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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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項目についての説明はラテシンwiki

Q.カニバリますか?A.YES!!!(問題ページ

肉を食べることが許されている国は少ない。
その数少ない国であるカニバリ国では、ラテ族の肉は食べてはならないが、シン族の肉なら食べてもいいという。

現地へ取材に行ったカメオも初めは憤慨していたが、その理由を聞き深く納得した。



何故?
17年07月01日 18:49
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [何故何]



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文です(下に簡易解説アリ)

人口の100%がラテ族のカニバリ国では、「人葬」という独特の葬式が営まれている。
人間の死体を、残された家族や親戚が食べるのだ。
人道的にも衛生的にも大きく問題があり、国連からも非難されているこの文化。しかし、ラテ族は頑なに人葬を続けてきた。


ある日テレビの企画で、その理由を取材することになったカメオ。初めは彼も風習を「おぞましい」と思っていた一人だった。かなり気の進まない足取りで、現地の葬式に足を運ぶ。
厳かな雰囲気の中、泣きながら肉を食べている血塗れの集団はあまりにも異様で、これはテレビで放送できないぞ、と舌打ちしかけたその時——

「アナタ、テレビノ人?ワタシ、日本語、スコシデキル」

話しかけてきた男は、死んだ男の親友だという。カニバルと名乗った彼に、カメオは思っていたことを正直にぶつけた。

「......あなたは、あれで良いんですか?親友の身体が、あんな風に食われて、壊されて良いんですか?」

今思えば、かなり失礼な質問だったと思う。こっちの文化に口を出すな、と怒られても仕方がない場面だった。
しかし、カニバルは微笑んで、こう言ったのだ。

「......ニンゲンハ、皆イツカ死ヌ。デモソノ魂ハ、カラダニ残ル。カラダ食ベタラ、食ベタ人のカラダニ残ル。ソノ人ガ死ンダラ、マタソノ人ノカラダ食ベル。.......ソシタラ、アイツノ魂、ズット残ル」

カニバルは死んだ男との記憶を思い出したのか、ポロポロと涙をこぼしながら言った。

「......本当ハ、ワタシモアイツ、食ベタイ。デモ、ソレデキナイ。シンゾクシカ、カラダ食ベレナイ。コレ、ラテ族ノ掟」

鼻水を垂らして泣きながら話すカニバルから、いつの間にかカメオはカメラを逸らしていた。
国連も、俺たちも、何を言ってるんだ。「人道的に間違っている」なんて、俺たちに決める権利なんてない。「衛生的に問題がある」ことくらい、ラテ族だって分かってるんだ。分かってるけど.......それでも、長い間繋いできた魂のバトンを、手放す事なんて出来ないに決まってる。
カメオはカニバルに頭を下げると、式場を出ていった。



この映像は、放送することなどできないだろう。だが、ここに来た事は、決して無駄じゃなかった。
カメオは人肉を食べてはいないが、自身の身体にも、ラテ族が受け継いできた魂が宿ったような気がした。


【簡易解説】
親族の死体を食べる風習があるカニバリ国。
その理由——死んだ人間の魂をずっと残すため——を聞いたカメオは、深く納得した。
総合点:2票  トリック:1票  物語:1票  


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トリック部門からす山
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「「ラテシン」の単語をうまく使ったトリックが面白いです。」
2017年09月07日21時
物語部門からす山
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「ラテシンでよく悲劇的に使われるカニバリズムという要素を、重くて深いテーマの話に結実させています。連綿と受け継がれる親族の魂をカニバリズムという行為で残そうとする行為、それは果たして簡単に否定することが出来ることなのでしょうか?」
2017年09月07日21時

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