動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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私立図書館

作成者:ちくわさん
部屋名:私立図書館
ルームキー:スカイウォーク
人間とは、感動したらそれを他人に伝えずにはいられない生き物。
というわけで、ここでは貴方のお薦めの本を大募集しております。
読んでおいた方がいい定番本、自分だけが知っている隠れた名作、人生に影響を受けたバイブル。

#red#ジャンルオールOK!#/red#

とにかく、他人に読んでもらいたい本を紹介していただければなと思っております。

面白い本を読んだけれど誰も話を聞いてくれない、絶対感動するのに自分しか読んでいない。
皆さん、そういう鬱憤が意外に溜まっているのではなないですか?
そんなもの、全てここで吐き出してしまいましょう!
尊敬する作家について心行くまで語りつくしちゃってください!

作品名、作者名、そしてできることなら簡単なレビューなども添えていただければ言うことありません。
ここでは貴方の情報が貴重な糧となります。

皆で面白い本を世に広めようではありませんか!!

ちくわ共々、私立図書館をよろしくお願いいたします。



……。
…………ふう。
さて、勘の良い方ならもうお気づきかもしれませんが、今まで書いたのは全て建前です。
ぶっちゃけ、ラテシンには本を読んでいる方が多いみたいなので、それを利用しない手はないと思ったのです。
本音は、上手くいけば面白い本探す手間が省けるぞ、です。

大事なことなのでもう一度言います。
本音は、

#big5#上手くいけば面白い本探す手間が省けるぞ#/big5#

です。

こんな塩梅なので、書き込みはほとんどせずただただ情報を活用させてもらうだけになると思います(でも、文章の練習を兼ねて読んだ本の感想は書いてみるかも、です)。

(2016.06.14追記 なんか楽しくなってきたので、やっぱマイペースで駄文書いていきます)

訪れた人同士で情報交換したり、実際にここで好きな作家さんの議論をされても構いません。
極端な話、荒れてもいいんじゃないですかね?
それでもいいや、って人はテキトーに書き込んでください。

ただ、信用できるレビューというのは本当に貴重なので、そこは楽しみにしております。
皆さんもこの場を上手に利用してください。

あと、自分は頭の中が『小説・漫画・プロレス』で埋め尽くされているので、漫画の情報も有難いです。
プロレスは、……まあ、そこそこ期待しておきます。

頑張れ! BJW!

現在 ちくわさんさん が入室してます。(1人)
【総発言数:177】
[297892]アアア[★凄イイネ!(味が)]
まずは「どんどん橋、落ちた」を読みます。 残念ながら私からはオススメできる本はありません。
[16年10月03日 07:08]
アアア[★凄イイネ!(味が)]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年10月03日 07:07]
[297354]ちくわさん
(それにしても来訪する人がかなり増えてきたな。こりゃあ『例のプロジェクト』を発動させる日も近いかもしれんわい。ヒッヒッヒッ……)
[16年09月29日 00:51]
[297350]ちくわさん
にゃにぃ~!? また人が来ているだとう!?
しかも、「敬称を『せん』にしたくなるハンネ一位」のすいまさんじゃないですか!
いらっしゃいまぁーせ。

とりあえず、総発言数稼ぎにご協力感謝です。
これで100の大台が見えてきました。

自己満足で好き勝手文章を書かせてもらっているので、そりゃあ楽しいのです。
その楽しさが、ここを訪れる人に少しでも伝わっているのあら幸いです。

おススメ本の紹介どうもです。
自分は自閉症と言われるとサヴァン症候群を連想してしまいます。
まあ、その人がサヴァンかどうかは置いておいて、自閉症の人から見た世界がどのようなものなのか、非常に興味が湧きますね。
チェックしておきます!
またいつでも遊びに来てください。

[16年09月29日 00:41]
すいまさんは勘定を済ませ、帰宅した。
[16年09月28日 01:58]
[297144]すいま
ミスでした
[16年09月28日 01:38]
[297145]すいま
ミスです
[16年09月28日 01:38]
[297143]すいま
ミスです
[16年09月28日 01:38]
[297142]すいま
すみませんミスです
[16年09月28日 01:38]
[297141]すいま
ご挨拶がわりに、私もバイブル的な本の紹介をば。

「自閉症だったわたしへ」原題nobody nowhere
著者はドナ・ウィリアムズという人。
タイトル通り自閉症患者の幼少期から青春時代をあつかった自伝的物語です。
驚くほどせきららに、かつ病理学的な観点も交えながら、キラキラしたものに囲まれた幼い頃、周囲に馴染めない焦り、甘酸っぱい思い出、自分を守るために作り上げた「仮面」との対決などが綴られています。
私自身はおそらく健常者ですが、こころと感覚の機微が語られる本作には、どこか夢の中で見たような、ゆりかごのなかで体験したような共感が溢れていると感じました。
ずいぶん昔のベストセラーですが、ぜひ少しでも多くの人に読んでもらいたいと思います。
つたない文でお目汚し失礼いたしました。
[16年09月28日 01:38]
[297140]すいま
ちくわさん、はじめまして。すいまと申します。本のレビュー拝見しました!どれも面白そう、何より紹介するのが楽しいんだな、と文章から伝わってきました。特に、乙一は久しぶりに読みたくなりました。高校時代、一二冊読んだだけですが… 
[16年09月28日 01:38]
すいまさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年09月28日 01:37]
[296646]ちくわさん
まあ、ここに書かれていたからと言って必ず読めというわけでもありませんし、マイペースマイライフでお互いラテシンライフを楽しみましょーや(とか言いつつのんのんばあが気になっている)。
いつでも歓迎いたします。
さて、ボチボチ読み終わった本の感想でも書いていこーかな。

ただ、前本読み終わったのって何か月前だったけ?
[16年09月25日 01:10]
SoMR[100問出題]さんは勘定を済ませ、帰宅した。
[16年09月24日 22:39]
[296498]SoMR[100問出題]
漫画のレビュー、どれも面白そうですね。
(いくつかネットで貼られているのをコッソリ見ましたが面白かった(笑))
羊のうたは実はイェスタデイを読んだ後にどうやら良いらしいぞと聞いて読んでみようみよう思っていたのですが、どうも機会が無く。これも縁と思って読んでみようと思います。

