【ふわさん】親父、無情な選択【代理】(問題ページ)
親父は蓋を取らなかった。
次の日、親父は会社を辞めた。
この事態を避けたかったのにも関わらずだ。
何故だろう?
11年04月20日 23:46
【ウミガメのスープ】
[きのこ]
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親父は電車で帰宅していた。
「疲れたなー、明日会社休みたいなー」
電車内はある程度混雑していて、ギリギリ親父は座れなかった。
そこに一人の女性が乗り込み、本を片手に親父のとなりに立った。
まだ若い女性で、ミニスカートを履いている。
親父は鼻を伸ばしながら、気分を落ち着かせるためにペットボトルのお茶の蓋を取ったのだが。
コトッ、カラカラカラ……。
蓋は落ち、女性の足元へ転がっていった。
親父の脳裏に二つの選択肢が浮かぶっ!
1,女性の前でかかんで蓋を取る。
リスクが高い選択肢だっ!運が悪ければ痴漢扱いっ!!
2,蓋を取らず、お茶を両手持ちする。
ダサい!だがリスクは低い!!
彼は2の選択肢を選択した……。
だが彼の認識は甘かったのだ。
電車がキツイカーブを曲がる時、男はつり革を持っていなかった。
何故ならお茶を両手持ちしていたのだから!!
「おわっと!」ドボドボドボドボ
親父の飲みかけのお茶が、若い女の子の衣服や本をぐっしょり濡らした。
マズイ、そう思った男はすぐさまハンカチーフを取り出した。
「ごめんなさい、ごめんなさい!!」フキフキ
「ちょっ、自分で拭けますから!拭けますから!」
「ごめんなさい、ごめんなさい!!」ゴシゴシ
「だ、だれか助けてー!!」
翌日、親父は会社を休んだ。
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