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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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Snug eagle eye(問題ページ

ある国の国境に砦あった。

そこには、仲間内で大層嫌われている警備隊長がいる。
しかし、この隊長は外回りから砦へ戻った兵士を必ず出迎え、
肩を叩いて労うことを欠かさないという、傍から見れば好人物なのである。

警備隊員曰く、この出向かえが最も陰湿な行為だ。と言うのだが、それは何故だろうか?
12年12月11日 20:23
【ウミガメのスープ】 [(棒)]



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の場所が問題だった。

山脈に沿って国境線が引かれたため、山の頂上付近に砦が立てられたのだが、
当然、国境監視のためには外に出て、巡回する必要があった。
季節によっては、外は冷凍庫の様な温度になる。さらに、周囲には明かりが少なく夜は足元も覚束無い。
そんな状態で砦から離れ、少人数で歩き続けなければならない巡回は、
精神的にも肉体的にも大きな負担を強いるものだった。

隊員の中にサボる者が出るのも頷ける。しかし、隊長としてはそれを看過する訳にはいかない。
砦に戻った兵、一人一人の肩や背中に手を当てながら、

「危険な任務、大義だった!」
「よくぞ無事戻った!」

そんな言葉をかけながら、軍服の温度を確認する。
砦の近くで篝火に当たり時間を潰しただけの者。
警備中に、呑気にたき火で暖を取り、警邏ルートに痕跡を残した者。
そういった、服が暖かい者へは、厳罰が下された。

ちなみに、この隊長は味方だけでなく敵からも、大変な嫌われようだった。
隊長が嫌われる理由はただ一つ。
他人の隙を突く才能を、相手を選ばず発揮するからだ。


総合点:1票  納得感:1票  


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納得感部門からてちょっぷ
投票一覧
「好人物に見せる労いが、陰湿?……やはり行動には理由があるのですね。納得です。」
2016年06月14日20時

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