のんのんばあは、鬼太郎の水木しげるの家のお手伝いさん的な人で、妖怪の話等不思議な話を沢山してくれる、その人との話を中心に水木しげるの幼少期のエピソードを描いた自伝漫画です。(水木しげるを知らなくても問題無し)
なんというか、人の思考のベースラインの構築を垣間見れるような不思議な魅力のある漫画で、きっと水木しげるはこの時教わった事をすべての基準にして90超えるまで生きてたんだなあって、そういうのってすごい事だなあって思える漫画です。
[16年09月24日 22:10]
[296390]ちくわさん
ヒマだし折角だから、簡単な紹介文でも書いてみよ。


『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会』

「ブッカ―」や「たほいや」などマニアックな単語が出てくるが、それらを知らなくても楽しめる図書室あるある漫画。
登場キャラクターが全て個性的で秀逸、カブリもないので会話を見ているだけで面白い(特に腐女子やゲーマーあたりがよく考えられている)。
最近、完全版が発売されたので本屋でも見かけやすい。
表紙が爽やかで気持ち悪い(良い意味で)。


『うめぼしの謎』

極悪マンガ家、三笠山出月がお送りする唯一無二の珍作。
内容は、シュールと謎とムササビで溢れかえっており、水平思考と呼べなくもないオチもいくつかある。
作者が初めてこれを書いたのは高校生のころだったらしいが、それを聞かされて驚いた、というよりはむしろ納得してしまった。
こちらも完全版が出版されているが、本屋で見かけることは滅多にない。
旧巻にあったオマケ漫画が削除されているのが悲しい(悪い意味で)。


『センセイあのね?』

王道的なラブコメ四コマ。
こんな先生この世にいねーよ! と突っ込まざるを得ないフィクション作品、女子高生が思い描いていそうな理想の先生が登場する。
これを見て、スーツアンド眼鏡男子いいね! と思うようになりました。
シンプルな内容だからあまり書くことはないけれど、シンプルなのに面白いということは作者の実力だと思う。
ありきたりな設定で面白いものを描くって難しいからね。


『みそララ』

お仕事系四コマ。
働くことの難しさや辛さがリアルに描かれているけれど、登場人物たちが頑張って成功する経緯は読んでいて励みになる。
読後感、良し。
失敗や挫折が怖くて今一歩踏み出せていない人や、現状に不満を抱きつつも新しいことに挑戦出来ていない人にはおススメ。
世界感がリンクしている四コマ漫画『恋愛ラボ』も面白い、てか、アニメ化してたしこっちの方が有名。


『トリコロ』
日常ほのぼの系四コマと侮ることなかれ。
とにかくツッコミとボケが秀逸。
派手さはないが緩急がしっかりしているので、ちょっとしたフレーズで笑ってしまう。
あと雑学が豊富、読んでいて思わずへぇ~と感心してしまう。
一つの四コマごとに付けられているタイトルも合の手みたいで面白い、作者のセンスを感じる。
このまま埋もれたままにしておくにはあまりにもったいない作品。
とにかくツッコミとボケが秀逸。


とまあ、簡単に書いてみた。

書き終わって気づいたけれど、今ここで紹介した漫画、全部連載終了しているか休載の真っ最中じゃん。
なんでしょう、なんだかとっても不吉ですね。
[16年09月24日 16:04]
[296380]ちくわさん
>296322
いや、ここに書いたのは「こんなの誰も知らねえだろ」と思いつつ書いたので、知らなくても恥ずかしないですよw

「イエスタデイをうたって」は冬目景の他作品、「羊のうた」「ももんち」にも関連キャラクターが出ているので、暇があれば探してみてください(特に、「ももんち」は一巻完結なので読みやすいです)。

藤子F不二雄のSF短編は面白いですよね、部屋に何冊かあります。
子供のころ、アニメで「ミノタウルスの皿」と「ウルトラスーパーデラックスマン」を見たときの衝撃は今でも忘れられません。
「のんのんばあとオレ」は全く聞いたことがありませんね。
今度チェックしてみます!
[16年09月24日 13:53]
[296322]SoMR[100問出題]
いやあ、恥ずかしながら挙げられたものは見事に知りませんworz
是非面白い漫画を教わりたいですね〜。
漫画好きの友達がいるので単発的にちょいちょいと読みはするのですが(下で話題になっているイエスタデイをうたってはそれで読みました。)、基本的に有名どころの枠を越えられてないので漫画知識が貧相なんですよね笑 断然好きなのはなんだかんだ藤子不二雄です。

この部屋の説明を見ると、オススメを書くというコンセプトのようなのでバイブルってなんだろうと考えてみましたが‥うーん難しい。水木しげるの「のんのんばあとオレ」がひょっとしたらそうかも。
あ、そうだ、このサイトの人には藤子F不二雄のSF短編集を勧めたいとは常々思ってます。文章化すればそのままウミガメのスープになりそうなお話ばかりなんです。
[16年09月24日 00:26]
SoMR[100問出題]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年09月24日 00:12]
[296202]ちくわさん
返信の返信。

ということは、有名じゃないのがいいのかしらん?
『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会』とか、『うめぼしの謎』とか、『センセイあのね?』とか、『みそララ』とか、『トリコロ』とか?

って、全部四コマじゃねーか!

いや、ちゃんと全部面白いんですけれどね。
この辺も機会があったら書いてくかぁ~。
[16年09月23日 01:15]
[295268]ちくわさん
訪問者がいる、だと?
しかも飛ぶ鳥を落とす勢いのSoMRさんじゃないですか!?
いらっさいませー。
色々偉そうなことを書いていますが、自分はSМヤル気全くありません。
あと、「ナナとカオル」のヒロインはカオルなので一つよろしくお願いします。

あとここは、自分が好き勝手文章を書くだけの場所なので、気が向いたらまた覗いてみてください。
たぶん、なにかしら書き足されているでしょう。
むしろ、色々書きこんでくれたら非常に助かります。
というわけで、またどうぞ~。

それにしても、ここって意外に見ている人がけっこういるんだなあ。
[16年09月19日 23:19]
SoMR[100問出題]さんは勘定を済ませ、帰宅した。
[16年09月19日 21:59]
[295199]SoMR[100問出題]
思わず引き込まれてしまいました、SM論、とても自分にとって非自明かつ納得感の高い内容でした!ナナとカオル、読んでみたいと思います。

返信:飛ぶ鳥を落とした記憶はないですが笑 漫画は誰でも知ってる人気作しか知らないので、勉強になります。私は色んな人のチャットルームをストーキングするのが好きなので、このお部屋もよく徘徊していたんです笑
[16年09月19日 21:59]
SoMR[100問出題]さんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年09月19日 21:57]
[294086]ちくわさん
続きです。

えーと、どうして自分がSМを『ごっこ遊び』と感じたのか。
それは、建て前を上手く利用して本音をさらけ出すことができるからです。

例え話をしましょう。
仮に、大企業の社長がいたとします。
社長は能力があり、人望もあり、常識のある良識人だとします。
決して人前では弱音を吐かず、何千人もの従業員を雇い、その数に比例する家庭を守っています。
優秀な人間であるがゆえに問題を全て自分で解決し、相談する相手なんて存在しません。
きっともの凄い孤独でしょう。
この世に、心を開ける相手がいないのです。
だって、自分より劣る人間となにを共有すればいいのでしょう?

