必殺仕事人「冷血鬼の決断」（問題ページ）

表の顔は凄腕の外科手術で評判の蘭学医
裏の顔は金次第で誰でも始末する人斬りとしてカメオは生きてきた。



そんなカメオだったが


ある時を境に裏の仕事の方はきっぱり足を洗った。



表の仕事の医者で外科手術をして腫瘍を切って助けてやった男の娘と
何故かトントン拍子で結婚し、初めて家族というものが出来て以降
カメオは人殺しをする気に全くなれなくなったのだ。


そんな穏やかな日々が続いたある日


妻が父親がまた以前と同じ腫瘍ができ苦しんでいることをカメオに伝え
もう一度手術をしてくれないか頼んできた。

カメオは義父のことも病気のことも知り尽くしている
そう、悲しいほどに知り尽くしているのだ・・・。

老いた義父の体力では手術中に死んでしまう
手術しないほうがまだ長生きするであろうとカメオは何回も頼みを断ったが
妻の必死な哀願を聞くうちについつい根負けし手術をすることになった。

もちろん金など家族からもらうはずがない
非情で金以外に価値を感じなかったカメオではもうないのだ。



カメオは僅かな望みにかけ全身全霊を尽くし手術に挑んだ・・・・が

結果は失敗、カメオや妻は後悔することになった。



だが父親は感謝し死んでいき、二人は今後も幸せに暮らしていくことになったとさ。

めでたしめでたし