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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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「探し物は何ですか?」 ”二重” の扉  (19 回目!)(問題ページ

なさま、過去 18 回の 『 ”二重”の扉 』 は楽しんで頂けましたか?
さて、今回は、とある国のある二人、【A】と【B】のおはなしです!

ある日のこと。
【A】が準備をしていると、【C】がないことに気がつき、大あわて。 

だって【C】がないと、【A】は大変なことになってしまうからです!
しかも今日は、みんなの前に出ないといけないのに…

うろたえている【A】のところにやってきた【B】は、のんきな顔で
【D】を取り出し、「これさえあれば【C】は取り放題!ウケケッ」
といいました。 それを見た【A】は、 「それ違う!」 と怒ります。

しこたま怒られた【B】は、しかしあまり気にしていない様子。
「自分が探してみせる」と言い出したのに、やる気あるのやら…

「宝石の置いてあるあたりには… うん、見当たらないな~」
「玄関には… え?荷物だって? オレじゃないよ、ウケケッ♪」
「あ、食堂で、今イスを用意して貰って… え?そんな暇ない?」
「やれやれ、裏の林のほうには…おっ、草々に露が出来てるな」 

結局、どこを探しても見つからないという【B】。
しかし実は、今日の【B】はウソをついているようなのです…。

・ さて、皆さんには、まず 【 A 】、【 B 】 二人が何者か、を当てて頂きます。
・ 次に、 「 その2人から連想されるモノ = 【 C 】 」 を当てる、という流れで進めます。 
※ 例えば、 「ウサギ 」と 「月」 から 「スッポン(亀)」 を連想、みたいな感じですね。  
そして、【 C 】から連想される 【 D 】を当てたら、最後に【C】のある場所を当ててもらいます! 

回答の流れ : 質問は、それがA/Bそれぞれに当てはまるかどうか同時にお答えします。例えば…
質問: それは、食べ物ですか?  A=NO!  B=YES!
質問: 普通、水中にいますか?  A=YESNO 水中とは限りません   B=NO 普通、水中では見かけません
解答: A=ウサギ  B=カメ?  A=正解!  B=おしい!もう一息!
【 A 】 があたったので、以降の質問は 【 B 】 と 【 C 】 に当てはめてレスします)

【C】 ???  【A】 と 【B】 から連想 
【D】 ???  【C】 から連想  
【C】の在処 ??? 【A】 と 【C】 から連想 (【C】が無いと【A】は…?物語にヒント!) 


追加ルール
【 質問数は、50回まで 】
【A】【B】【C】【D】 +【C】の在処、トータルして50回です。 【A】【B】で30くらいでしょうか?
意外とスムーズに行くかも知れませんが、5回に1回、ヒントを出すようにします。

【 回答は、基本的に”全部” ウソ! 】
今回は、回答を【B】にお願いするのですが、虫の居所が悪いのか、なぜか、今日の【B】は
ウソばかりつくようなのです。ただ、途中で「1回だけ本当のことを言う」らしい…!
あと、正解が出た際も、正直に判定するとのことです。

【 質問は、好きな項目2つを選んでもOK 】
質問は基本的に 【A】&【B】、【B】&【C】… と、残っている項目の上から2つづつですが、
任意の二つ(【A】&【D】、【B】&【C】など)を選んでもOKです。(多少ややこしくなりますが)


追加ルール ・ ヒント 等は 「 まとメモ 」 も見てくださいね!
13年03月22日 20:16
【20の扉】 [yan]



解説を見る
こは、トランプの女王が治める不思議の国。

不思議の国では、旧ヨーロッパの名残を受けて、4月頭は「嘘の正月」の祭で大賑わい。
祭の始まる前に、女王さまが、トランプ兵や国民の前で挨拶するのが恒例になっています。

女王が式典の準備をしていると… なんと、しまっておいたはずの王冠が無くなっているではありませんか!
しかも、普段使っている略式の冠まで見当たりません!「何て事…!あれがないと大変な事になるわ!」

そう、女王の持つ「ハートの王冠」には、加護の魔法がかけられているのです。
国をるために一したてをめたり… それが女王の元から離れたら、どんな危険や災いが起こるやら。

女王がうろたえているところに、宮廷道化師(フール)ジョーカーが現れます。 
彼もトランプの一員ではありますが、ちょっと浮いた存在。 もっと目立ってもよさそうなキャラなのですが、
しかし不思議の国には、「狂気の帽子屋」や「チェシャ猫」など、狂ったトリックスター的な連中がいっぱい。
そういう輩と並んでは影が薄れると思って、表舞台に顔を出さないのでしょうか? …それはさておき。


「おや女王さま、何が起きたか存じませんが、ずいぶんあわてておられるようで」
「ああ、ジョーカー! 大変よ、王冠がひとつもないの!」

「それなら大丈夫。 こいつがあれば、王冠なんて取り放題!イヒッ」 そう言って、栓抜きを差出します。
「……それ、違う! ビールの王冠を集めてどうすんのよ! 頭にかぶる王冠、クラウンのことよ!」 

女王はすっかりオカンムリ。 しかし、彼は悪びれない様子で答えます。
「そっちとは思いませんでした、反省しております! お詫びに、午前中までに探し出して見せましょう!」

調子よく答えたジョーカー。さっそく、城のあちこちを探し回りますが…

「庭の、宝石の置いてあるあたりには… 見当たらないな~」  (ん?庭に宝石なんてあったかしら?)
「玄関には… え?荷物だって? オレじゃないよ、ウケケッ♪」 (荷物?その中に冠が入ってるとか?)