ここでSМの出番です。
S役は社長にこう提案します。

「これから行うことは全てロールプレイ(疑似体験)です。今から私は貴方を理不尽に殴ります。あなたは不当な目に遭っていますね。だから、好きなだけ弱音を吐いてください」と。

そして、実際にS役は社長を殴ります。
このとき社長は、合意しているとはいえ、理不尽な目に遭っています。
だから、堂々と弱音を吐けるです。

「どうして自分は頑張っているのにこんな目に遭うのか、どうして誰にも褒めてくれないのか、仕事がツライ、寂しい、楽したい」などなど。

社長が殴られたついでに日常の弱音を吐いたとしても、それはあくまでもロールプレイ(疑似体験)の一環なのです。
つまり、「本音ではない」という言い訳が成り立つのです。
後々、「仕事? 別に辛くないよ。仕事を頑張るのは当たり前じゃないか。あの時は、SМの時はそういう設定だからそう言っているんだ」と釈明することができます。
SМという免罪符があれば、好きなだけ弱音や愚痴をさらけ出すことができるのです。
これは社会的に成功した人間ほど意外に難しいことだと思います。だって、そういう人ほど理性的模範的であろうとするからです。
しかし、SМはそういう仮面を取る機会を与えます。
その機会を、自分は『ごっこ遊び』と表現しました。

そこで「ナナとカオル」です。
二人は作中において、SМを性欲を発散させるためというよりは、高度なコミュニケーションのツールとして利用しているように見えます。
言葉ではなく、態度でもなく、心で繋がるためにSМをしているのです。
個人的にそのピークだと思うエピソードが『肉』編です(勝手に命名)。
幼馴染の美少女が身動き出来ない肉の塊なっている状況で、男子高校生がギリギリ健全と呼べる範囲内でありったけの性衝動をぶつけた上で信頼を勝ち取るという、最早フィクションとも言える離れ業を実現させた回。
この回は、加虐しているはずのS側の弱さ、自信の無さ、劣等感が剥き出しされるという印象深いエピソードでした。

この話以降、カオルのデレが加速するんだよなあ。

あーだこーだ書きましたが、やっぱり読む人を選ぶ作品だと思います。
テーマがテーマだけに過激な表現多いですし。
高校生でも早いんじゃないかなあ。
でも、本の帯に書かれている通り読まず嫌いですますには惜しい作品だと思います。
台詞の少ない回はなんか得体の知れない迫力がありますし。

とりあえずこの作品に対して言いたいことは一つ。
ヒロインはカオル! 
以上!
[16年09月15日 23:53]
[293846]ちくわさん
久しぶりに読んでみたら面白かったので、ここに書いてみよう。
まあ、漫画の話なんですけれどね。

『ナナとカオル』
ヤングアニマルという雑誌で連載していた(コミックス派なのでよく分かっていない。たしか、この前連載終了したよね?)漫画です。
ぶっちゃけこの漫画は読む人をかなり選ぶと思います。
どうしてかと言いますと、扱っているのテーマがSМなのです。

ハイ、この文章を読むのをやめた其処のあなた、ちょっと待って。
気持ちはよく分かります、自分も最初はそうでした。
「SМって、加虐趣味を持ってる人間が人を傷つけて自己満足するためのものなんでしょ?」くらいに思っていました。
でも、どうやら違うらしいのです。
帯に書かれているコメント(14巻)をそのまま引用しますと、『読まずぎらいで損をするマンガ、ナンバーワン。女性読者が急増中』だそうです。
女性読者が増えているのかどうかは分かりませんが、読まずぎらいで損をするのは、たぶん、間違いないでしょう。

ストーリーを簡単に紹介しますと、優等生のナナが劣等生のカオルに、息抜きと称してSМをしてもらうという話です。

ここでひとつ確認。
この漫画のヒロインは間違いなく『カオル』です。
異論は一切認めません。
不満がある人はどうぞ帰ってもらって結構です。

ふぅ、さて。
誤解を恐れずに、自分がこの漫画を読んで感じたSМというものを書きます。
ズバリ、SМとは『ごっこ遊び』なのです。

実際にSМを嗜んでいる人々からは「いい加減なことを言うな」と非難されそうですし、作中でも『ごっこ遊び』という表現は適切ではない感じで書かれていましたが、自分の中でシックリ来る言葉は『ごっこ遊び』でした。

で、まあ、どうして自分がそう感じたのかこれから書いていく予定なのですが、明日早いので今日はここまでとしておきます。

それにしてもこの漫画、14巻の時点で190万部も売れていたのか……。

[16年09月15日 00:00]
[292571]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

夏バテになってしまった。
知人から「ガッツリ食べれば大丈夫!」という言葉と共に焼肉を奢ってもらった。
結果、体重が増えて夏バテは治らなかった。
どうすりゃいいんだよ……。

さて、いよいよ最終回です。
いやあ長かった、本当に長かった。
『エムブリヲ奇譚』読んだのたぶん三か月前ですよ? ぶっちゃけ内容覚えてないっつーの! そんな内容を覚えていないちくわがお送りする最終話『「さあ、行こう」と少年が言った』です。

タイトルややこしいですね。
一旦、カッコを外しましょう。
「さあ、行こう」と少年が言った、が正式タイトルです。
つまり、もとからタイトルに「」が含まれているわけですね。

この話は怪談という感じがしません。
ちょっと不思議な短編、といったところでしょうか。
怖い要素があまりなく、文章全体に妙な爽やかさが漂っています。
だからでしょうか、読後感ががなりいいです。

この物語の雰囲気を柔らかくしているのは、重要な登場人物である少年のおかげでしょう。
この少年、妙な能力を持っているくせにやたら愛嬌があり飄々としています。
だから、言動の一つ一つがとても魅力的なのです。

物語の最後まで、少年の飄々とした部分は変わりません。
少年らしく登場して、少年らしく退場していきます。
その一連が、次回作である『私のサイクロプス』への期待を高めているのですから、本当に見事な終わらせ方だと思います。

こりゃ、買わなくちゃですね!『私のサイクロプス』!

