書いたそばから消えていく文字たち
これではメッセージをきちんと伝えるのは難しい
書く方も一苦労なのだから読む方はもっと苦労する
やがて書き手と読み手は歪な笑みを浮かべるとピリオドを打った
状況を推理してください
13年02月11日 22:02
【ウミガメのスープ】【批評OK】
[真央]
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胸に秘めた恋というのは切ないものだ
常日頃の何気ない挨拶や会話はできるものだが
自分が彼のことを好きだと意識しただけで胸が強く締め付けられる
幼い頃から兄妹のような付き合い方をしていた幼馴染の亀美と海男
亀美は密かな恋心を抱え、距離が近すぎて自分の思いを悟られないように
海男に会うたびに、つい演技をすることが増えてしまった
やがて亀美には自分の想いを伝えたら今の関係は壊れてしまう
という恐怖心を生む事が多くなってしまった
そんな彼女も遂に自分の想いを伝えることを決心する
だが顔を会わせると、ついいつもの演技をしてしまう亀美だった
どうにか顔を見ないで想いを伝える方法ははないかと考える
・ラブレター→自分の字は汚いので×
・メール→告白にしては軽い×
・電話→呼び出すならまだしも告白ならもっとロマンチックに×
そして彼女は幼い頃二人でよくやった遊びを思い出す
亀美「にっしっし、じゃあ次はオレが普段あんたに思ってる文字いくよ!」
海男「よし来い(どうせバカだろ)えーとたて、よこ、まる・・・ちょ、ま、」
海男「待った待った、アルファベットかよ、もう一回もう一回」
亀美「えー、しょうがないにゃー・・・んじゃもう一回ね!」
海男「よし来い、 えーと・・・L・・・O・・・V・・え?」
亀美「ほれ、返事返事!」
高鳴る鼓動を抑えながらすぐに背中を向ける亀美の背中にそっと指を払う海男
『お・れ・も』
お互いの顔を見せないようにしながら
少し歪ながらもはにかんだ顔で照れくさそうに笑う二人は
友達という関係にピリオドを打ち恋人という関係を新たに書き始めた
総合点:4票 物語:2票 斬新さ:2票
物語部門からす山【
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「恋っていうのは、案外こういうものかも?甘酸っぱい感じの雰囲気、青春度合いがいい感じです。何だか郷愁みたいなものを覚えてしまったり。」
2017年10月01日21時
物語部門牛削り【
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「解説を読み進んでも、問題文に存在するあるクルーの意味がなかなか判明しない。しかし最後の最後にそれが判明したとき、思わずにんまりしてしまうこと請け合いです。」
2015年04月28日21時
斬新さ部門からす山【
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「解説のテンションが……途中から何だかよく分からない、斬新なものに……。いえ、納得は出来るんですけど。でも恋ってこういうものかも?」
2017年10月01日21時
斬新さ部門牛削り【
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「この題材をウミガメに使おうと思いついた発想力が見事! 解説を読んだ瞬間、「あ、やられた!」と悔しくなりました。出題者として先に思いつきたかったな。」
2015年04月28日21時