その数少ない国であるカニバリ国では、ラテ族の肉は食べてはならないが、シン族の肉なら食べてもいいという。
現地へ取材に行ったカメオも初めは憤慨していたが、その理由を聞き深く納得した。
何故?
カニバる問題を作りたい一心で書きました。解説長文です。
カニバリますか?
YES!!!!!
シン族は人間なのでカニバリ国民はシン族を食べることが許されているが、ラテ族は人間ではないのでカニバリ国民はラテ族を食べることはNGでしたか?
NO ラテ族もシン族も人間です
人種差別が関係しますか?
NO!! [良い質問]
ラテ族・シン族の区分は生まれたときから決定していますか?
YES(ミスリード注意) [良い質問]
シン族とラテ族は同じ国の国民ですか?
YES
カメオが憤慨したのは、カニバリズムが許されていることですか?
YESNO それもありますが......
深く納得して、カメオもカニバりますか?
NO カメオはカニバれません [良い質問]
シン族は親族ですか?
YES!!!その通りです [良い質問]
ラテ族とシン族の違いとは、人種的な違いですか?
NO! [良い質問]
ファンタジー要素はありますか?
NO
同族でも許可されていたらカメオは納得しない ますか?
YESNO 納得したと思いますが、シン族のみだったからこそより納得できたのです
許可はともかく 実際に食ってますか?
YES
シン族は神族なので実際にはいないし 神すら食ってやるという気概やよし と思いましたか?
NO シン族は親族でした
遺骨を食うのは日本でもある大事な宗教儀式ですか?
日本にもあるのは知りませんでしたが、その通りです!彼らの場合は肉も食べます [正解]
弔う意味で近しい親族が肉親の肉を食べるのはオーケーで、基本人肉喰いはタブーですか?
YES そういう事です [正解]
Latte(牛乳)族は飲むとお腹を壊す人もいるので禁止ですか?
NOw人肉食べてる時点で大多数の人がお腹壊すと思います
人口の100%がラテ族のカニバリ国では、「人葬」という独特の葬式が営まれている。
人間の死体を、残された家族や親戚が食べるのだ。
人道的にも衛生的にも大きく問題があり、国連からも非難されているこの文化。しかし、ラテ族は頑なに人葬を続けてきた。
ある日テレビの企画で、その理由を取材することになったカメオ。初めは彼も風習を「おぞましい」と思っていた一人だった。かなり気の進まない足取りで、現地の葬式に足を運ぶ。
厳かな雰囲気の中、泣きながら肉を食べている血塗れの集団はあまりにも異様で、これはテレビで放送できないぞ、と舌打ちしかけたその時——
「アナタ、テレビノ人?ワタシ、日本語、スコシデキル」
話しかけてきた男は、死んだ男の親友だという。カニバルと名乗った彼に、カメオは思っていたことを正直にぶつけた。
「......あなたは、あれで良いんですか?親友の身体が、あんな風に食われて、壊されて良いんですか?」
今思えば、かなり失礼な質問だったと思う。こっちの文化に口を出すな、と怒られても仕方がない場面だった。
しかし、カニバルは微笑んで、こう言ったのだ。
「......ニンゲンハ、皆イツカ死ヌ。デモソノ魂ハ、カラダニ残ル。カラダ食ベタラ、食ベタ人のカラダニ残ル。ソノ人ガ死ンダラ、マタソノ人ノカラダ食ベル。.......ソシタラ、アイツノ魂、ズット残ル」
カニバルは死んだ男との記憶を思い出したのか、ポロポロと涙をこぼしながら言った。
「......本当ハ、ワタシモアイツ、食ベタイ。デモ、ソレデキナイ。シンゾクシカ、カラダ食ベレナイ。コレ、ラテ族ノ掟」
鼻水を垂らして泣きながら話すカニバルから、いつの間にかカメオはカメラを逸らしていた。
国連も、俺たちも、何を言ってるんだ。「人道的に間違っている」なんて、俺たちに決める権利なんてない。「衛生的に問題がある」ことくらい、ラテ族だって分かってるんだ。分かってるけど.......それでも、長い間繋いできた魂のバトンを、手放す事なんて出来ないに決まってる。
カメオはカニバルに頭を下げると、式場を出ていった。
この映像は、放送することなどできないだろう。だが、ここに来た事は、決して無駄じゃなかった。
カメオは人肉を食べてはいないが、自身の身体にも、ラテ族が受け継いできた魂が宿ったような気がした。
【簡易解説】
親族の死体を食べる風習があるカニバリ国。
その理由——死んだ人間の魂をずっと残すため——を聞いたカメオは、深く納得した。
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