といったステマで『エムブリヲ奇譚』感想回は終了です。
いやあ、何度途中で辞めようと思ったことか。
というか、むしろ辞めればよかったと思う今日このごろ。

さて、ワンクッションおいて、これからのこともノンビリ考えてみますか。
YES! 高須クリニック!

完!
[16年09月06日 22:43]
[290416]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

昔読んだネット小説を探していたら休日が終わっていた……。
まあそりゃあ、タイトルも作者名も忘れているから見つかるはずないのですけれど、なんか無性に見たくなったのですよ。
無為に休日を過ごした夜にこそ、第八話目「櫛を拾ってはならぬ」の感想です(もはや意味不明)。

終盤である八話目「櫛を拾ってはならぬ」。
この話はメインキャラクターである和泉蝋庵目線の体験談となっております(和泉蝋庵がメインでいいよね? だって表紙飾ってるし)。
そして、探偵役をこなしつつ、謎を解き明かしております。
ひょっとしたらこの話、本作品の中で最も怪談めいているかもしれません。
その要因は、物語が完全にオチていないからです。
いや、本文はちゃんと伏線を全て回収し、読者が納得できるように終わっています。
けれど、ひどく後を引く終わり方なのです。

謎は全て解明された。
しかし、これからなにか起こりそうな、そんな予兆を匂わせたまま文章が締められている。
起承転結起、と言えばいいのでしょうか。
他の話は理不尽であったり、後味が悪かったりするのですが、この話は意図的に気味の悪さを漂わせて終わっているので、非常に怪談っぽいと思いました。
蝋庵の推理も憶測の域を出ていない、という部分が、怪談の雰囲気と非常によく合っていました。

とか言いつつ、作品に書かれている文章がすべて正しければ、非現実要素無しなんですけれどね。
雰囲気や世界感は大事ってことで。

そんなこんなで次回は最終話『「さあ、行こう」と少年が言った』
の感想回です。

さよなら三角、また来て四角。
[16年08月28日 19:49]
[288416]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

絶賛夏バテ中なので、かなり暗黒面な文章になってしまそうですが、今宵はそれにふさわしい「地獄」の感想回です。

第七話目、「地獄」

本書の解説にも書かれているのですが、この話のみ、一切怪談要素がありません(他にも怪談ではない話があるが、要素自体は含んでいる)。
つまり、正真正銘、人間同士のやりとりだけで進行していく話なのです。
なのに、このドギツイ内容はなんなのでしょう。
正確に小説を映像化したらR指定必死。
世間は夏休みだというのに、小さなお子様は見ることが出来ず、保護者から敬遠されてしまうでしょう。
本文を読んでいて目がくらみ、痛覚が刺激され、喉の底から吐き気が催してきます。

……夏バテしてるときに読むもんじゃないな、これ。

そんな胸糞悪くなる短編ですが、唯一、清涼剤と呼べる可愛らしい少女が登場します。
描写から察するにこの少女、おそらくジ〇リ作品の主人公を張れるくらいには外見も内面も可憐っぽいです。
誰もがこの少女の幸せを願わずにはいられないのですが、最終的にこの少女がどのようになったのか明確に書かれておりません。

この作品を読んで自分が思ったことは二つです。
あんた(山白朝子)よくこんな話思いついてしかも克明に描写出来るな、という驚嘆(ドン引き)と、冬に読めば食欲激減してダイエット効果が見込めるぞ! 以上の二点です。

次回はミステリー風味の怪談「櫛を拾ってはならぬ」。

俺たちの戦いはこれからだ!
[16年08月21日 20:20]
[286247]ちくわさん
おやまあ! すのーほわいとさんいらっしゃいませ。

トイレの壁でやりとりするのは、『A MASKED BALL―及びトイレのタバコさんの出現と消失―』ですね。
あれも本文最後の一行がとても良いスパイスになっていました。

『リプレイ』は北村薫かと思いきや、調べてみるとどうやら違うみたいですね。
オチの予想がついていながら読みたくなるとはどんな文章なのでしょう。
俄然興味が湧いてきましたよ。

あと、児童文学だと自分のおススメは灰谷健次郎著の『きみはダックス先生がきらいか 』です。
小さいころ読んで色々考えさせられましたが、大人になった今読んでも色々考えさせられるお話です。


それにしても、この部屋を何度も訪れるなんてすのーほわいとさん、もしかしてヒマ人なのでは……ゲフンゲフン!

……どうやら、夏風邪をひいてしまったみたいです。
すのーほわいとさんも体調管理には気をつけてくださいませ。
[16年08月13日 15:17]
すのーほわいとさんは勘定を済ませ、帰宅した。
[16年08月13日 03:07]
[286213]すのーほわいと
ああ、はじめ、は良かったですねぇ
ちくわさんの感想を見て思い出しました

トイレの壁でコミニュケーションする奴も好きだったかな


気になってどんどん橋買いました。1ヶ月位前。
2話目まで読んで放置しちゃってますけど。
私はどっちも10分位考えて、わかりませんでした。
ここまで情報を詰めて、フェアである、というのはスゴイですね。


その間にも色々読んだ気がしますが忘れました。


確か、一昨日くらいに読み終わったのが『リプレイ』(本がどっかいったので著者名不明)
タイトル通り、難度も人生をやり直す男を題材にしたSF?ファンタジー?作品です。

こんにち、軽いのから重いのまで時間を扱った作品はたくさんありますが、ある種のパターンをなぞりつつオチも半ばで予想がつきましたが(あたってた)、読ませる力がある小説でした。


次は児童文学とか読みたいなー
[16年08月13日 03:06]
すのーほわいとさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年08月13日 03:05]
[286107]ちくわさん
駄目だ、自分の中で消化しきれない。
というわけで急遽番外編、『はじめ』感想回をやります。

『はじめ』
乙一著、平面いぬ。(新書版は石ノ目)に収録されている短編です。
昔からのお気に入りで、自分の中の乙一ランキング、堂々二位の作品です(ちなみに一位は華歌、三位はSEVEN ROOMSとなっております。全部初期の作品じゃねーか)。