「ちょっと!式典は午後イチなんだから、急ぎなさいよ!」 「あ、女王様、お昼ご飯はどうなさいますか?」
「はぁ?」 「食堂で今イスを用意してもらってますから…」 「食ってる場合かー! そんな暇ないわ!」

探索は続き、最後は城の裏手の林へ…。
「さて、裏の林のほうには…おっ、草々に露が出来てるな」  (? もうお昼時なのに、草に露…?)


とうとう正午を過ぎても、王冠は見つかりません。 「どうすんのよ!ああ、他の者に任せればよかった!」
「…ふう、失礼しました。いや女王さま、実は、もう王冠の場所はわかっているのでございます、ケケッ」

「はぁ!?じゃなんで最初から言わないの!!」 「いえ、今日は4月1日、エイプリルフールですので…」
「…つまり、なに? ウソついてたってこと?」 「ええ、何せあっしは、フール(FOOL)でございますから」
「イギリスでの慣わし通り、午前中いっぱいはウソしかつけなかったのでございます。では、案内を…」

まず彼は、中庭に案内します。 「やっぱり宝石はないわね? あるのは玉石… って、あそこに!?」
そう、冠のひとつは、玉石の上にあった 「ウ」、すなわち 「ウかんむり」 だったのです!
玉石の上にかんむりが乗っていたから、宝石に見えたのね!」

次は、お城の玄関。 門の前では、トランプ兵の精鋭、スペードのエースが門番を務めていました。
ジョーカーは、物陰に隠れながらこっそりエースに近づくと、背後からトントン、と肩を叩きます。
「むっ、何物だ!?」 「何物だって? オレだよ、お疲れさま!」 
「またお前かジョーカー! さっきはイバラの冠かぶって、”オレじゃない”とかテキトー言いやがって」
「…茨の冠…? 草の冠…くさかんむり… ああ! だから ”何物 ”が ”荷物” になっていたのね!」

次は、裏手の林。 「あら、頼んでおいた林道、もう完成したの?」 「ええ、早々に路が出来てますな」
「…成程、”草々に露” じゃなくて ”早々に路” なのね」 「ええ、でもウソだから未完成ですが」 「…」

最後は、食堂。 「…待って!”今イスを用意する”とか言ってたけど、まさか…」 「はい、そのまさか」
食堂のおばちゃん:「ちょっとジョーカー! せっかくライス用意してあげたのに、何よコレ お供え物?」
そう!なんと、ライスの上に、「」、すなわち「ひとやね(正確にはいりがしら)」が乗っていたのです! 


「なんてことするのよ、王冠にお米粒がつくでしょうが!! …ところで、何故こんなところに冠が?」
「ギクッ!」 「…ジョーカー、あなたの仕業ね?」 「さ、さぁ? なんのことだか、わかりませんな…」

「…今のはウソですね?」 女王はウソを確認した。 「ウヘっ… YES、 今のはウソ。さすがお鋭い」
「エイプリルフールじゃなくてもウソついてばかりじゃない!」 「そんな、50回に1度くらいですよ!」

「というか、ウソどころかイタズラじゃないの!」 「ジョークですよJOKE!なんせあっしはJOKERだし」
結局また、女王さまから大目玉を食らうんでした。 「まったく…!とりあえず二つともかぶらないと…」

ウヘ   ↓↓ シャキーン! 
女王   安全   「これで 安!全! だわ!!」   

「さぁ、どうしてくれよう?いつものように ”首をはねろ!”と言ってしまおうかしら?」 「ご、ご勘弁を!」 
「では、この栓抜きで舌を抜こうか?」 「からセンを抜いたら、”口だけ”の男になっちまいます!」
「じゃ、解雇するだけにしてやるわね」 「それって結局、首切られてるじゃあーりませんか!」

「…バカね。この際、お前を解放してあげようというのよ。この宮廷からね」 「えっ? 女王さま…?」
「お前はここに収まる器ではない。その気になれば国のエースにも、キングにすらなれるというのに」

ハートの王 「…」  「あら、あなた。いらっしゃったの?今大事な話だから、下がっててちょうだい。」
「ふぁい、ワシ、下がってる…」  王さまは部屋にひっこみました。

「小さい頃から見てたけど、お前は私たちトランプとは何かが違う。もっと強大な、ある力を持ってる」
「…買い被りでさ。強ある力など持っちゃいませんよ。女王さまこそ、まさに女帝の如きご威光。
…あのかわいいお姫様が、このように成長するとは、私も感無量(かんむりょう)でございやすよ」

そう言いながらも、彼は荷物をまとめ、棒の先にくくりつけて肩にかつぐ。
「とはいえ、放浪癖のあるあっしは、そろそろ旅に出たいと思っていたところ。 では、ご達者で…」


そうして彼は、宮廷道化師から、旅の道化師になったのでした。
だから今は、不思議の国にジョーカーがいないのです…。

肩書きは、今までの宮廷道化師と同じフール(FOOL)か、あるいはクラウン(CLOWN)か。
おや、どうやら彼はピエロになったようです。 だって、その目元には、涙の…  fin


参考:道化師の歴史・名前のいろいろ http://www.tokyomad.com/clown.html
総合点:1票  20の扉部門1票  


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20の扉部門SNC
投票一覧
「素晴らしい!とにかく素晴らしい!!何が素晴らしいかって、解説の言葉遊びの質、量。こんなに大量の言葉遊びが思い付けるだなんて、本当に言葉の魔術師のようです。」
2016年03月01日22時

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