【初投稿は】ウミガメのスープ【代表作で】(問題ページ)
ある男がレストランでスープをすすり、近くの店員に聞いた。
「おい、これはなんのスープだ?」
「ウミガメのスープです」
その後男は死んだ。
どうして死んでしまったのだろう?
11年04月02日 11:20
【ウミガメのスープ】
[レンジ]
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そのレストランでは立てこもり事件が起こっていた。男はその事件の主犯。仲間が数名いて、その全員が銃を持っていた。そのときレストランにいた客と店員(コックを含める)が人質だった。
犯人の要求は5億と逃走用の車。制限時間は指定しなかった。
最初から持久戦が目的だった。レストランなら食事も用意できるから、レストランが選ばれた。
犯人グループは交渉が得意ではなかった。だから、警察が飛知事値の身を案じ、こちらの条件をのむまで粘る、と言う単純な作戦だった。制限時間を指定しなかったのも、そのあたりが理由だった。
警察はこれを裏手に取り、体力的に、そして精神的に犯人達を追い詰めるつもりだった。
事件発生から8時間が経過。お腹をすかせた犯人達は、相談の結果、コックの一人に料理をさせる事に決めた。
「俺たちは腹が減っている。なるべく早くできる物を作れ」
出てきた料理はスープ。何でもつくりかけだった鍋を温めるだけだったから、一番早くできたらしい。
男が代表してスープをすする(念のための毒味もかねて)。それは、男の飲んだことのない味だったとか。
男はコックに聞いた。
「おい、これはなんのスープだ」
「ウミガメのスープです」
そのとき外では警察が突入準備を終えていた。突入部隊隊長(以降部隊長)はきっかけを待っていた。きっかけは犯人達が食事を取り始める瞬間だと決めていた。そのとき以外、犯人達に油断はないと結論づけられたのだ。
しかし、部隊長にはそのタイミングが分からなかった。店の中で食事を取るタイミングなど、誰が分かろうか。
そのとき、レストランの中から「これはなんのスープだ?」という台詞が聞こえた。
スープの名前を聞くのは、大抵そのスープをすするときだ。部隊長はそう思った。
今だ、と思い、部隊長は突入の合図を出した。
コックの返答を男が聞いた瞬間、店内に警察が突入してきた。
あわてた男は、銃を構えようとし、間違えて発砲してしまう。その弾は誰にも当たらなかった。
しかし、部隊長がそれに驚き、誤って発砲。その弾は男の額に直撃。即死だった。
ちなみにこの後この突入と男の死が結果として良い方向に働き、事件は解決。犯人グループはリーダーを失ったことと、「警察はその気になれば自分たちを殺す」と勘違いをして素直に投降した。負傷者は奇跡的に男以外には無かったが、男を撃った部隊長は、責任を問われることとなった。
初投稿なので、こんな感じで良かったのか心配です……。
感想、適当にお願いします。
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「質問の内容ではなく、質問によってタイミングを知らせてしまう、と言うトリックが面白いです。」
2016年03月11日21時