この『はじめ』とは作品のタイトルであり、登場人物の名前でもあります。
どこにでもいる(ミスリード注意!!!)少しやんちゃな女の子はじめが、主人公『耕平』とその親友『淳男』と過ごす日常を描いた作品。
ただこのはじめ、実は作中においてかなり特殊な存在です。
一言で言ってしまえば、非現実要素です。
しかし、特殊能力は一切もっておりません。
むしろ普通です。
はじめが、最初から最後まで常識の範囲内で生活するだけの話なのです。
なのに、とても切ない。
もし、はじめに特殊な能力があったら、この話は成立しません。
はじめが普通だからこそ、胸に響くのです。

自分がこの作品内で最も注目するポイント。
それは作品最後の一文です。
この一文が、はじめの気持ち、存在を表しています。
この一文が、この作品のすべてです。
こんなに濃い文章だと、あまりにも熱すぎるので自分の中だけで消化しきれません。
だから、自分は今(深夜二時過ぎ)ここで吐き出してしまっているのです。

ちなみに、結末を知っている状態で二週目にチャレンジしますと、もう駄目です。
最初から涙腺がユルユルになってしまいます。
外で読むときはかなり要注意です。

あとこの『はじめ』。
実はジャンプで読み切りとして掲載されたことがあるそうなのです。
しかも、画はあの小畑健。
そう、魔神冒険譚ランプ・ランプやラルΩグラドでおなじみの小畑健です(実は自分、この人の絵が苦手だったりします。綺麗だとは思うのですが、上手いとは思えないのです)。
DEATH NOTEが連載開始された年らしいので読んでいるはずなのですが、全く記憶にありません。
DEATH NOTEの読み切り版ははっきり覚えているんですけれどね。
とりあえず、今度の休日はネットでこの作品を探してみようと思っています。


……明日朝早いのにこんな時間までなにやってるんだよ俺。
[16年08月12日 02:22]
[286014]ちくわさん
最近、涙もろくなっております。
もともと乙一は好きなのですが、まさか『はじめ』であんなに泣きそうになってしまうとは……。
ちなみに、『華歌』は絶対電車とかで読めません。
必ず泣いてしまいますので。
好き嫌いとかじゃなくて、もう完全に乙一が「ツボ」なんだよなあ。
そのうち、『小生物語』とかで泣いてしまうんじゃないだろうな、俺。
[16年08月09日 01:39]
ムクさんは勘定を済ませ、帰宅した。
[16年08月08日 09:04]
[285947]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

……また一週間経過している。
おかしいなあ、木曜日くらいに書いたつもりだったんだけれどなあ?
まあ、気にせず書いていくか。
今宵は第六話目、「顔無し峠」です。

このお話は、『エムブリヲ奇譚』に掲載されているお話の中で、最も薄味な話です。
怪談要素もあまりありません。
低確率ですが、現実に起こり得るお話です。
というか、今現在も日本のどこかで起きているかも?

話の中心人物はまたもや荷物持ちの耳彦。
そもそも、耳彦目線の話が多いのです、この本。
ifストーリーとでも呼べばいいのでしょうか、日常ほのぼの系のお話だったので、読んでいて少しほっこりしてしまいました。
作中で少しずつ『家族』という存在に癒されていく耳彦が、なんだか微笑ましかったです。
オチも意外性が薄く、音楽がフェードアウトするように、物語もいつの間にか終わっています。
そりゃそうです。
奇跡が滅多に起こらないように、悲劇もそうそう起こるものではありません。
耳彦目線で体感する、「当たり前の日常」の有難さが身に染みるお話でした。

うーん。
あまりにも日常的なお話だったのでふんわりした感想になってしまった。
次の感想回、大丈夫なんかいな?

なんて心配は無問題。
次のお話は、収録されているお話の中で最も刺激が強いですから。
その名もずばり『地獄』というタイトルです。

(たぶん一週間後まで)再見。
[16年08月07日 23:34]
[285945]ちくわさん
すわっ!? 人が来ていらっしゃる!?

おっと、油断してしまった。
ムクさんようこそ、ちくわです。
『イエスタデイをうたって』は自分も大好きです、ついに完結してしまいましたね。
ハルやリクオたちと会えなくなったので、完結した喜びよりも寂しさの方が大きいです。

『達人伝』は未読なのですが、『蒼天航路』は飛び飛びで読んでいました。
個人的には、董卓の魔王っぷりが最高でした。

そして、この部屋は好きにお使いください。
情報が増えれば自分の得に繋が……皆さんの財産になると思いますので、是非面白い本、面白い紹介文をよろしくお願いします。

よし、一段落したらまた漫画の感想も書いてみよう。

以上、ちくわでした。
[16年08月07日 23:04]
[285925]ムク
お邪魔しまーすξ ° o° ξ

羊のうたに反応してしまいました。冬目景の絵はくせになります。
私は『イエスタデイをうたって』が好きですねー

好きな本は100質に少し載せていますが、ちゃんと紹介文考えたらここをお借りしようかな…
漫画で最近読んでるのは、王欣太の『達人伝』。『蒼天航路』が好きだったら同じノリで楽しめると思います。

「~~な本を読みたいんだけど」
要望に応じて本棚から取り出す、書店員的なのも楽しそう。

[16年08月07日 13:04]
ムクさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年08月07日 13:04]
[284741]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

感想を書くのがちょっと滞っております。
だって、最近買ったストリートファイター5が面白過ぎるのです。
なにを思ったのか、4まではザンギ使いだったのに5からはガイルを使っております。
溜めコマンドのコンボが難しくて、いくら練習しても足りません。
その分、実戦で成功したときの喜びは大きいのです。
ああ、いくらでもオンライン対戦してられるなあ……。

なーんてことは一切ありません。
いやあ、忙しいなあ、仕事。
休日を有効に使って色々書こう、というわけで続きます。
第五話目「あるはずのない橋」の感想です。

「あるはずのない橋」
その名の通り、あるはずのない橋のお話です。
このお話、スタート地点とゴール地点はスタンダートは怪談話になっていると思います。
しかし、いざ全て読み終わってみると、なんとも後味が悪いのです。
それが怪談だといわれればそれまでなのですが、自分なりにどうしてこんなに胸がモヤモヤするのか考えてみました。
どうして、胸がモヤモヤするのか。
それはお話の途中で一旦息継ぎが入っているからだと思います。

