのではない。
カメキチには感謝している。
ただ、知らずに食べてしまった自分が憎いのだ。
ウミガメとカメタの区別もつかずに食べてしまった自分が許せないのだ。
もしも、アレがカメタだと分かっていれば、
カメキチの優しさに感謝しながら、私はカメタの肉を食べていただろう。
私はあまりにも無知だった。
それが許せない。
花子、太郎のことは頼む。」

太郎は、過去に戻ることにした。
父親カメオを救うために。
タイムマシンはなんだかんだして手に入れた。

仮に自殺をする寸前のカメオを止めることができても、死にたいカメオが生き延びたことに何の意味があるのだろう?
航海後に食べた本物のウミガメのスープを食べさせないように妨害したとしても、その後、また食べる機会が訪れてしまうかもしれない。
既に国家レベルのプロジェクトとなっていた航海そのものを止める術は思いつかなかった。
なにより、カメオの人生の一番の夢だったと花子からは聞いていた。

太郎は、カメオの遺書を読み返した。

「ウミガメとカメタの区別もつかずに食べてしまった自分が許せないのだ。
もしも、アレがカメタだと分かっていれば、
カメキチの優しさに感謝しながら、私はカメタの肉を食べていただろう。」

これが本当なら、カメオが航海前に本物のウミガメのスープを食べていれば、
その味の違いで気づき、カメオは自殺しなかったはずだ。
カメオが港のそばのレストランに寄って航海前の最後の食事を楽しんだことは、花子から聞いて知っていた。
太郎は、カメオが航海前に寄ったというレストランでウェイターとして働くことにした。

航海前日。
カメオが訪れた。
写真そのままの、若い父親がそこにいた。

太郎は、カメオにウミガメのスープを差し出した。
「きっと来るであろう貴方の為にご用意した物です。
存分に味わってください。
この味を忘れないように。」
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納得感部門春雨
投票一覧
「あったかいスープ」
2015年09月26日01時

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