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ウミガメのスープ 本家『ラテシン』 
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ほろ苦く、甘い毒の味を(問題ページ

の縁があってか。
偶然、カプセルに入った毒物を手に入れた女。
殺したいほど憎んでいる男がいたので、これを使わない手はないと考えた。

そして最終的に、女自身がその毒を飲むことになった。

一体どうして?


15年06月04日 23:28
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [ノックスR]



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罪集団に拉致されてしまったカメコ。
私の夫は刑事だった。それが私が囚われた原因なのだったのだろうか。犯人の要求は仲間の釈放と身代金だそうだ。
監禁されている途中のことだった。どさくさにまぎれて偶然、そのアジトにあった薬ビンからカプセルを一つくすねることが出来た。
ちらりとその薬ビンの表示を見ると、三文字、「TTX」と書かれていた。

TTX……テトロドトキシン!?

テトロドトキシンといえばフグ毒で、麻痺を起こして、最終的に呼吸困難で死に至る薬だ。
どきりと心臓が高鳴り、密かにカプセルを忍ばせる。

これを使わない手はない。

だがもちろん、人質である私に犯人の男、特に殺したいほど憎い主犯のあの男にはこれを盛る隙はない。

犯人は私を巧く取引カードに使っていた。
私の夫の刑事は上の立場なのでそれも関係しているのかもしれない。
何も出来ない自分が情けなくなった。
ここで交渉が犯人の思惑通りいっても、自分が生きて返される保証はないし、最悪、仲間も釈放され、逃亡されて新たな犠牲者が多く生まれる可能性も大いにあるであろう。


ある時、いつも通り電話交渉で私が電話に出ることになった。

そこで、私は覚悟を決めた。
刑事の妻を舐めるな。
彼らの隙をついて、隠していた薬をごくりと飲み込み、そして咄嗟に叫んだ。


「あなた! 私は今毒を飲みました。どうか、私は死んだと思ってこいつらを捕まえてください!!」




*簡易解説
女はある犯罪グループの人質。女のために警察はグループを逮捕出来なかった。憎い主犯の男を殺したかったけど、もちろん出来ない。このままでは最悪逃げられ、新たな犠牲者がでると考えたので、毒を飲んで人質としての価値を失くさせた

総合点:1票  納得感:1票  


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納得感部門かもめの水平さん
投票一覧
「一見した所では気付けない。水平思考的活用法。解説を読んだらあなたはきっと感嘆する事でしょう」
2015年06月05日06時

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