自分は完全文系で数学はさっぱりなのですが、ずばりこのお話は正負の乗法のようなお話だと思います。
怪談というカテゴリーの中に正というエッセンスを少し加える。
結果、負だけで固めるよりも、より一層強い負に仕上がっているのです。
人間の持つ正しさ、そして、弱さ。
それらをレギュラーキャラクター 耳彦を通して物語の中に浸透させる。
そうすることによって、物語に渋みや苦みを出しているのです。
幽霊の持つ恐ろしさや不気味さを存分に思いだせるお話でした。

うーん。
ぶっちゃけ、「エムブリヲ奇譚」を読んだのは先月、てか月が変わって二か月前になるから内容がボヤケて来ちゃってるな。
もう一度読みなおすか。
ガイルでオンライ対戦五連勝したあとにでもね。

「顔無し峠」へ続く。(キートン山田調)

[16年08月01日 00:22]
[284005]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

ダイエットは明日から! が合言葉のちくわがお送りする四回目。
第四話目は「乄」の感想です。

自分はあまり怪談本を読まないのでしっかりとした判断基準はないのですが、この「乄」という話と次回の話は『エムブリヲ奇譚』の中でも特に怪談っぽい内容になっていると思います。(他の話が怪談っぽくないとも言えるのですが)
何と言ってもその真骨頂は、理不尽なオチ、の一言に尽きるでしょう。

今回はレギュラーキャラクターである付き人 耳彦に焦点が当てられています。
というかこの耳彦。
回を追うごとに愛嬌のあるダメ人間に成り下がっています。
こんな大人になっちゃいけない、という見本なのだけれどどこか憎めない。
それが耳彦なのです。

なのにこの話ではそんな耳彦の良さを見事なまでに消してしまっています。
一応、最後に帳消しにしているっぽい描写がありますが、この程度で負債は返しきれません。
完全にアウトです。
もし仮に、これが少年漫画で自分が編集者だったら、間違いなくNGを出すでしょう。
誰もこんなオチを望まないと思います。
しかし、そんなオチがまかり通るのが怪談。
無論、この救いようのなさは狙って演出されているものなので、そういう意味ではやはり一級品なのでしょう。
ちゃんとした作品に仕上がっております。

……でもやっぱり。
作品の出来に関わらない単純な自分の好みの話ですけれど、驚くくらい守備範囲外です、これ。
マイナスのベクトルにここまで揺さぶられるのも珍しい。
それだけ、作者の力量があるということなのですよ、うん。

というわけで、モヤモヤした状態のまま次の「あるはずのない橋」を読み進めるちくわでした。

<続>
[16年07月25日 00:12]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年07月24日 23:40]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年07月13日 01:03]
[282125]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

とか言いつつ『私のサイクロプス』を購入していない自分、乙。
ハードカバーって場所とるんだよなあ、持ち運びしづらいし。
でも、装丁良かったから久しぶりにハードカバーを新品で買うか。
などと悩みつつ続きです。

三話目、「湯煙事変」
三話目にしてようやくレギュラーキャラクター、旅本作家「和泉蝋庵」、荷物持ち「耳彦」にスポットが当てられてきたという感じです。
キャラクターの掘り下げ、ふたりのからみなど前の二編に比べて増えています。


そして、この本が怪談本である以上、人の生き死にはどうしてもさけられない話。
では、「死」とはなんなのか?

漫画家 松井優征や小説家 乙一は、それぞれ自身の作中において「死」の説明に「喪失感」という言葉を使っています。
今回の文章を書くにあたり、改めて「喪失感」という言葉の意味を調べたのですが、これっていい言葉ですね。
短く的確に「死」という現象を表していると思います。

ところがどっこい。
この「喪失感」とは、あくまでも生きている人間目線の言葉。
では、死んでしまった当事者にとって、「死」とはなんなのでしょうか?

自分はシンプルに、「停止」だと思います。
時間という概念から外れ、時の流れの影響を受けなくなる。
それが「死」です。
(これは物語上での演出としての「死」に限った話)

まあつまりなにが言いたいのかと言いますと、自分は「湯煙事変」を読んで、故人を偲んだり思い出を美化したりするのは、生きている人間の精神衛生のためなのだなと思いました。

思い出は優しいから甘えてはいけない  by  プロレスラー 宮本裕向

この一言に尽きます。
(もっとも元ネタはファイナルファンタジー10なのですが)

……駄目だ。
書きたいことが全然まとまんねえ。
完全に昨日読んだあだち充作品の影響だわ。
そもそも、色んな固有名詞出すことで誤魔化そうとしてる時点でアカン。

要するに。
「死」っていうのは演出方法として凄くインパクトあるから上手に使わなくちゃね! ってことです、おそらく。

今回はガッツリ時間をかけて編集した方がいいんじゃないかと危惧しつつも次回は四話目 「〆」の感想です。

to be continued……?
[16年07月13日 00:02]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年07月12日 23:27]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年07月09日 22:41]
[281466]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

しばらく、この冒頭の文言はコピペしていこうと思います。
今回は二話目「ラピスラズリ幻想」の感想です。

ラピスラズリ。
「耳をすませば」でおなじみ、フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵、つまりネコのバロン男爵が、雫とその鉱脈を探しに行こうと言っていたことで有名なラピスラズリ。
本文中に登場するレギュラーキャラクター、和泉蝋庵の説明によると、ラピスラズリとは瑠璃のこと、らしいです。

そして、唐突ですがここでネタバレ。
このお話の主人公「輪」(りん)は27才のときに死にます。
このネタバレ、本文でもいきなり行われます。
驚くべきことに開始二ページ目という超スピード展開。
しかし、全く問題ありません。
このネタバレを踏まえた上で楽しめる内容ですから。

自分はこのお話で、山白朝子流の「生と死の選択」について衝撃を受けました。
今までも生と死の選択を扱った作品はたくさんありましたが、このお話ではそのアイディアの新たな可能性を感じました。

塗りつぶされた選択肢、異常な状況での決断。
輪の優しさを思うと、涙が出てきそうでした。

一話目で油断していた自分は、二話目でかなり心を入れ替えました。
そうです、自分が読んでいたのは怪談本なのです。
ハッピーエンドを期待するのはビックリするくらいに筋違いなのです。

などと思いつつ、甘ちゃんな自分は心のどこかで爽快な話を期待しつつ、三話目「湯煙事変」を読み進めるのでした。

本日はここまで。
See you next time
[16年07月09日 21:35]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年07月09日 20:58]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年07月04日 08:02]
[281019]ちくわさん
祝! 『私のサイクロプス』出版記念!
『エムブリヲ奇譚』感想回!

