動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
いらっしゃいませ。ゲスト様 ログイン 新規登録
項目についての説明はラテシンwiki

手紙を恐れる男(問題ページ

は小さな村に引っ越した。

引っ越した男の元に、男の両親や友人、恋人からも手紙が届いたが、男は一切その中身を見ることはなかった。

男は手紙を恐れていた。

しかし一度だけ男は友人からの手紙を読み、嬉しい気持ちになった。

状況を説明してください。
13年01月13日 23:24
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [水上]



解説を見る
なんだかお前の可能性を縮めたみたいで気が引けるな…」
そういいながらも親父はなんだか嬉しそうだ。

両親が定年後、田舎でのんびりと暮らしたいという話を聞いた時、俺は一緒について行くことを決めた。
両親は晩年に俺を産んだから結構な歳だ。心配だということもあったが、俺は今住んでいるところにこれといった未練もなく、すごく親しい友人や、まして恋人なんてものもいない。
田舎でも新しい環境というのに多分の期待を込めて、俺は田舎暮らしを決めたのだった。
すでにそこの郵便局員として就職を決めていた。

田舎の暮らしはすごくウマがあった。
俺はそこでたくさん友達ができ、初めての彼女もできた。

郵便局員の俺のところには、そうした彼らが出稼ぎに行っている親に宛てた手紙とか、俺の両親が以前暮らしていたところの知己に宛てた手紙が集まる。
俺はプライバシーを覗くことで起こるトラブルを恐れ、たとえハガキであっても中身を読むことは一切しなかった。

そんな俺が初めて迎える正月。

小さな田舎でも年賀状の配達は割と大変だった。
クタクタになって郵便局に戻った俺を出迎えたのは友人で、新年の挨拶を口にしようとした瞬間にハガキを渡された。

そこにはきったねえ字で「あけましておめでとう」

「口で言えばいいじゃんか」と言ってはみたが、嬉しさで自然と浮かんでくる笑みを抑えることは出来なかった。
総合点:1票  トリック:1票  


最初最後
トリック部門とかげ
投票一覧
「届いた手紙の中身を見ない男の描写に、すっかり騙されました! とてもシンプルなトリックだからこそ、真実がわかったときの衝撃が大きいです。」
2015年05月22日00時

最初最後