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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【オリジンの御伽本棚】ジャックと豆の木(問題ページ

ャックはため息を吐きながら、自分で植えた豆の木を切り倒した。

一体なぜ?
17年04月17日 19:39
【ウミガメのスープ】 [檻人(オリジン)]



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こはとある国、ウミガメ王国。
ウミガメ王国には、そう昔でもない前から雲の上の国・ソラガメ王国へ行ける巨大な豆の木があり、ソラガメ王国の存在自体は誰もが知っていた。
とはいっても雲の上はあまりに高く、豆の木も首が痛くなるほど見上げても頂点が見えない大きさである。

そんな高さ、誰も登ろうとはしない…と思われたのだが。

いつからかウミガメ王国の凶悪な犯罪者達が、豆の木を登り雲の上…ソラガメ王国へ国外逃亡を謀るようになった。
豆の木を登るのは凶悪犯罪者だけ、そしてソラガメ王国へ行った者が帰って来た記録は無い。
その上、壁を作ったり有刺鉄線を木に巻いたりはしてみたのだが、何かしらの道具を使って越えてしまう輩が多かった。

作業員のジャックは、今となっては犯罪者の手助けにしかならない巨木にため息を吐きながら、「そんなものいっそ切り倒してしまえ」という王国の命令に従って仕事仲間と共に木を切り始めた。



「え、なんで犯罪者共が帰って来ないのか、だって?
…さあね、向こうの国を満喫でもしてんじゃねぇのかい」

犯罪者達は知らない。
ソラガメ王国が、雲の下…下々の国の者共を極端に差別する国である事を。
豆の木を植えたジャックだけは知っていた。
登って行った犯罪者達がどんな末路を迎えるのかを。

ジャックは嘆いた。
この木を切り倒してしまえば、犯罪者達は一生地獄に閉じ込められる事になるのだから。
総合点:2票  物語:2票  


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物語部門低空飛行便
投票一覧
「豆の木が果たす物語上の機能がとても面白く、現代のお話と言われても通用しそうな妙なリアリティを持っています。」
2017年04月19日01時
物語部門甘木
投票一覧
「ベールは厚めの古典的ウミガメに近い問題、解説の物語性とその説得力が素晴らしいです!」
2017年04月18日19時

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