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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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【無茶振り三題噺34】幻の星を求めて(問題ページ

を抱え、猫の星を探すカメオ。

カメコは猫の星なんてないとわかっていたが、カメオと一緒に猫の星を探した。

状況を説明してください。

~問題文の末尾につけよう~
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※この問題は「まくら、猫、星」のお題をもとに作られた三題噺の問題です

~無茶振り三題噺とは?~
「三つのキーワードから問題を作ろう」という企画です。
詳しくは、掲示板『ラテシンチャットルーム』の『無茶振り三題噺』
またはWIKIのhttp://sui-hei.net/app/webroot/pukiwiki/index.php?

無茶振り三題噺をご覧ください。

過去問一覧:http://sui-hei.net/mondai/tag/無茶振り三題噺
16年07月10日 21:37
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [桜小春]



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簡単な解説!
「生き物が死んだら星になる」と言う話を信じている幼いカメオは、死んだ猫をもう1度見るために、ありもしない「飼っていた猫の星」を探していた。
もし見つかったら、その猫と一緒に寝るために、枕を抱いたまま。
それを知った母・カメコは、カメオの夢を壊さなさいために、ありもしない猫の星を探すふりをした。

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※長文解説

最近、カメオが夜ふかしをするようになった。

「カメオ、もう寝ないと明日起きられないわよ?」
「あとちょっとだけー」

今夜もベランダに座り込み、枕を抱きしめて夜空を睨んでいる。

いったい何を見ているのだろう?
そっと近づいて、隣にしゃがんだ。
それでも私の方など見もせずに、じっと空を睨む我が息子。

「ねぇカメオ、何を見ているの?」
「おほしさまさがしてるの」
「おほしさま?」

私の問いかけに、カメオは満面の笑みで答えた。

「そう!ミミのほし!おほしさまになったミミのほし、探してるの!」

そこで私はようやく気づいた。

そうだ、この子が空を睨むようになったのは、あの猫が死んでからだった。

飼い猫のミミが死んで、2週間。
私は沈んでいたカメオになんと教えた?

【ねぇママ、ミミはどこいったの?】
【…カメオ、ミミはね、天国に行ってしまったのよ】
【てんごく?もういないの?】
【ここにはいないわ。でもね、お星様になってカメオを見守ってくれてるわ

…そうだ、私は彼にそう教えた。

彼はまた空を仰いで、嬉しそうに笑った。

「みつけたら、またミミと一緒にねるんだ!まくらももってきたし!じゅんびばんたん!」

そう言って、枕をぎゅっと抱きしめた。

その目には、何の陰りもなくて。
ただこの子は、ミミにまた会いたいだけなんだ。

「…そうね、でもカメオがいなくて、きっと寂しくて、鳴いてるわね」
「そっか!じゃあ、ぼくがここから、大丈夫だよーっていってあげる!

…ママ?どうしたの?ないてるの?」

この子が本当のことを知ったら、どれだけ悲しむだろう。
もうミミには、合うどころか見ることもできないと知ったら、どれだけ泣くだろう。

本当なら教えるべきかもしれない。でも、いまは。

「…そうね、ならママも探そうかな!」

今は、この子の優しさを無駄にしたくないから。

「どこかしらね、ミミの星」
「きっと、このなかでいちばんきれいなほしだよ」

私は、ありもしない綺麗なミミの星を探すため、真っ暗な空を仰いだ。
総合点:1票  物語:1票  


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物語部門ツォン
投票一覧
「可愛く切ない、いいお話なのです。」
2016年07月30日19時

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