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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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ありふれた毎日(問題ページ

カメコ、また服のボタンずれてるよ?w」
「あらいやだ、ウフフ」

カメコは几帳面な性格でしっかりしているはずなのに何故?
16年03月30日 18:09
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [アーバンホームズ]



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解説読むの面倒な人は一番下のまとめだけドゾ(;´・ω・)】


「残念ですが……ご主人はパンチドランカーです」


「………!!!」


世界戦を目前にしたボクサーである夫カメオにまさかのパンチドランカー宣言。
格闘ファンに惜しまれつつカメオは現役を引退し、通常の生活に戻った。

しかし夢と生きがいを失い、症状に苦しむカメオ。彼から一切の笑顔が失われた。
服のボタンも知らず知らずのうちに掛け違えてしまうことも多くなった。

妻のカメコはそれに気づくと最初のうちは付け直してあげていたのだが、
カメオは「俺は服のボタンも留められなくなったのか…」と
自分の症状を目の当たりにし、さらにふさぎこんだ。

夫のボタンの掛け違いを直すことがはばかれるようになってしまったカメコ。
そこで、頭を切り替えた。
「服のボタンがずれてたっていいじゃない!」


それからというもの、たまにカメコはカメオの前ではわざとボタンを掛け違えて見せた。
(誰でもうっかりすると掛け違えるものなのよ。)
(あなたは大丈夫なのよ。)
そういうメッセージを込めて。

そんな試みが何度か続いたある日。
「……カメコ、お前ボタンずれてるぞ。俺と同じだな。ハハ」
パンチドランカー宣言以来ずっとふさぎ込んでいたカメオが、
カメコのボタンの掛け違いに気づいて久しぶりに笑った。

「あら、いけないw」
カメコは服を直すふりをしてカメオから顔を背けた。

カメコの目には嬉し涙が光っていた。

【まとめ】
ボタンがうまく留められない夫のカメオを気遣い、
自分もたまにボタンを留め間違えているふりをした。
総合点:1票  物語:1票  


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物語部門エリム
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「心が温まる物語。優しさには知恵も必要なのです」
2016年04月13日22時

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