『エムブリヲ奇譚』
山白朝子という怪談作家の二作目。
旅本作家「和泉蝋庵」と、その荷物持ち「耳彦」が、怪異と関わったり、関わらなかったりする物語。
というか、『エムブリヲ奇譚』と『私のサイクロプス』自体がシリーズ物なのです(一作品目は違う)。
『エムブリヲ奇譚』は短編集で九つのお話から成り立っており、最初の話は表題作にもなっている「エムブリヲ奇譚」です。

そもそも、エムブリヲとは何ぞや? ということになるのですが、まあ、ザックリと言いますとエムブリヲとは人間の胎児です。
現代日本では当たり前として、作中でもかなり珍しい存在らしく、ほとんどの人が見たことない聞いたことがないという設定になっております。
そんなエムブリヲと荷物持ち耳彦の数奇な運命を描いたお話、なのですがここでひとつ疑問が。

これって怪談ですよね?
なのに、どうしてこんなに読後感がいいのですか?
まるで、ジブリ作品でも鑑賞したあとのような爽やかな気持ちになれます。
読み終わったとき、胸が柔らかな暖かさで包まれました。

というわけで、二話目も当然期待して読んだのですが、これまた胸に来ましたよ。
色々な意味で。

というわけで本日はここまで、バイナラ、バイナラ、バイナラ。

[16年07月04日 00:37]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年07月04日 00:09]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年06月27日 07:56]
[279907]ちくわさん
ぶっちゃけ、自分は小説よりも漫画をよく読んでいます。
というわけで漫画の話をひとつ。

『羊のうた』

みんな大好き(?)冬目景の長期連載作品。
一コマでも削るだけで破綻してしまいそうな繊細なストーリー、終盤で明かされる「羊のうた」というタイトルに込められた切ない自虐。
本当に極上の物語だと思います(感想はちくわの個人的なものです)。

この作品の肝はなんと言っても千砂と八重樫さんでしょう。
まず、千砂はとんでもないツンデレです。
自分はよく、個人的な三大〇〇(珍味とか美人とかの例のやつ)というのをよくやるのですが、千砂は自分の中での三大ツンデレの一角を担うほどのツンデレです。
(他の二人は『GOTH』の森野夜と、『ナナとカオル』の杉村薫)

そして八重樫さん。
この人はタックルの名手です。
最強八重樫タックルは、どのような屈強な男でも為す術がなく薙ぎ倒してしまいます。
とんでもないチートキャラです。
反則です。
めったに笑わない女こそ至高です。
あと、葉(よう)って名前が個人的にメッチャ好きです。

えっ?
主人公である一砂の説明ははどうしたかって?
あんな奴はイエスタディをうたいながら浪くんと殴り合っていればいいのです。
よって説明省略。

なにより忘れてはならないのが最終話である47話の存在。

まず、47話なんていらない、蛇足だ、と主張する人。

握手しましょう。
46話で完結していれば、この漫画の完成度は跳ね上がり早々に伝説と化していたでしょう。
見開きのカラー絵、あんなの号泣ものです。

そして、47話は必要だ、素晴らしい最終回だと主張する方々。

握手しましょう。
46話で終わっていたら悲し過ぎます。
八重樫さんがかわいそうです。
マジ、一砂ぶん殴りものです。
見開きの扉絵、あんなの号泣ものです。

自分は一年に一回はこの漫画を読みなおし、その都度様々なことを考えます。
毎年、違う感想を抱いています。
前回否定していたものが、次読んだとき肯定している場合もあります。
それが成長なのか後退なのかよく分かりません。
ただ、次読んだとき自分はどのような感想を抱くのか、それがいつも楽しみで仕方ないのです。
[16年06月27日 01:10]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月27日 00:37]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年06月24日 00:53]
[279503]ちくわさん
なぜか最近近藤長次郎に夢中なのです。

もっと好き勝手やれば良かったのに!
イギリスで勉強して欲しかった!
彼の資料を読み漁りたい今日このごろ。

では、長次郎さんとは一切関係なく、この前読んだ本の感想徒然なう、といった感じで書いていきましょう。

『ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』

改めてタイトル長いですね、これ。

内容はいわゆる探偵物。
ホームズ役に巨乳(らしい)古書店店長、栞子さん。
ワトソン役に威圧系店員、五浦大輔という布陣で日常の中で起こった事件とは言えない奇妙な出来事を解いていくストーリー。

とりあえず、栞子さんがハイスペック過ぎ(見た目も含めて)。
人づてに情報を聞くだけでホイホイ謎を解いていくんですもの。

ただ、そのホイホイ解かれる謎が特徴的で面白い。
ラテシン風に言えば、この物語に出てくる謎は若干、要知識問題なのです。
本にまつわる深い知識があれば解答に結びつきやすくなっています。
明らかに、一般教養の範囲外でしょう。
でも、遠回りすればちゃんと答えに辿り付けるようにはなっています。
肝心要の核が、巧妙に隠されていますので。

そして、その要知識部分はすべて実在している本に関係しているのです。
本の内容、作者、執筆された背景。
謎を解くキーポイントとしてそれらが関わってくる。
その姿勢が一貫しています。
だから、納得度が高い問題となっています。
自分の知らない知識を後出しされても、抵抗なく受け入れることができるのです。

それらの問題を人づてに聞いただけで当てまくる栞子さん。
ホンマ恐ろしいスナイパーやでぇ。

ところでこのビブリア古書堂。
以前から書店でよく見かけていたのでシリーズ物というのは知っていたのですが、如何せん自分はビンボー。
新品で全巻揃える財力など自分にはありません。
結果、古本屋で続きを探し求める日々が続いております。

そんなこんながありまして、先週は『エムブリヲ奇譚』を読んだという次第でした。
『エムブリヲ奇譚』のお話は、まあ、いずれその内また今度。
[16年06月23日 23:24]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月23日 22:30]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年06月13日 23:10]
[278161]ちくわさん
なんやかんやありまして、自分は現在、『エムブリヲ奇譚』という本を読んでおります。
自分は乙一という作家が大好きです。
そんな自分が、『エムブリヲ奇譚』を読むのは最早必然と言えるでしょう。
そしてこの前購入した『ダ・ヴィンチ』5月号。
特集がものすごく魅力的。


奇跡の対談! 乙一×中田永一×山白朝子


……おいおい。
こんなん購入するに決まってんだろ!!
アホかー!
二冊買うてもええわー!
むしろ買わさしてくれーい!

