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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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憧れて切り裂いて(問題ページ

校教師の俵田次郎(たわらだ じろう)は校内のカリスマ的存在だった。
小原九実(こはら くみ)もまた、彼のようになりたいと思っていた。
その結果、彼の写真をズタズタにしてしまった。

一体何故?
16年06月19日 20:02
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [kiraku]



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一番下に簡易解説あります。

7月に教員採用試験を控えた九実は履歴書製作に勤しんでいた。四苦八苦しながらも、残るは顔写真を貼るのみとなった。

6枚一組の写真なのでカッターで一枚だけ切り出さなければならない。しかし、このまま切るとテーブルに傷がつく。そこで、今朝の朝刊を下に敷いて切ることにした。

切り終えるころ、久実はふと下敷きにした新聞に目をやってハッとした。恩師の俵田先生に関する記事があったのだ。
下敷きにしてしまったため、俵田先生の顔写真がズタズタになってしまった。

(これは…先生に申し訳ないな…。)

そう思った九実は、セロテープで破れた写真を修復しテーブルに飾った。

写真の中の俵田先生は穏やかに笑っていた。学生時代、九実を笑わせ、元気付け、応援した笑顔だ。

(今の大学受かった時も、自分のことみたいに喜んでくれたっけ…。)

彼女の思い出にはいつもその笑顔があった。
その笑顔が好きだったから九実は教員を目指した。
その笑顔が、今の九美を作ったのだ。


(…待ってて、先生。)

いつか私も、あなたのように。

【簡易解説】
履歴書に貼る写真を切り分けるために新聞を下敷きにした。その新聞に恩師の顔写真が載っており、その上でカッターを使ったために恩師の顔写真がズタズタになった。
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チャーム部門エリム
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「『憧れ』と『写真をずたずた』という相反する要素。矛盾した2つが成立することを示すのは王道のチャームだと思います。『ずたずた』という、より衝撃的な言葉を選んでいる点もセンスが光ります」
2016年06月23日00時

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