動画内など、他所でラテシンの問題を扱う(転載など)際について
ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
いらっしゃいませ。ゲスト様 ログイン 新規登録
項目についての説明はラテシンwiki

幽霊屋敷(問題ページ

は誰も住んでいない
街外れの屋敷に来た子供たち。

そこで、少年は、亡霊の姿を見たと言い泣く。
しかし、少女は、それを聞いても笑っている。

状況を説明せよ。
10年10月08日 18:33
【ウミガメのスープ】 [しろうと]



解説を見る
問題
今は誰も住んでいない
街外れの屋敷に来た子供たち。

そこで、少年は、亡霊の姿を見たと言い泣く。
しかし、少女は、それを聞いても笑っている。

状況を説明せよ。


■解答
少年と少女は兄妹。かつては、この屋敷に両親と共に住んでいた。

幼い妹は目が不自由だったが、
彼女を家族がかいがいしく世話したため、
一家全員が幸せな日々を過ごしていた。

しかし、ある日、両親が事故で死んだ。
身寄りを失った兄妹は、親戚の家に預けられることとなる。

家族の家は、街外れにあるため買い手もなく、空き家となる。

移住する日、ふたりは家を出発したが、
忘れ物を取りに、いったん屋敷まで戻って来た。

用事を済ませたのち、再び発とうと、
兄は妹の手を引くが、彼女は動こうとしない。

じつは兄としても、両親が死んでから、
妹が暗く沈んでいることが、気に掛かっている。

そこで、両親が天国から見送りに来ていると、兄は妹に告げた。
さらに、良い子にしていれば、また会えると言って、妹を元気づける。

まだ死の概念を理解していない妹と違い、
兄は両親が死んでいることは分かっていた。
だが、彼女のためにあえて嘘をついたのだ。

両親の面影を脳裏に思い浮かべ、黙って涙を流す兄と、微笑む妹。

そして、ふたりは新しい家へと旅立つ。

この生家は幽霊屋敷となってしまうが、
両親は兄妹の心に生き続けるだろう。
総合点:1票  伏線・洗練さ:1票  


最初最後
伏線・洗練さ部門天童 魔子
投票一覧
「まったく感服したのです。解説を見て問題文を見返してしまう美しい問題なのです」
2017年03月19日10時

最初最後