それにつけても『エムブリヲ奇譚』。
まだ初めの方しか読んでおりませんが、大当たりのいい匂いがプンプン漂っております。

[16年06月13日 21:54]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月13日 21:50]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年06月12日 19:48]
[278054]ちくわさん
ああ、休日が終わろうとしている。
もう駄目だ、生きていける気がしない。
明日も朝寝坊したいなあ。
というわけで、感想です。

どんどん橋、落ちた 第五話』
「意外な犯人 トリック編」

『どんどん橋、落ちた』の中で一番設定が好きなのは第四話でしたが、トリックが一番好きだったのは第五話でした。
実は今回のトリック、読んでいて最初に思いついた方法が使われていました。
それでも、最終的に騙されてしまいました。
思いつけたのに騙された、自分はそのことがとても嬉しかったです。

以前、同じトリックを利用した別の作家さんの本を読んだことがありました。
その時もトリックは分かったのですが、正解出来ませんでした。
何故なら、地の文で不確かな情報が含まれていたからです。
自分はそれに激怒しました。
だって、明らかに作者の手抜きだと思ったからです。
あれは、読者に対して不平等でした。
(それ以来、その作家さんのことが大嫌いになり、未だにそれは続いております)

しかし、この「意外な犯人」。
その点、抜かりありませんでした。
見事なまでに読者を騙しきっています。
改めて読み直したとき、トリックに関して、「そういうことか! 上手い!」と手を叩いて歓声をあげてしまったくらいです。
ちゃんとね、そういうところでもウミガメ的な思考が必要でした。

いや、ここに関しては本当に感心したわ。

そんなこんなで、『どんどん橋、落ちた』でした。
最後の最後で思い切り騙された自分はとても満足できました。
本屋を何件も回って買い求めた甲斐ってものがありますよ、ホント。
ただ昨日本屋へ行った時、重版がかかったのか普通に平積みされているのには納得できませんでした。

なんでやねん。
こちとらわざわざ吉祥寺のブック〇フまで行ったちゅーねん。

さて、次はなにを読もうかな。
既になん冊か購入しているので、月曜の朝に怯えながら考えておきます。
[16年06月12日 18:08]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月12日 17:52]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年06月09日 07:33]
[276581]ちくわさん
アカン。
間違えてエンターキー連打したらえげつないことになった。
今からなんかしら書こうと思ったけれど、なぜか明日六時起きになったからやっぱ寝よう。
そして、なぜか週末三連休になったから、そんとき色々やろう。

それにしてもドリフターズ五巻はオモロイなあ~。
最高!

[16年06月09日 00:00]
[276582]ちくわさん
なんと! すのーほわいとさん!
再びこんな辺境の地に足を踏み入れるなんて勇気があるなあ。
そして、メチャクチャ本を読んでいるのですね。
自分はこの二週間で一冊くらいしか読んでないですよ……。
最近、短編集にハマっているので、どれも読んだことがないのですが特に三冊目が気になります。
情報、どーもです。
[16年06月09日 00:00]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月08日 23:58]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年06月08日 12:37]
すのーほわいとさんは勘定を済ませ、帰宅した。
[16年06月08日 01:03]
[276344]すのーほわいと
ばんわ

「ストレンジ・デイズ」村上龍
中年男が才能を見出し、苦悩する話

「娼年」石田衣良
女と少年と欲の話

「モノレールねこ」加納朋子
短編集。何かをなくして、手に入れる話
[16年06月08日 01:02]
すのーほわいとさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月08日 01:02]
[276337]ちくわさん
ちゃんとした文章を書かなければ、と畏まっていたら全然書けないので簡単にサクッといっちゃいましょう。

どんどん橋、落ちた 五話目』
「意外な犯人」

この短編の見どころは二つだと思っています。

設定。
そしてトリック。
この二つです。

まず設定のお話なのですが、五話目にして「短編集」という形式がとても活きています。
一話目二話目にも登場しているUくん。
彼の存在が物語に非日常を提供してくれます。
しかし、作者が表現しているのはリアルな日常。
Uくんと日常、その不協和音が作品の隅々まで正体不明の異物感を染みこませて、これでもかと好奇心を刺激されます。

あと、短編集としての最後のオチ。
個人的にこういうしめ方は好きではないのですが、作者の力量が凄すぎて個人の嗜好などどうでもよくなってしまいました。
良い意味での気持ち悪さが全編に漂っており、これを意図して表現するのは並大抵の実力ではないと思いました。
簡単に言えば、やりたいことを問答無用の力技でやりとげる、という印象でしたね。

そして、ここからはトリックのお話。

……だったのですが。
たった今間違えて書いていた文章のほとんどをガオン! してしまいました。
なんだよチクショウ!
もうやる気出てきません、というわけで今日はもう寝ます。

オヤス!

[16年06月08日 00:49]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月08日 00:21]
しばらく発言していないのでちくわさんさんはスープになりました。
[16年06月04日 07:11]
[275047]ちくわさん
おおう! 人が来られている!
まさか来訪する人がおるとは思っていなかったのでもてなし方が一切分からん……。
とりあえず。
ようこそ、すのーほわいとさん。

そして、屍鬼を読んでいらっしゃるのですか。
読んだことはないのですが、本屋で見かける本の中でも一際おどろおどろしいタイトルなのでよく覚えています。
ここに書かれている短い文章からでも作品の雰囲気が伝わってきますね。
金田一耕助シリーズが好きな自分は、閉鎖的な村社会の圧迫感とかが大好物なので、とてもそそられる紹介文でした。

コメント、あっしたぁ(ありがとうございました)!

[16年06月04日 01:27]
ちくわさんさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月04日 01:15]
すのーほわいとさんは勘定を済ませ、帰宅した。
[16年06月03日 03:50]
[274671]すのーほわいと
こんにちは
私はどんどん忘れる人なので、今読んでいるものを挙げます。
「屍鬼」
ジャンルはホラー?
囲まれた狭い村。不可解な死人。不穏な転居者。続く死者。
浸ってくる不気味さを味わってます。
[16年06月03日 03:49]
すのーほわいとさんが入室しました。
ウミガメのスープを一つください。[16年06月03日 03:49]