不完全でも構わない（問題ページ）

カメオはジグソーパズルを組み立てていた。
男と女の部分はすぐに組み立てることが出来たのだが、二人の間のピースがどうしても見つからない。

「この部屋のどこかにあるんだが…」

整理整頓されているものの、棚には本が詰まっているし、押し入れの中にもものが詰まっている。
ここからパズルのピースを探すのはとても骨が折れるだろう。
しかし二人の行方が気になって仕方がないカメオは部屋の中を掃除してパズルのピースを探すことにした。

三時間後、すべてのピースは埋まっていないが、大体の道筋はわかった。


どうやら女が愛おしそうに見つめているのは外国人の赤の(白人だが)他人の男。
そして男(殺し屋らしい)が見つめているのはターゲットの外国人の男。
つまり織姫と彦星のような恋愛ものではなく、アクション映画のワンシーンをモチーフにしたパズルだったようだ。

まだいくつか埋まっていないパズルはあるが、カメオはそこで満足した。
この絵がどのようなものか分かったので、そこから先の興味(パズルを完成させる気力も)が失せたからだ。

「やっぱりジグソーパズルとかは性に合わないなー。ラテシンでいいや。」

(要約)
カメオはパズルを組み立てていた。
パズルの男と女の間のピースがまだ埋まっていなかったので、男はそのピースを探した。

パズルは完成しなかったものの、カメオはパズルの絵がどのような内容か分かったので、満足した。